岸部・・・?

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2005年08月01日(月) 今だにケイコの本名知らん。

僕はほんとにヘタレだと思いました。
先日、映画祭みたいなイベントにのこのこ出かけて行ったときのこと。映画が終わって帰ろうとしたときに、彼女が「監督に挨拶しに行くからついて来い」という。

監督に挨拶するまでの経緯はこうです。会場に、彼女の友達「ケイコ(仮名)」がいて、そのケイコの叔父が監督。で、そのケイコが監督に挨拶に行くから彼女も一緒に行こうということになったらしく。おれケイコさん知らんし自分ひとりで行けよと思った。彼女は「ちゃんと監督に挨拶してなんか喋ってよね、失礼なこと言うなよ」とか言った。じゃあとりあえずケイコを紹介しろ。ケイコとさえまだ挨拶もしてないのにその友達として監督に挨拶するのはケイコの手前気まずい。

そんなことお構いなしにケイコと彼女は進んで行って、監督の前まで来た。激しく緊張する…。ケイコの存在が気になる…。あわわ…と挨拶をした。したところ、監督はおれの顔を見て一瞬ハッとして、「君はカセリョウに似てるナァ…」って、カセリョウって誰だ!と思ったけどとりあえず「ありがとうございますよく言われます」と。数秒静止した後、「役者になる気ないの?」と言われ、取り乱した。取り乱した挙句、この会話に立ち会う人達、つまり、おれ、彼女、ケイコ、監督、そしてそれを見守るおっさん達の「和」に押され、「特にないですね」とおれ。ほんとはもっと悪ノリしたかったくせに。うそっぱちことなかれ主義め!

だいたい、普段他人と接することがなく、引き篭もりみたいなおれが、いきなりメジャー級の人物と会話するって段階でこうなることは容易に想像できる。過去の、自分の小物っぷりを露呈する思い出を次から次に思い出す。自分が活躍するスクリーンを、ことあるごとに想像して自分を慰めていきたいと思います。


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