凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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久々の日記。 いつものごとく寝込んでました。 頭痛で寝込み、クスリが切れたので診察を受け、すぐ無くなるので量を増やしてもらえないか頼んだら、頓服のは一回六錠と決まっているから無理だそうです。 「クスリの飲みすぎでまた頭痛が起こったり、クスリに頼りすぎて薬がないと不安になってしまったり依存性も出てきますし…」云々。 まぁ、ストレスが一番の原因で、後はホルモンバランスなんだろうな。 月経周期と大体合うし。 ストレスは自力でどうにかしろって事だよね。 などと思ってたら翌朝起きるなり背中全面激痛。 喉の痛みに熱が37度ちょっと。 しまった。扁桃腺キター!って感じ。 即行違う内科へ。どっさりクスリを出してもらい、とにかく温かくして寝ててください、と言われ、言われずとももう動けない状態になりつつある体と15kgのアユムを抱え帰宅。 そのまま発熱。39度マーク。 しかし今回の収穫は、早めにクスリを飲んだおかげで(?)いつものごとく熱が上がりきってからもしくは下がって動けるようになってからやっと受診し、「酷い時に来なきゃ意味ないですよ」と言われ、点滴を延々打つ羽目になるのを避けられたのは大きい。 前回はアユムを託児所に預けて三日点滴打ちに通ったものな。 ちなみに夫は出勤途中でアユムを託児所に預けようかとか、39度熱があるのにアユムの面倒は誰がどう見るんだとか、そういう事を考える能力は一切無い。 かくして私が寝込んでいる間アユムは一人室内で延々とビデオを見続ける日々でした。 救いはアイがちょっとアユムの気分転換の相手になることか。 それとママさんの「大丈夫?なんだったらアユムちゃん引き受けるよ?」という優しいメール。 母べったりのアユムは母がいない場所で遊んだ事がないのでそれは無理。 でも万が一の時はママさんにお願いできる、という逃げ道というか、蜘蛛の糸があればそれを眺めつつ何とかやっていける。 夫の存在なんかなんの精神的肉体的救いにもならないともう嫌になる位思い知ったからね。 夫よりクスリ。病院。ご近所さん。
アイがはまっている事のひとつに「塾の実力テスト受講」がある。 夏休みに校門前でそういうチラシを貰って「受けたい!」と言うので受けさせたら、なんだか楽しかったらしく(何故?)新聞チラシを見かけるたび「受けたいなー」と言う子になってしまった。 先日またまた校門前でチラシを貰って飛んで帰ってきた。 「A館のチラシもらったよ!あたし行ったもんってチラシ配ってたお兄さんに言ったの!」と嬉しそうにチラシを見せる。 うーむ。アイよ。これはA館じゃなくてB塾だよ。 まぁ、夏にどちらの塾のテストも受けさせたので、アイにとってはどっちも同じなのかもしれない。 「受けたいの?」と聞くと「うん!!!」と張り切った返事。 はぁ。先月末にA館のテスト受けたのになー。 このB塾からは電話案内もあってたし、書類を郵送もしてきてたけど、きっぱり「今回は見送りますから」って断ってたんだけど。 まぁいいか… 前日に電話で申し込み。 アイは当日喜んでB塾へ入っていった。 結果はA館よりB塾の方が難しかったらしい。 そうだね。夏のテストの時もB塾の方が成績低かったもんね。 「A館よりB塾の方がテストの問題がちょっと難しいんだよ。でも面白いね。」と話すと「B塾は難しいからもう行かない」だと。 うーむ。難しいから行くべきなんじゃ?
個別指導は受けないし、当然講習も受けない。 毎回テストのみ参加って顰蹙モノなのかなーと思いつつ、このテスト受けたい熱はこのまま育てていっていいものか、ちょっと悩む今日この頃。 本人は遊びの延長みたいな気分らしいのでいいのかな。
アイが「おとうさんとおかあさんって仲悪いの?」と聞いて来た。 あら。今頃気づいたの?ってか、やっと他の家庭とか見て、うちの親はどうやら仲がいい夫婦とは言えないらしい…と分かってきたとか? いや、単純にアイの前でも夫の愚痴を言う私のせいだろう。
極力子供の前では夫の事は「尊敬できる父親」として祭り上げておかなければ、と思ってそれなりに夫をたてる努力をしてきたつもりだけれど、もうそれも限界に近い。 あぁもういいや。 アイの前で「おとうさんすごいねー」とか無理するのはもう疲れた。 そんなこんなで、最近は普通にアイの前でも夫に対する愚痴をこぼしたりしてたのだ。 だってアイも夫も同レベルなんだもの。 ゴミも脱いだ服も散乱させたまま。 なのにアイだけ叱って夫は誉めるなんて無理。 必然的に「あんたたち自分の散らかしたのは片付けなさい!」と夫とアイを込みで叱る。 父親の尊厳も地に落ちるというもの。 そもそも私が尊敬してないのに子供に尊敬しろと教えるのも難しい。 どこを尊敬しろと?って感じ。 TVでやってたIQテストですら、夫は私より20も下でしたよ。 せめてそういう些細な所だけでも「お父さんはすごいねー」と言えたらこちらもどんなに幸せか。
「おとうさんとおかあさんって仲悪いの?」のアイの質問に「そうだよ。」と即答した私。 アイはそれ以上何も聞いてこなかった。 また自分の中で鬱々と考え込んでいるんだろうなこの子。 でももうこれ以上無理に取り繕う事は出来ないんだよ母は。 もう結構いっぱいいっぱいなの。 両親の仲が悪いのは不幸だと思うけれど、そういう家庭なんだと割り切ってお互いやっていけたらいいんだけどね。
