岸部・・・?

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2003年06月07日(土)

福岡から少し行った所に離島を見つけました。
今まで知らなかったことに、福岡県のすぐ近くに離島がいくつもありました。
それはあるサイトで知ったことです。

個別に島を調べてみると、そこはまるで沖縄みたいに海が綺麗なところで、ビーチあり、かつ温泉もあり、牧場あり、釣りポイント多数あり、レンタサイクルなんぞあり、景色は最高ときて、かなりの衝撃を受けました。
今までこの夢の島の存在を知らなかった自分に驚き、呆れました。
そこに広がる世界は楽しそう過ぎて脳がパンパンに腫れ、息苦しくなりました。
それは先週の火曜か水曜のことです。

その時、一緒に行く予定の友達に実際そのようなメールを送りました。
「興奮しすぎて息苦しい、土曜まで正常でいられるかどうかわからない。心配なのは観光地化されすぎていることだ」と。

そして今日、行ってきました。
何がすごいって、サイト作成者の腕。
嘘は書いてないながらも、全体的に何かが違う。
想像の4分の1の広さのビーチ、ビーチで何かつつくカラス、予想だにしなかった島全体の起伏の激しさ、山の険しさ。

この起伏を移動するために急遽島で車を借りることにすると、おばちゃんが誰かに電話してすぐに来てもらいました。
ものすごく古いハイジェット系のやつで、もちろんオートマではない。
ハンドルは大幅に遊びがあって危なっかしく、常に左に傾き、タイヤは空気が入ってない。
車検証を見たら有効期限は4年過ぎていました。
ハメられたら嫌やね、なんて言いながら警察なんているのかいないのか知りません。

フェリー降りてすぐのところにある釣具屋は丸っきりコント小屋でした。
鬱蒼とした店構えの中に入ると、さらに鬱蒼としていて、奥に散らかった部屋が見える。そうするとその散らかった部屋からこれまた志村がメイクしたようなおじさんが出てきてすごく怖いと思いました。
エサも「これでナンやらカンやら釣れる」とか言ってきて小魚を出してきました。
というかそれしかないとのことでした。
店と散らかった部屋とおじさんが作り出す異様な雰囲気で、異次元に迷い込んだような感覚に襲われ、その後の店のことはよく覚えてません。

同行していたフランス人の女の子はこの店に入って以来元気がありませんでした。
向かいの店で買えばよかったねーなんて友達と話しながらポイント探しに出かけました。結局良さそうな場所がなかったので波止から投げることにしました。

海はとても澄んでて綺麗でした。
そして、1匹も釣れませんでした。
それはもちろん島のせいではありませんが、エサは明らかにおかしいと思いました。

二度と来んね、なんて言いながら帰ってきてサイトを見ると、やはりもう1度行って確かめたい気分になりました。
恐るべし大島サイト作成者。


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