空虚。
しずく。



 まいったな…

昨夜は、眠れたのだろうか。
久しぶりの外泊。酒のせいで、ぼんやりとした頭。
そのまま夢中で求め合って、眠りに落ちた。
と、思っていた。
でも、違っていた、のだろうか?
…気付けば、目を開けていた。
今は何時だろうか?隣であの人が眠っている。
…私は、眠った、のか?
わからない。ただ、ここにいた。
乱れた着衣を直し、ずれた布団をあの人にかけなおした。
…私、は?今まで、なにを?
『まいったな…』
悟られぬよう、呟く。

帰り道。珍しく睡魔が襲った。
目を閉じてみる。…眠れなかった。
意識だけが滑り落ちそうになったけれど、すぐに戻った。

そして、今。
まったく睡眠欲が湧かない。
「まいったな…」
自嘲して、呟く。

眠りたい。眠りたい。眠りたい。
眠りたい。眠りたい。眠りたい。

狂ったように、それだけを思う。
…疲れが取れない。眠りたい。
どうすれば、どうすれば…いい?

「なさけね…」
呟いて、…また、笑った。

2005年04月17日(日)
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