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■ オト。
もう、この音が鳴ることはない。
あなたの名前を、見ることも、ない。
呼ぶことも、出来ない。
最後の手紙に、感謝だけを綴った。
あなたを責める言葉は、私の中にだけ、しまった。
あんなに嬉しかったこの音が、
今では胸に突き刺さるように、痛い。
でも、涙は、流れない。
あなたの笑顔だけが、くるくると頭を廻る。
与えたいと思った、二人目の、人だったのに。
…「愛してる」、って言ってくれたのに。
どうして、…受け入れて、くれなかったの。
ねえ、どうして…
思い出は、綺麗なまま?
そんなの、いらないよ。
側にいてよ。逃げないでよ。
「楽しかった」って、…過去のことにしないでよ。
中途半端に残る、その言葉が大嫌い。
優しさを残したような、逃げ方が大嫌い。
それでもあなたを消せない…私も…大嫌い…
2003年05月16日(金)
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