空虚。
しずく。



 罪。

そんなコト言われるの嫌いだったよね。

私も、嫌いだけど。

それでも、言いたかった。

届かないから、余計に言いたくなったの。


あなたでないあなたに押し倒された時に、

その感触を胸と、首と、耳に感じてた時に、

違う意味で、心拍数が上がった。

上手い、けど、気持ち良くない。

濡れるだけ濡れといて、感じないって、何でだろうね。

私、こんなに不感症だったっけ?


何度も何度も、死が過ぎる。

私の愛したもの、そして愛せるもの、愛すもの。


「気持ち良いくせに。」

「違う。」

演技じゃない、離れて、ダメだ。

魅入られる、ヤりたくなる、見たく、なるから・・・!


抵抗なんてほとんど無意味で。

それでも、せずにいられなくて。

頭をまっさらにして、乗り切った。

それですむわけ、なかったけれど。


***

「相変わらず、イイ声で喘ぐんですね。」

ああ、この体勢すごく好き。

背中にまわされた腕が、すごく嬉しいから。

「今この時だけ、私のものでいてください。」


殺そう、と伸びる腕を、

嘲り笑う、誰かの声を、

虚しさを、犯した罪を、

すべて、押し殺して。


「好きだ。」

と。

2002年10月13日(日)
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