現在チンパンジー並みの知能レベルであろうアユムが急にオンナノコに目覚めてしまった。 TVでドレス姿の女性を見ると「みて!どれす!きれいねー」と叫ぶ。 風呂上りにバスタオルを巻きつけ「どれす、すてきねー」と悦に入る。 アイのおもちゃのアクセサリーを寝る時も身につけ、危ないからとはずすと絶叫号泣しつつ泣きながら眠る。 当然服も「どれすきたいー」で、スカートが基本。 しかしスパッツやタイツは気持ち悪くてはきたくないらしく絶叫して脱がせと叫ぶ。(←自分では途中までしか脱げない)
かくして木枯らし吹きすさぶ日本全国冬本番のこの12月になってから、スカートの下にパンツカバーとハイソックスで過ごす事になったアユム。 木の芽時には早すぎる。 「アユムちゃん寒くない?」と小学生にも心配される服装。 おまけにコート等の上着はせっかくのスカートが隠れるから断固拒否。 どうしろというんだ。
思えばアイもこの二歳位にピンクのフリフリに目覚めたんだった。 赤ん坊の頃から華やかさも何もないシンプルな無彩色のユニセックスというか、男の子じゃ?みたいな格好ばかりさせていたので、その反動だろうと周囲から言われた。 その教訓を生かして、アユムは適度に女の子らしい色合いの服とか着せていたつもりだったのに。 普通に女としての本能が目覚める時期なのか? できれば夏に目覚めて欲しかった。 そしたらいくらでもふりふりだのひらひらだの着せてやれたのに。
仕方ないので西●屋にでも行って適当に安くて温かそうなスカートを買おうと思う。
なんか、人類の進化の不思議を目の当たりにしてる気分。
2005年12月02日(金) |
サンタをめぐる微妙な考察 |
サンタの存在って何歳まで信じてるんだろう? 幼稚園はキリスト教関係の園だったので、クリスマス会では園児達は厳かにろうそくをかかげ聖劇を演じ、外国人のサンタさんがプレゼントを配りに来ていた。 (園児が暗闇で火を灯した蝋燭を持って歩いてくる様はある意味怖かった) 各家でもプレゼントの受付はこのクリスマス会が締め切り当日。 だってサンタさんはもうプレゼントを持って日本に来たんだもの。 幼稚園に来たじゃない。 今から頼んでも、もうサンタさんも用意できないよ、と話していた。
さて、アイはサンタをまだ信じているんだろうか? 今年は微妙に「サンタさんにお願いするクリスマスプレゼントは…」と言わず、「今年のクリスマスプレゼントは…」と言うし。 ひょっとして気がついたかな。 小学生になったら物知り顔の子が色々余計な真実を教えてくれるものね。
そしたら、ある夕方、一緒に遊んでいた同じ集合住宅内の年上の女の子が「サンタくるよ!プレゼント頼んだもん!」と言い出した。 あら、そうなんだ。上級生にもサンタ来るんだーへー。 一緒にいたアイはいつものごとく黙々と自分の世界で遊び中。 でも耳には入っているだろう。 否定しないって事は、信じてるのかな。 私はまったくの夢物語をさも現実のように嘘を並べて話すのはかなりしんどいので「サンタはフィンランドに居て、クリスマスには飛行機で日本に来る」とだけ小さい頃から教えているけど。
アイが自分から「サンタっていないんだって」と言い出したら、「サンタはいるけど、小学生にはもうプレゼントはくれないんだよ。幼稚園にはサンタが来てたけど、小学校にサンタは来ないでしょう?だから、小学生になったらお父さんがプレゼントをあげてたんだよかな。」と教えよう。
案外アイの事だから、もういないんだと知っているけれど、夫がやたら「サンタさんにプレゼントは何頼むの?」とか「良い子にしないとサンタさんはプレゼント持って来てくれないよ」なんて、幼稚園児相手の対応をし続けているので、合わせてやっているのかも。 「いないって知ってるけど、お父さんがそう言うんなら言わない方が良いのかも…」なんて、一人悶々と悩みながら。 なんて、悶々と考える私。
私はサンタがクリスマスにプレゼントをくれる、というのを知らずに育ったような気がする。 クリスマスにプレゼントはおろか、子供がねだらないとケーキも用意してくれない家庭だったので。 夜道を姉と手を繋ぎスキップ踏みつつ買いに行ったような記憶もある。 近所の店のパンのコーナーにクリスマスだけ置いてあるやつ。 ヤマ●キのだったのかな。 子供の頃のクリスマスケーキってバターケーキだったよね。 子供の頃は不味いバタークリームのケーキでも、その日だけ買ってもらえるのが嬉しかった。 大人になって思い返すと、懐かしさより苦い感情が湧いて来る。
そんなこんなで、クリスマスに浮かれる気持ちを理解できないまま歳とって締まったわけだけど、だからといって子供にも同じ轍を踏ませて当然、と思ってしまうのも我が親の子育てを肯定しているようで腹が立つ。
だから、クリスマスにはちゃんと我が子にプレゼントを用意し、ケーキを用意する。 ツリーを飾り、欲しいプレゼントをサンタさんにお願いさせ、クリスマスの朝は早起きして眠る我が子の枕元にプレゼントを置いておく。 (夜に置いておくと夜中に潰されるので) それが何もしてもらえなかった私の子供時代への復讐。
でも、結局反面教師として親の育て方が間違ってなかった事になるのかも、と思うとこれまた腹が立つ。
浮かれまくる街中に腹が立つ。 何もかもに腹が立つ。
だからこの時期は嫌い。
暁
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