2004年02月28日(土) |
星組 『1914/愛』 『タカラヅカ絢爛』 |
いや〜、いよいよ90周年の大目玉“2番手シャッフル公演”第一弾・・・が始まりましたなぁ。 星組には・・・雪組の貴公子かしちゃんと宙組のアイドル転校生タニオカくんが特出。
初日から賛否両論だったけど、なんとなく楽しみにしていた。
『1914/愛』 正直な話、タイトルなんてそっちのけ・・・という感じだった。 1914年なんて・・・そんな時代の話だなんて誰も気にしてないし、 愛・・・と銘打つほど愛なんて登場しない。
「じゃ、どんな感じ?」と言われたら 「“CANCAN”の時の芸術家を焦点にし、“凱旋門”の社会背景を盛り込んだ話」 という感じ。(あかん?)
幕開きはいきなりプチショーだった。 汐美ちゃん、しいちゃん、うん太、すずみん、ももこ、れおん・・・が踊る中 かしちゃんとタニオカくんがせり上がってくる。
「おおおっ!!!いきなりそう来るか〜っ?」期待満天だった。 そのあと、本当にショーのプロロのようにワタル氏とだんちゃんが出てきて 男役やら娘役やら・・・全員出てきて・・・次々と・・・という感じ。
それから突然、昔雪組のショーで・・・『バロック千一夜』だったかで 高嶺さん率いる男役たちが黄色いドレスにごっつい貴婦人カツラをかぶり、 食事をする・・・というシーンがあったが、あのようなカツラをかぶって 膝から斜めにカットされたピンク色のドレスを着た・・・・・・ かしちゃん、タニオカくん、しいちゃん、うん太が出てきて銀橋を歌い歩き、 お芝居へと・・・導入・・・というカタチだった。 不思議とこの男役たちの貴婦人姿は・・・どこか“まとも”だった。 あまり違和感なく、わりとキレイで・・・見ていられた。
はてさてストーリー。・・・と語るようなストーリーではなく、 いや、ストーリーはあったのだけれども・・・おいておいて・・・ なんでもワタル氏扮するアリスティド・ブリュアンは絶大な人気を誇る歌手らしく そこへナゾの伯爵夫人と名づけられただんちゃんが登場し、 いろいろな展開をへて・・・ハッピーエンド・・・という感じなのだけれども その間に芸術家たち・・・かしちゃん、タニオカくん、しいちゃん、うん太、すずみん・・・たちの 友情と恋愛を織り交ぜ・・・戦争や不安定な社会情勢や 人種差別による理不尽な事件などが起こったり、出会いや別れやら・・・ そりゃ盛りだくさんで・・・盛りだくさん過ぎて・・・あっち行ったり、こっち行ったり・・・。 またしても失礼なセリフが飛び交ったりして・・・「はあ?」な部分もあったりするけど お芝居・・・というよりも“お芝居仕立のショー”として見てみれば、わりと楽しめるものだった。
だんちゃんが等身大なのがいい。 親友役のウメちゃんとのコンビも自然体でいい。
ワタル氏は・・・実は貴族でありながら、下町の店の歌手・・・となっているけど 別になぞめいているワケでもなく、テレビの時代劇でよくありがちな “町民のようにしているけど実は殿様”という役どころで・・・ “1粒で2度おいしい”タイプだった。
かしちゃんは・・・あいかわらずの天真爛漫スマイル満開で、 相手役のかのちかちゃんともお似合いさんだった。
タニオカくんは・・・うん太との友情を大切にする・・・人情人間だった。 うん太は・・・ちょっと哀しいタイプの芸術家で、タニオカくんとコンビの役だったけど この2人が同期・・・ということもあってか、とても見ていて微笑ましく、 本当に親友なんだ・・・というのがあふれていた。
しいちゃんは、ユダヤ人ということで少し哀しい影を持った役だったけれども 人生まっすぐ生きていこう・・・という気持ちが伝わる優しいタイプだった。
汐美ちゃんは、芸術家を応援している美術評論家で、大人の雰囲気をかもし出しながらも 彼らとの友情を大切にしている良き理解者。
すずみんもしいちゃんと同じ境遇。名声を上げることよりも、人間として 自分の心に偽ることなく、生きていくんだ・・・という感じだった。
別に大どんでん返しもないし、ハラハラドキドキもない。 すらすらすら―――っと進んでいくストーリーだった。
星組のイチオシ下級生ちゃん、ともみちゃんこと夢乃聖夏ちゃん。 プロロのショー部分で、ラスト、1番後ろの列・・・上がったセリ上にいたんだけど その中でもセンターの少し高いところにいて、めちゃめちゃおいしかった。 もちろん、その前にはいっぱいスターさんがいるけど、 そこだけ見るとまるでスターさんのようだった。
その上、ワタル氏の家の使用人が4人いて、メンバーが ももこ、綺華れいちゃん、あやみん・・・についで、ともみちゃんが入っていた。 ビックリ仰天・・・・・・だった。 「すっごいや―――ん。」思わず、妹と大喜び。 本当に驚いた・・・し、うれしかった♪
初見・・・ということもあって、内容よりも“見た目”で楽しんだお芝居だった。
おっと、途中、『CANCAN』のシーンがあり、レオンが真ん中で踊っていた・・・。
・・・・・・が彼にはただならぬ何かすごい力を感じてしまうほど、すごいダンスだった。 もちろん、真ん中でやる・・・アレなのだけれども 「ひゃ――――っ!!!」と思わずにはいられない。すごすぎ・・・である。
『タカラヅカ絢爛』 どっかで見たことがあるような・・・新しいもののような・・・ だけどどこかつかみ所のない・・・ショーで、一気に・・・というか、気がついたら終わっていた。
何がどう・・・とか、どこがどう・・・とか・・・コメントできるようなものは覚えていない。 けれども印象的だったのは、特出のかしちゃんの底抜けの笑顔とタニオカくんのやんちゃな・・・だけどどこか“色気”を感じさせる雰囲気。
しいちゃんの人柄がにじみ出たような笑顔とすずみんの“キラー”な目線。
コメントになっていないけれども・・・ハマりそうな予感がするショーだった。 初見で“?”が飛びまくると・・・たいがい、ハマる・・・これが私のタイプのひとつ。 『花・サザクロ』『ダンスピ』・・・そうだった。 ハマるかなぁ・・・ハマらへんかなぁ・・・。
妹の笑い声が聞こえそうだ・・・・・・。
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