岸部・・・?
目次|前の日|次の日
夢の中で僕は夜中にダンプカーを盗んだ。
ダンプカーは運転席が高かった。 運転するうちにみるみる高くなって、気がついたら3階の高さに相当する高さになっていて、風や運転のかすかな動きに敏感に反応して運転席がふらつくようになった。 これはやばいと思った。
もう他の車なんかはるか下を走っていたし交通事情なんかどうでもよくて、 とにかく安定した走りを目指した。 信号で止まる時が勝負だと思った。
勝負の時はすぐにきた。 ぐいーっと、すごくふらつきながら止まった。 止まったところにちょうどよく3階にたこやき屋さんがあって、 そのふらつきように同じ高さにいる女主人が心配そうにこっち見とった。
女主人の不安通り、停車中もぐわんぐわんとふらつきまくって、 もうどっかにつかまってないと倒れてしまう状態になった。
ずっと目が合って気まずかったのでたこやきを一つ頼んだ。 待ってる間にとうとう倒れて運転席は叩きつけられた。 でもすぐ起きた。 下では男達があざ笑いよる。 たこ焼きとお釣りのやり取りが最も困難な作業やった。 上体でどこかにしがみつき、足でダンプカーを押さえる状態。 ちょうど、離れていく舟を棒にしがみついて足で踏ん張る図。
やっとの思いで目的地に着いた。
どっきりの撮影現場。
トイレの下から顔を出して用をたしに来た一般人をびっくりさせるという企画。
イメージ寸劇を見て「それいいそれいい」と喜んで下から顔を出す役に名乗り出たのは宇多田ヒカルに似た新人アイドルで、さっそくセットの便器下にもぐりこんだ。
男の人が便器に近づいたので、予定通り新人アイドルは「ワッ!」とか言いながら顔を出した。
イメージではコミカルになるはずだったのに、実際の現場は廃屋で真っ暗だったので異様に恐ろしく、洒落になってなかった。
被害にあった人はどっかの中古車業を営む中年の男で、社員以下血の猛った男達数人が怒り狂っていた。
結局謝りにいかされた。 アイドル泣きよった。
|