空虚。
しずく。



 横暴。

まだ少し、酔いが残っている。
どうやら、今日は酩酊出来そうにない。
なんとなくわかってしまった。
これ以上は気持ち悪いだけだと。

別にそれでも構わないのだけれど、
絶対に朝になれば後悔するので止めておく。

「何も見ずに」眠れるかどうかが不安だ。
いつもそれは杞憂に終わるけれど、決して消えもしない。

自分が出来た事を他人にまで押し付けてはいけない。
それは、わかりきっている私の悪い癖。

けれど、苛々する。
別に傷跡なんて人それぞれなのだから、
痛みに耐え得る限界量も人それぞれなのだから、
たまたま、君は耐え切れなかった。そうだと、わかっている。

ああ、自分はどこまで横暴なのだ。
私の傷はそんなに深い爪痕を残しているのか?
違う。
ただ、苛々するのだ。
追い討ちはかけたくないけれど。
甘っちょろい君を見ていると、苛々するのだ。

私がどれだけ大人なのだ、と自分に問う。
子供だとわかっている。悔しいけれど、私はガキなんだ。

でも君よりは現実を見ている。
見ざるを得なかったんだ。

ああ、鬱陶しい。
君を見ていると私まで苛々してくる。
私が乱されるようで、ひどく不快だ。

横暴だと分かっている。
だったら少しは反論しろよ。
何もかも捨て去ったような瞳をしてる君を見ると、
苛々も同情も憐れみも何も感じなくなる。

…逃げるだけの人生に絶望するくらいなら、死んじまえ。
それでも生きようとする人間しか、私はいらない。

2005年05月25日(水)
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