岸部・・・?
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フジロック開催初年度、確か97年、僕は会場で死にかけていたのです。 朝から降り続ける雨に一日中打たれてヘロヘロ。
ステージではレッチリがエアロプレインなんぞやっていて、前列はワーキャー言っていた。その頃、人ごみを避けたかった僕はまばらに空いていた最後列くらいに位置し(ワウワウのカメラの前)、周りは誰もはしゃいでない中、体を温めるために、最後の力を振り絞って、よろけながらも涙目でリズムに合わせて必死に跳ねてみた。
そうこうしているうちに、だんだん暖かく気持ちよくなってきて、「ねみー・・・」なんて呟きながら跳ねた。
そして花畑に来た。いつのまにか目の前に、ラピュタに出てくる、あのピコピコ言うでかい奴がいて、その人がおれに向かって手の平を上にして手を差し伸べた。 「乗れ」ってこと? んじゃま、失礼しますかね・・・と乗ろうとした瞬間、前方から歓声が沸き起こって目が覚めた。 演奏を終えたレッチリが、何やら楽器を壊しまくっているようだ。
乗ってみたかったな!
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