岸部・・・?

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2006年08月30日(水) コシよコシ

槍の使い手が、相手の打ってきた下段槍を払う技を応用して、ベッドから落ちて倒れた人を簡単に立たせる「添え立ち」という技をあみだしたらしく、モノホンの槍の使い手(介護に興味があるらしい人)が伝授するという興味深い10分テレビ番組(NHK)を見たので、横にいた彼女で試してみようと思い、「ちょっとこっちに来て足を伸ばしてごらん」と言ってみた。

テレビの槍の使い手は楽に「すっ」と起こしていたので、「ハハン、力じゃなくてある原理で簡単に起こせるわけやね」と思い、「すっ」と声に出して起こしてみたところ、途中まではそれでいけるものの、3分の2以降は力を出してしまって「ふんっ」てなる。「すっ」でいきたいのに「すっ……ふんっ」てなる。これでは「寄り切り」なのです。

おかしいな、と思いもう一度やってみたところ、あやつり人形のように完全に脱力しきっている彼女をあと少しってところでどうしても完璧に立たせることができず、またもや詰めのところで「ふんっ」て持ち上げたら腰がギクッつって、これなんかやばいってまじで焦ってきて即座にベッドに横になったけどどんどん痛くなってきたので、うつ伏せのまま「今すぐネットでぎっくり腰について調べろ」と言った。

それから丸一日介護スタイル。周りのちょっとした世話をする彼女が自ら「かいがいしいやろぉ〜う?」と言ってくる。かいがいしいやろぉ〜う?と言ってくる姿勢が全然かいがいしくないと思った。ベッドでじっとするしかない間、下段を払う技はどこで応用されてるのか、ってイライラした。くしゃみで腰がくそ痛くてくしゃみするのが怖い。それにしても近日の自分の体の衰えにはまじで目を見張るものがある。

で、丸一日経った今日何かテレビないかなーってチャンネルごろごろしてたら、昨日の「添え立ち」をまたやっていた。おれ行動パターン変わらん。で、もう一度二人でチェックしてみると、起こされる側の人間も一応少しは自分で立とうとしている気配がみられたので、昨日の「絶対に自分では立つまい」と首まで完全に脱力しきった彼女の感じが無償に腹立たしいぜと思っていたら、彼女が「腰に不安がある方はやらないで下さいって書いてあるよ、よく見ろゲラゲラ」などと笑っていた。


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