凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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管理人さんに立ち話ついでにアイの事を愚痴らせてもらった。
「アイちゃんに子育て手伝ってもらわなかった?」と聞かれ、アユムが生まれた頃、夫が心を病んだり単身赴任でいなかったりで、子育てに今以上無関心状態だったので、夫はあてにならない、これからはアイに手伝ってもらおう、とアイに能力以上の手伝いを強いてしまったかもしれない、とは思っていた。
「それも原因かも」と言われる。 「うちの上の娘がそうだったから」と。
子どもは子どもとしてちゃんと扱ってあげないと、子どもを大人と同じに扱ってしまうと、子どもは自分を殺して必死でその通りふるまおうとしてしまう。 結果、親に甘えたりない気持ちはずっと残ってしまうのだ、と。
アイが怒りっぽいのは私への甘え不足なのかぁ。 なんか違う気もするけど、そんな気もするし。 子育てに正解はないからなぁ。
「アイちゃんを最近抱きしめている?」と聞かれる。 いや、もう四年生だし、そろそろそういうの嫌がるかなぁと思って、殆ど抱き締めたりスキンシップはしていない。 だって、私自身、親に抱きしめられた記憶はないもの。
小学校一年生位の時、母に手を繋いでもらって歌を歌った記憶はある。 一回だけ。 成人してから母にその事を聞くと、母が学校の担任から「子どもさんとスキンシップが足りないのでは」とアドバイスされ、実践した日の事だろう、との事だった。 手を繋いでもらった事だけを強烈に覚えている位だから、抱きしめてもらった事なんかなかったんだろう。 でも、そうか。子どもって抱きしめてやるものなんだ。
「子どもって言葉で色々言うより、抱きしめるのが一番親の愛を感じるし、安心するんだよ」との事。 そっか。 でもそれってどんな駄目男と何度も別れようと思っても、セックスしちゃうとまた別れづらくなってズルズル続く駄目な恋愛とどう違うんだろう。 アイがそんな駄目女になったら困る。 あれも子供時代の親とのスキンシップと関係するんだろうか。 ちなみに私はスキンシップもセックスも大嫌い。 抱きつくのはいいけど抱きつかれるのは嫌い。 子どもに抱きつかれるのも前からならいいけど後ろからだと我が子でもちょっと寒気がする。 足りない愛情を求めるのなら、私は誰彼構わずスキンシップを求める人間になりそうだけど。 駄目だ。自分を基準に考えると混乱するばかり。
でも他人の育児経験から基づく参考意見は為になる。 特に管理人さんの場合、子どもさんは皆成人しているから、こうしたらこう育ったケースという育児見本としてとても参考になる。
「小学生のうちは膝に乗せて抱きしめてあげなさい」との事。 うぅん。膝の上は私が恥ずかしくて出来ない。(←なんだそれ)
とりあえず、アイをアユムと同じ位には抱きしめてやろう。 「もう恥ずかしいから良いよ」と本人が言う日まで。
ここ数日急に季節が進んでいった感がある。 季節の移り変わる時期。 うちの子ども達が咳き込み始める時期だ。 アユムはこの時期、かなりの咳でこじらせ気管支炎に、アイはプラス痰がかなりからみ、いつもオヤジのようにガーガー喉をならしていて汚らしい。
これではアイのばい菌遊びが廃れるどころか盛り返してクラスに定着してしまう。 まずい。懇談会を待つなんて悠長な事を言ってる場合ではないかもしれない。 あわてて担任の先生に相談してみた。
先生いわく、痰よりもむしろ、アイは鼻をいじる癖があるのでそちらでではないか…との事。 そうなのだ。あいはハナクソほじる癖があるのだ。とほほ。 乳幼児の頃は、ほじる上に食べるという汚らしい事をしていた。 当時、誰だったかに相談したら「親がするから真似してるんじゃないの」と一蹴されてかなりへこんだ。 親がするからって。 私、ハナクソ食べたりしませんが。 ってか、かなり失礼な回答だよね。今考えると。 (言われた瞬間気づけよ自分)
