岸部・・・?
目次|前の日|次の日
ビーバーにも負けない立派な仮の差し歯ができました。 不自然極まりなく劣悪なバランスの、フェイクと呼ぶにはおこがましい代物です。 出っ歯です。 見ていると、失笑と悲哀と怒りが交互にやってきて、それは繰り返されます。
「ああなんてこったいこんちきしょー」
「へへっどうせ前歯ねえよ・・・ぶへへっ仲良くやろうぜ〜」
「なにニヤついてんだこの野郎!」
「・・・・・・・。」
「よし来い!差し歯祭りだわっしょいわっしょい!」
「どいたどいたどいた〜!差し歯様のお通りだ〜!」
「差し歯ぁ〜差し歯、差し歯はいらんかえ〜」「くださあい」
「ヤブ医者が」
骨格を変えるということは、人格を変えるということに近いと思います。 そのように振舞うことを余儀なくされるからです。
人間としての深みを増したようにも感じます。 どこか人生を達観した気にさえなります。
ザ・グッバイ
|