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■ 零夜。
熱を持たぬ冷たい指先が、首に、絡み付く。
うつろに見上げた瞳に映るのは、天井だけ。
自分のものなのに、そうじゃない手が、
ゆっくりと私を締め上げていく。
「あ・・・、」
眉根を寄せ、かすれた喘ぎを漏らす。
『イイ声』
誰かがそんな風に、笑う。
不安になる夜ほど、誰かが欲しい。
だけど、それと同じくらいに、遠ざけたい。
ろくな言葉を吐けないとわかっているから。
意識だけを切り離して、流れるピアノにそれを乗せる。
自由を手に入れた身体は、私を絞め、遊ぶ。
手錠を"かけられた"腕は、冷たいまま―――、
2002年10月27日(日)
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