岸部・・・?
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「繰り返し」ってやつが人を最も苛立たせる行為だとつくづく思うわけです。一つ一つの行為は大したことなくても、何度もやられるとまじでかなわんって思うわけです。
現在5歳の甥と3歳の姪らあたりの年齢の子供は、記憶とか論理とか、そういうものをまるっきり無視した直感で生きているため、こいつらの繰り返しスキルはものすごいものがあります。
僕が部屋にいると、向こうから徐々に部屋に近づいて来て、ドアではない方からガサガサーッて思いっきり聞こえてきて、あーはいはいいつも通り横から来て「バァ〜」とか言うわけね、などと思っていると、ガバーッて開けてきて「バァ〜!」とかやっぱり言うんです。
もうね、何て言えばいいんですか。 「うわ〜っこんなところから出てきた〜!」とか、恥ずかしながら、お前が生まれてから100回ぐらい言ってやったぜおれ。子供に真顔で「はいはい、何回も見た」などと言っちゃうほど心臓に毛が生えているわけではないので、しょうがないから101回目を言うわけですよ。
どちて坊やみたいに「なんで?」を死ぬまで繰り返されることもあって、そんな時は、子供向けの答えではキリがないので、今までの人生の知識と経験を総動員して、極めて科学的かつ論理的に答えることにした。ポカーンて顔しても知るかっ!それが答えだ!
そんな話はいいんです。問題は、繰り返しが一番神経を逆撫でするってことです。
また、「繰り返し」は、いつまで続くのかという恐怖でもあり、逆に違うケースではいつまでも続いて欲しい心地良さでもあります。
同時に、最も笑える行為として、笑いの技術の一つとしても数えられるわけです。
苛立ちや恐怖や心地良さを感じるか、笑いを感じるかの違いは何か。それは、「客観視できるかどうかにある」(WRA・世界繰り返し協会)と考えられています。
何にしろ、繰り返しというのは、一番…こう、神経にチョクでくるわけです。
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