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■ 白壁・血痕。
いつからだろう。
笑って受け流すようになったのは。
今更起源をたどったところで、
そのクセがなおるわけもないけど。
腕の中にある、柔らかな物体。
いつだって笑ってる、私の好きなぬいぐるみ。
メスを突き立てたって、やっぱり笑ってる。
『私みたいだね。』
柄にもなく、思った。
本当はすごく痛いはずなのにね。
このこ、は腕の中から離れていかないから。
喋らないから、裏切らないから、何も言わないから。
「だったら、あの人も死体にしてしまえばいいのに。」
頭を抑えて、身体を丸めて。
生首、すごく愛しい。
口付けて、笑って、愛撫して。
それにとても身体が疼いて。
気持ちよくて?
振り払うために、頭を掻き毟って、
閉じた瞳から、涙が落ちた。
飛び込んで来た虫を潰したら、手が汚れるから。
ティッシュをかぶせて、辞書を落とした。
緑色の液と嫌なにおいと、手触りと、残骸と。
洗面器に水を張って、
お風呂場にいた虫を放り込んで、
溺死する様を見てた。
ナイフを、突きたてた事もある。
刃が汚れたから、それ以来してないけど。
襖にメスを突き立ててたら、また、涙が出て来た。
もう嫌だ。もう嫌なのに・・・。
抱きしめた君を、血濡れにしてみたい、と。
身体にナイフを突き立てる、その感触を味わいたい、と。
そうしなければ、愛せないなら。
誰か、私を殺してくれ。
2002年08月23日(金)
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