| 2023年06月24日(土) |
中国大学選手権準決勝 福山大−広島大 |
私は80年代から大学サッカーを観ているが、長年関西・関東とあとは東海・九州以外観たことがなかった。というのも地方は層が薄くて、地方トップレベルは全国大会に出てきた際に観ればいい、という感覚だったからだ。だが近年、地方の層が厚くなった。リーグ戦で揉まれる地域勢が増えてきた。そういうわけで、近年、四国や北信越大学リーグに足を運んだ。中国については数年前、中国大学選手権(総理大臣杯中国予選)準決勝観戦を検討したが、環太平洋大学赤坂グラウンドという公共交通機関では果てしなく不便な地での開催で、観戦を断念せざるを得なかった。で、今年は準決勝が鳥取市のヤマタスポーツパーク開催かつ全国枠が2で準決勝が代表決定戦。ということで疲れがたまっている中、観戦を決断した。
行きは新大阪からスーパーはくと。バスという選択肢もあったが、梅田発ではなく難波に行かねばならないことと、東海道本線・山陽本線を走るスーパーはくとに乗りたかったこともあって決断する。新大阪発の山陰本線特急はまかぜという選択肢は鳥取駅着が12時過ぎでつまり第1試合のハーフタイム頃になるので論外である。
鳥取駅についてバスに乗り換え最寄りのバス停に着くと公園を横切ってスポーツ公園に着く。目の前に陸上競技場があり、奥に野球場という珍しい構造。大抵野球場が手前にあるものだ。そしてグーグルマップによれば、陸上競技場をメイン側からぐるっと回りバック側に入り、山を登れば会場の多目的広場だ。健脚じゃないと厳しい。
中国大学選手権準決勝 福山大学−広島大学 6月4日 11時 ヤマタスポーツパーク多目的広場 晴 ピッチ良
福山大 十四十三 十一十番十六七番 五番四番二四十七 一番
広島大 十四十九 二三十一十七 十六 八番二十二九二番 一番
福山大は中国では大学ナンバー2というか、近年環太平洋大を追っている立場。まず気に入ったのがゴールキーパー。声かけがマメで具体的で前向きで、まさにキーパー向きの性格だ。左センターバック4番は左足フィードがいい。左センターバックはレフティが入るべきだと思う。もちろん能力があるのは大前提だが。右サイドバック17番は攻撃的。両サイドハーフはサイドに張り、強力な2トップが中で待つ。 対する広島大は実に魅力的だった。近年教育学部などの推薦で好選手が入っているという。まずフォーメーションは4−4−2中盤ダイヤモンドでビルドアップ時はトップ下やサイドハーフに片方が前線に張り付き4トップ的になり、受け手を増やす。後方で回すだけの個人能力もある。トップ下11番を筆頭に戦術理解力が高い。さらに右ハーフ17番は鋭い切り返しから右利きだろうが左足シュートがある。必ずしも強いとは思わないが、その魅力に惹かれて完全に広島大びいきで観ていた。福山大も真っ向から渡り合うのでいい勝負になっていた。前半、福山大左センターバック4番が持ち上がり、斜め後方からクロス気味のボール、これを右ポスト際で合わせて先制。局1−0で福山大が勝利した。
| 2023年06月17日(土) |
近畿大会準決勝 日ノ本−京都精華 近江兄弟社−大阪学芸 |
近畿大会は以前は1県開催で週末1回で全日程を消化し、男女両方行ったが、男子は総体予選終了後に何もかかっていない大会として行われた。昔は全日本ユース選手権出場をかけていたが、やがて何もない大会となり、そして近畿大会は春先の大会になって6月は男子の近畿大会はなくなった。一方女子は全国高校総体が1県1枠でもなく、全16枠のため、関西は2枠。2府4県のためトーナメント2回戦に当たる準決勝の勝者が全国に行く形だ。1回戦を大阪・Jグリーン堺開催になって、2回戦は兵庫・三木防災公園だ。つまり他府県にわたり開催される。三木防災公園最寄りは緑ケ丘駅で、神戸電鉄で行く方法と神姫バスで三宮から行く方法がある。バスのほうが安くて楽だが、神戸電鉄で新開地から登っていき神戸・長田区の街を見下ろす景色も好きだ。迷って電車を選択した。
会場ではプログラム販売がない。1回戦で気づかなかったのだが、確かにプログラムがないので、選手名は特定できないし、スタメンリストも作れない。
近畿大会女子準決勝 日ノ本学園−京都精華 6月17日 11時 三木防災公園第2陸 ピッチ良 晴
日ノ本 九番 十四十七十一 二二七番 四番八番五番三番 一番
京都精華 十一二三十番 十六七番 八番 五番二二十七三十 一番
日ノ本学園は少し前まで常盤木学園・藤枝順心と並ぶ全国3強だったが、それを支えた名将・田邉さんがチームを去ってから昨年の皇后杯をのぞき生観戦しておらず、新たにできたU18女子関西リーグでは昨年はぎりぎり1部リーグ残留、今期も10チーム中最下位だ。
3分で日ノ本が左シュートを決めて先制。日ノ本は9番が長身センターフォワードでキープ力があり、タメを作れる。17番と11番は9番を追い越して飛び出せる選手。14番は上手くて仕掛けられる。22番は左足フリーキック、7番は右足フリーキック担当で、キックだけではなく上手いが、最大の持ち味は攻守にわたってハードワークすることだ。バックラインもビルドアップの起点になりつつ、守備で気を緩めない。つまり普通に強い。全国制覇を狙えるいつもの日ノ本だ。U18リーグの低迷、しかもスコア上惨敗も多い、が信じられない。1度しか観たことはないが、そのゲームではU18女子リーグはヌルイ試合ではなかった。プリンスリーグ黎明期はヌルイゲームもあったし、1試合だけ観て語ることはできないが、リーグの低迷は不思議というしかない。あるいはBチームで戦っているのか?
