岸部・・・?

目次前の日次の日


2004年11月20日(土) 抽象主義

注文したCDがやっと今日になって来たので聞いた。

期待していた分ひいきしながら聞いていたいけど、実際よくわからん。最初の数秒聴いただけだと、よくある理解不能な「思わせぶり音楽」かとも思ったけど、どうやろう。何もわからんくせに「すごく好き」などと言うと「気取り」などと言われかねん。

「思わせぶり音楽」とは、なんやら高尚なことをやってるらしいけど、結局やきもきさせられるだけでちっとも楽しくない音楽のこと。素人から見たピカソのキュビズムのようなもの。「これはすごいねえ〜」って、極めて疑わしい!って思っても決して口に出してしまうことはできん。「わからん」って言ったら負けのような気がするが、「すごい」って言うほど自分に嘘はつけないため、「これはどうなんかね」って言いたくなるのが特徴。

おれが過去経験しためぼしい例として挙げられるのが、音楽でいうと、サーストンムーアとジムオルークとなんかもう一人確かサックスのすごい人、その3人のユニット「アルカホリックなんたらかんたら」の即興音楽。これは抽象的過ぎてまじで意味がわからんかった。でも、上記の2人は好きなんで、「なんかよくわからんがすげえ」ってことになる。

映画にも「思わせぶり」のジャンルがあって、めぼしい例は「裸のランチ」。周りの評判からして「わからんって言ったら負け」みたいな空気があってなかなか言えん。悔しいので「なんかすげえ」ってことにしとく。でも実は何がすごいのかよくわからん。

よく考えたら、よくわからんくせに「すげえ」って言った方が負けやろ。思わせぶり作品は「すげえ」じゃなくて「なんかすげえ」ってとこがミソ。製作側でいくらでも付加価値がつけられる。ということで、結論としておれの中では上記2作品は「わけがわからん」ってことになる。

見栄をはるタイプならまちがいなく自分を押し殺して「すげえ」などと何の躊躇もなく言ってのけるに違いないところが怖い。足元をすくわれることがないほどの素人と話すときはたまにおれも言ってのけたりして根拠のない格の違いを見せつけたりする。江川卓が「江川な人」の中で見せる天邪鬼スキルもその類のものかもしれない。

上級の信者になると、価値がわからんまま無駄に価格を吊り上げられたものにすぐ手を出したりする。
まあ所詮は主観価値なのでよしとしよう。

話がそれた。
で、今日来たもう1枚 the berg sans nipple"form of…"ってアルバム。これはまじでいいもん買った。
ところどころにすごいのが散りばめられとって、聴いていたら静かにちんぽが背中の方に後退してきて焦ったし、その後も顔が胸にうずまったり、肩に足が生えたり体が輪切りになったり(@ホムンクルス)してきたので、しばらくそうして聴かざるを得なかった!


コメント

目次前の日次の日