私も気づくと注意してたけど、成長するにつれて恥ずかしい事と本人が自覚すれば自然にしなくなるだろう、とちょっと軽く考えていた。 まだほじるんだ。 まさか食べてはいないだろうな。 私は気付くと注意しているから、食べるところまでは目撃した事ないけれど、もしや私が知らない所ではほじって食べているのでは。 だとしたらばい菌扱いされて当然だ。
ショックだったのは、それよりも、アイは「すぐ怒るので、クラスではちょっと問題児です」と言われた事。 昨日も話し合いで意見が食い違い、怒って教室から飛び出していったのだとか。 お腹が痛い、と言って授業中保健室へ行く事も多いとか。
怒り癖は私も頭を痛めている所。 お腹が痛い、というのは幼稚園の頃、アユムが生まれてから始まった。 アイは精神的なストレスがお腹にくるのだ。
「キレやすい子で、どうしたら治るんだろうと悩んでいるんですが」と言うと 「キレるんじゃないんです。怒るんです。キレると怒るは違います。キレるのは理由もなく突然です。キレるという言葉は簡単に使ってはいけません」と言われた。 違いが分からない。分かっても、どうすれば治るかわからない。
分かるのは、アイは小1の時にクラス中からカード泥棒扱いされた事があり、あれがかなりのトラウマになってしまっているんだという事。 「皆が私の事を泥棒だと思っている」とかなり屈折した子になってしまって、それ以来極端に怒る子になった気がする。
確かに怒るのはアイなりに理由がある。 でもそれは殆どアイの被害妄想的な感じ。解釈がネガティブすぎる。 極端に言えば、遊んでいてボールがアイに当たったとしたら、「なんで私にボールをぶつけるの!」と怒る、という感じだ。 そんなつもりはなくても「皆が私を嫌っている」と心に刻み込まれているので、そう感じてしまい、怒り、悲しみ、体の変調をきたすんだろう。
と、原因が分かっているとはいえ、これをどう治していけばいいのやら。 子どもの頃の心の傷って理解してついた傷じゃなく、意味もわからず感情だけで受けた傷なわけだから、言葉でどう癒してあげようとしても癒せないんだよなぁ。 多分、長い年月かけて親である私が愛情を思いっきり注ぎ込み続けるしかないんだろうなぁ。 アイの中から溢れ出す位。 「自分は愛されているんだ」という自己肯定を出来るようになるまで。
出来るかな。私自身、愛情なんかこれっぽっちも注がれていないのに。 自分の中にストックされていないから、自分で作り出して与えるしかないのに。
でも、自分で自分を愛せないという想いは我が子には味あわせたくないから。 自分の母親と同じ轍は踏まない。 頑張って、自分なりに、我が子に愛情を注いでやらなくては。
なんかもうちょっと疲れて最近は子ども達の前でボロボロ泣いてます。 そんな私をアイは「おかあさん泣かないで」と慰め、アユムはティッシュを持ってきて「はい、これで涙ふいて」と言ってくれます。 そんな子ども達に、もうどうしたらいいのか分からなくて、ますますボロボロ泣いてしまうここ数日です。
アタシダメナノカモ オヤトシテヤッパリダメナノカモ
二学期に入ったあたりから、アイはクラスの男子にばい菌扱いされているらしい。 よく馬鹿な男の子がやってたなぁ。えんがちょとか、そういう遊びよね。 でもそういうばい菌扱いされる子にもそれなりの原因はあるわけで。
私が子どもの頃そういう扱いを受けていた子は学校の朝礼の時におもらしをした子だった。 肩にはいつもフケがあって、見るからに不潔そうだったその子は、クラス中から決定的にばい菌扱いされる子になってしまった。 私もそんな汚い子にはかかわりたくなかったので、からかったりはしなかったけれど、極力かかわらないようにしていた。 子どもって残酷。
さて、アイの原因はなんだろう?と思い当たる節はないか聞いてみると、「授業中に痰が出た事かなぁ」と言う。 アイは気管が弱いので、ちょっとの事ですぐ痰が出る。 いつもの事なので「また調子悪いねぇ」で済ませていた私も責任あるか。
でもばい菌遊びは男子だけで、女子はしないとの事。 クラスで遊ぶ友達はちゃんといる、と何人か名前を挙げた事。 朝も普通に登校する事。 それらから、そこまで深刻じゃなさそうかな…と判断。
