空虚。
しずく。



 上を向く術。

先刻まであんなに眠かったというのに。
今は片鱗すら、残っちゃいない。
酔いは、あっという間に覚めて、また私を引き戻した。
少しだけ、動く事ができなくて、甘えていたけれど、
もう、大丈夫。私は、動ける。
どんなに動くのが嫌でも、辛くても、
立ちすくんでいては何も変わらないのだから、
無理矢理にでも、動かざるを得ない状況をつくってしまう。
これで、少し私は立ち直れたはず。あとは、私次第。

私だって万能ではないのだから、鬱にだって沈む。
けれど、上を向く術を見につけたから思いには囚われない。
それは、私が、何かと引き換えに得たもの。
だから、私は「私」に自信を持てるようになった。でも。

私だって終わりたい。働きなくなんかない。
他人となんて関わりたくない。甘えていたい。現実なんか拒みたい。
ずっと後ろを向いて、自分だけを見て、生きていきたい。

でも、それじゃダメだ。私は『生きたい』から。
思いっきり、笑いたいから。

悩んで、泣いて、苦しんで、吐き出して、
それでも、這いずり回ってでも、私は生きたい。
それだけの理由が、私にはある。
地に落ちようとも、絶対に生き延びてやる。
死ぬもんか。絶対に負けてたまるか。現実にも、自分にも。

また、喝を入れる。
私は、「生きる」のだと。

例え瞳の奥は暗くとも、その先にあるものが光だと信じて。

2005年07月08日(金)
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