京都精華は8番が組み立てたいチームだが、日ノ本のシャドー17番が狙っていて、パスカットも何度かあった。7番と16番が手拍子で下げると危なっかしい。10番は上手いがスピードがなく突破できない。11番は突破あり。ただセンターフォワード23番に強さがなく、いいボールも来ないので中で孤立している。センターバック22番17番は正直日ノ本9番に歯がたたない。高さ・パワーの差以上に身体の使い方の差がある。
22分、日ノ本のシュートをブロックするもこぼれをループで2−0。前半は2−0で終了。
後半も流れは変わらず。日ノ本の運動量が落ちるまでは京都精華のパス回しが出ない印象。それくらい日ノ本のボランチ22番7番が素晴らしい。16分、日ノ本11番の右シュートが決まり3−0。これで目を離した隙に京都精華もゴールして3−1。この日は暑く、70分ゲームとはいえ日ノ本の運動量も落ちたが、京都精華の運動量低下のほうが大きく、パスがあまり回らないままタイムアップ。3−1で日ノ本が勝利して全国行きを決めた。
繰り返し。日ノ本は全国制覇を狙えます。クオリティもある。U−18女子関西リーグの低迷でチーム力を量ってはならない。全国高校総体で優勝した時の決勝の相手は京都精華だった。(当時は京都精華女子)当時ほど突き抜けたチームではないが、粒ぞろいなのは確かだ。
第2試合には初見の近江兄弟社が登場する。滋賀県は毎年八幡商が優勝していた。関西は奈良県や和歌山県はサッカー経験者が数人以内という、昔でいう同好会レベルのチームが代表校になるが、八幡商はスタメンを経験者で固められて全国経験もあり、京阪神の代表校をてこずらせる力がある。近江兄弟社は強化していて、八幡商を超えるチームならば、現在の全国行きを京阪神が寡占する状況を変えるかもしれない。相手はサニックスカップで優勝した、まさに全国でも優勝候補の本命になるであろう大阪学芸だ。力を量るモノサシとして申し分がない。
近畿大会女子準決勝 近江兄弟社−大阪学芸 6月17日 三木防災公園第2陸 13時半 ピッチ良 晴
近江兄弟社 十一 八番七番十番九番 五番二一四番二番誰々 十二
大阪学芸 九番七番 十一六番十番八番 三番四番二二二番 一番
試合が始まって、おそらく近江兄弟社はスタメン全員が経験者らしいと気づく。キーパーも技術的にしっかりしていて、下手な子がやらされている、という印象がない。策は5バックと中盤4枚でスペースを潰し、5バックも引き気味ながらオフサイドも取りに行く、というものだった。しかし大阪学芸は9番がセンターフォワードで7番がレフティのトップ脇で7番が常に駆け引きをして近江兄弟社のストレスになり続けた。そして中盤は全員攻め気が強くそれでいて守備意識も高くアラートで全く隙を見せない。開始早々ゴールして前半は2−0。この隙のなさこそ大阪学芸の凄さだ。高校女子レベルではPK負け以外想像できない。昨年夏を制した大商学園や冬を制した藤枝順心はまだ隙があった。まあ大商学園は女子ファイナルズでJFAアカデミー福島に敗れたゲームを観たから、というのもあったが。
後半も全く隙を見せず、近江兄弟社が疲れてから畳みかけ、6−0で大阪学芸が完勝した。近江兄弟社のシュートゼロ。大阪学芸クラスを相手に6失点なら悪くはない。近江兄弟社は今後に期待できるチームだ。そして大阪学芸は強すぎる。U18女子リーグでも首位だし、隙を全く見せない。勝負に辛いチームながらも蹴って走るチームではなく、自ら崩せるチームでもある。他の地域は分からないが、この強さなら全国でも優勝候補の本命ではないだろうか?