そっかぁ。それじゃこれからはマメに病院にいって薬を貰うようにしようか。 それと、授業中はなるべく痰は我慢してようね。 原因がそれなら、あとはブームが過ぎたら違う遊びにうつっていくからそれまでの辛抱だろうし。 とりあえずはからかわれても無視するか、やめてよって軽く怒りなさい。 激しく怒ると益々面白がって男の子はからかうから、クールに「馬鹿みたい」って感じであしらっときなさい。 そう提案しておいた。
アイにこれらの対策が果たして出来るのか。 そもそもこの対策でいいのか。 迷いつつも、そのうち治まるだろう、と考えて成り行きを見ていた。 その間、学級懇談の機会があれば、皆の前で先生に相談しよう、とちょっとのんびり考えていたら。 先月末、ついに「明日学校休みたい」と言い出した。
あー対策は甘かったか。 やっぱり即担任に怒鳴り込んで「うちの子がクラスで虐めにあってますのよっ!!担任である先生は何もお気づきじゃなかったんですかっ?!」とでも苦情を言うべきだったか。(←極端な口調過ぎ)
いや、それは冗談だけど、二学期はいろんな行事で懇談会の機会が無かったんだよなぁ。
休みたいなら休ませてもいいけど。 「授業は楽しい」と言う。 休ませてしまったら、楽しい授業にもついていけなくなって、学校で楽しい事が無くなってしまう。 「明日、頑張って学校行ってみて?行ってみてから、やっぱり皆がからかって、アイが辛かったのなら、明日の夕方先生に電話して相談してみるから。」 そう言い聞かせて登校させた朝。
日中は頭の中がぐるぐるぐるぐる。 子どもの遊びだからそのうち飽きるだろう、と軽く考えてしまった私の失敗だったか。 子どもの遊び、じゃなくて、これはもういじめ、なんだろうか。 いじめられても、怒らないように教えた私が間違いだったんだろうか。
いじめを苦に自殺した生徒の周りの証言で、「死んだ生徒も笑っていたからいじめられているように見えなかった」というのがあった。 怒ると余計面白がられる。泣くと面白がられる。 そうなると、笑って冗談ですませられるなら、と考えるしかないような気がする。 こんないじめ、こたえないから止めてくれよ、という意味の必死の笑い。
お笑いの森三中の人がそういうような話をしていたのを以前アイとTVで観たのを思い出したから、なんだけど。
それでなくてもアイは思いつめる子なのだ。 すぐ陰にこもるので、親としても鬱陶しくて仕方ないのだけれど、だいぶ改善されつつあるかな、と感じてきてたのに。
あぁもうどうしたらいいっていうの。 ぐるぐるぐるぐる。 頭の中で、今日放課後、先生に電話する内容をシュミレーション。 まずは「相談があるんですけど」(先生って何時頃だと空いてるのかな) 「うちの子はクラスでどんな感じですか」(担任の先生から見てアイに問題がるように見えるなら聞いておかないと) 「実は二学期に入ってから男子にばい菌扱いされてからかわれているそうなんですけど」(先生以外の男子は全員からかうって言ってたけど、先生はどの程度把握してるのかな)ぐるぐるぐるぐる。
二学期から眼鏡にしたなぁ。あれも一因かなぁ。 歯の矯正の針金も奇異といえば奇異だよなぁ。 おまけに髪はくせっ毛でどう結んでもボサボサ頭になるし。 やっぱり見た目は重要よねぇ。 可愛い子は男子からからかわれたりしないもの。 女子からはどうかわからないけど。 練習の意味で、アイに自分で髪は結ばせていたけど、やっぱり私が結んで上げなきゃいけないか。ぐるぐるぐるぐる
考えすぎて頭痛がしてきた放課後。 アイは元気に「ただいま!!」と帰宅。 友達と遊ぶ約束した、と出て行ってしまった。 「今日はからかわれなかったの?」と聞くと「からかわれたけど我慢できたから」との事。 その程度なのね。あっそ。
その夜私は頭痛と吐き気でダウン。 考えすぎによるストレスってとこなのかな。
結局今日も元気に登校していったアイ。 子供心ってわからん… とりあえず、保留にして、来月の学級懇談会の時に相談というか、報告というか、担任の耳には入れるようにしておかないとね…
人権学習とかで身障者と健常者について学ぶご大層な授業の前に、虐めと遊びの境界線を学ぶべきじゃないか?
暁
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