空虚。
しずく。



 キレイゴト。

とても綺麗に、別れようと思った。

職場で、あなたの顔を見るのも辛かった。

今、やっと落ち着けてきたから…

あのときの気持ちを、全部話して。


あなたを、少し、軽蔑した。


自分を見せびらかすつもりなどないけれど。


私も、あの人に恋をしました。

あの人は、「多重人格」でした。

私よりも、遥かに重い。

だけど、それがなんだって言うんですか?

その程度で、「愛」は冷めると言うんですか?

私はそのとき15でした。

確かに子供でした。

側に居ること。

それがどれだけ苦しいか、

わかっていなかったのもあるけれど。

それでも、側にいたいと願ったから…



何度泣いたでしょうか。

何度泣かされたでしょうか。

傷付けられもしました。

否定もされました。

自傷もしました。


それでも、愛しました。

子供は子供なりに、精一杯。


あなたも、私と同じだ、と思い込んでいたのでしょうね。

きっと、側に居てくれると。


私の、見込み違いでした。

いえ、信じた私が愚かだったんでしょう。


あなたは逃げましたね。

自分を守りたいから。傷付くのが怖いから。

「自信をなくした」といって逃げたのしょう?


『幸せになって欲しい、って願ってるよ』

…なんですか、それ?

自分で幸せにしよう、って思わないんですか?


私が、あなたが「逃げた」と思うのは、そこです。

例えどんなに言葉で着飾っても、

あなたがしたことは自己保身でしかありません。


でも、もういいんです。

私の中のあなたの位置づけは、

思うのもバカらしいほどに落ちました。


「好き」と「愛」の違いをもう一度考えた方が良いですよ。

「愛してる」という言葉の、意味と、覚悟を。

2003年06月03日(火)
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