 |
 |
■■■
■■
■ 憤怒。
…好きな人が目の前で犯されるのが平気な人間が、 世の中にいるのだろうか。
いくら仰々しいことを言っても、 "その"瞬間はひどく冷めているものだ。
特定の人間に対して、 はじめて明確な殺意を抱いた。 「ああ、殺せるな」 法律だとか、 この先、だとか、 傷み、だとか、快楽だとか、 全て感じない。 あったのは、おそろしいまでの怒り。 「畜生!殺してやる!」 …あの人がいなかったら、私は絶対に奴を殺していた。 未遂だろうが何だろうが、許せない。 "触れた"ことが許せない。
体の隅々が恐ろしいほど冷たい。 そのくせ力だけが暴走し始める。 ああ、怒号って本当に言うんだな… 今の自分の格好も何もない。 真っ白も真っ黒もない。 ひどく冷静に、怒りを通り越した感情が 爆発的に生まれては、消えるだけ。 「畜生!殺してやる、殺してやる…!」 うわ言のように呟く自分を奥底で見つめながら、 あの人のぬくもりを感じていた。
何よりも大切な。だからこそ許せない。 今でも、殺したい。衝動が、おさまらない。
こんなの、初めてだ。
必死で感情を押し殺してる。 泣きそうになるのに、涙が流れない。 あの頃と同じだ。
腕を刺しても、満たされていない。
殺してやる。 から、殺したい。 に、感情が変化している。
畜生。 畜生畜生畜生。
気持ち悪い、吐きそうだ。 胃がどうにかなってしまったみたいに、痛い。
酒が欲しい。 血が欲しい。 殺したい。 くそ、くそくそくそくそくそ!
どうすれば…解放されるんだ。
2004年02月01日(日)
|
|
 |