帰りは緑ケ丘駅に出るバスまでだいぶ時間があり、しかも暑くて駅まで歩くのも大変だ。そこで坂を下りて西脇発の神姫バスに乗ることにした。三宮まで出る。途中空腹に苦しんだ。いい歳して欠食児童さながらに空腹が苦痛だった。
| 2023年06月11日(日) |
高校総体京都大会決勝 東山−立命館宇治 |
高校総体府県予選の関西の最終日、京都府か奈良県か兵庫県の3択だった。兵庫決勝は神戸ユニバー開催だったこともあるが、今年は三木防災公園で負担感が大きい。以前なら奈良決勝男女と京都決勝を観戦可能だったが、それは京都が西京極ナイトマッチだったからで、今は京都スタジアムでデイマッチ、しかも男子の近畿大会が6月開催ではなくなったために、女子が一週間早く奈良県大会が終わる関係で、奈良県は女子決勝との同時開催でもない。奈良は例年通り新庄開催だが、結局朝のんびりしすぎて亀岡しか選択肢がなくなった。
試合前に京都スタジアム前の無料足湯に浸かろうと思ったが、オープンはキックオフと同じ11時だった。
京都の決勝は東山対立命館宇治。京都府1部リーグでは東山Bが立命館宇治を破っているが、フットボールの強豪校においてはAチームとBチームの間に大きな差はない。「2軍でも勝てたのだから楽勝」という話にはならない。
高校総体京都大会決勝 東山高校−立命館宇治高校 6月11日 11時 京都スタジアム 曇 ピッチ良
東山 九番二三 十二六番五番二四 四番十五三番十番 十七
立命館宇治 十八 十一十六七番 十番六番 三番五番四番二番 誰々
東山 17二川3上山4志津5沖野15海老原6古川9平野10・12井上23植村24吉田・
東山は分かりやすく蹴るチーム。両サイドバックはほとんど上がらず、正確なフィードを買われて入っている印象。10番は本来中盤の底からミドルパスで組み立てるタイプだろうし、�せ崢鼎郎献札鵐拭璽丱奪�タイプ。中盤はこぼれ球を拾う。2トップが競って2列目が拾いたい。 対する立命館宇治は繋ぐチームという触れ込みだが、長身の18に当てて2列目が拾うフットボールに見える。以前の監督さんも蹴るスタイルだが、若干繋ぐ割合が増えているように見えるし、サンガから派遣されている指導者がもしかしたら変わった?バックラインは守備に手いっぱいで、狙いすましたフィードがない分、東山以上に蹴る傾向が強いが、中盤は18番に合わせる意識が強い。 守備強度の強い東山ペースで進むが前半は0−0。後半も東山ペースで後半半ばパスが交代出場の11番に通り決めて東山先制。これを守り切り東山が全国を決めた。
正直東山はクオリティに欠けるが、カップ戦に合わせた戦いだし、層も厚そうなので、全国制覇は射程圏内だろう。高校総体の男子の関西代表校は観てきた滋賀・京都・大阪・奈良は正直どこもクオリティに欠けるが、選手の個人能力は東山が一番高い。昨冬の全国準優勝校だから書くのではない。徹底的に勝ちに辛いスタイルで全国の連戦を勝ち上がるのも可能だ。特に今年は涼しい北海道・旭川開催だし。
足湯にはハーフタイムと試合後に浸かった。京都スタジアムの足湯はなかなか良いスポットだが、良さに気付いているファンはあまりおらず、いつも楽々浸かれる。
| 2023年06月10日(土) |
高校総体大阪府大会準決勝 金光大阪−履正社 近大附−関大一 |
高校総体大阪大会は全国への出場枠が2つある。少し前まで上位4校による決勝リーグ方式での開催だった。この方式は公平ではあるが問題もあった。つまり両者戦わないゲームができてしまうのだ。攻めたら失点のリスクも高くなるのがフットボール。攻めても得るものが少なく、失点すれば全国を失うケースというものがフットボールには存在する。そのため両者ダラダラと自陣でボールを回し、相手も全くボールを奪いに行かないゲームが数年前大阪大会決勝リーグで存在した。そこで完全トーナメント戦にして準決勝の勝者2校が全国行きということにしたのである。無論決勝や3位決定戦はほとんど何もかかっていない。決勝はまだ全国高校総体の組み分けに影響するが、3位決定戦は何もかかっていない。しかし負けたらすべてを失う、というゲームでもないので、ダラダラと自陣でボールを回すゲームにもならない。トーナメント戦だからくじ運が大きく影響し、公平性には欠けるが、仕方がないという判断である。コロナ禍での大会方式変更なので、準決勝開催されてから観戦するのは初めて。
大阪府は全国屈指の層が厚い地区だ。昨秋の選手権予選はベスト4に大阪府3部リーグ(上から数えて6部リーグ)の大商大堺が進出したし、今高校総体はベスト8に同じく大阪府3部リーグのアサンプションが進出し、金光大阪に0−1で敗れた。ベスト4の第1試合は全国リーグであるプレミアリーグの履正社とプリンスリーグ2部で絶好調の金光大阪だ。
金光大阪 11番10番 八番六番七番九番 五番三番四番二番 一番
履正社 九番 十一十番七番 八番二十 三番五番四番二番 十二
すぐに気づいたのは金光大阪2トップの能力の高さだ。金光大阪のスタイルは伝統的に運動量豊富で前線にロングボールを当てるカウンター。FWは小柄で機動力あふれるタイプを起用する。が、この2トップは違う。大柄ながらスピードもあり、なかなかのタレントだ。11番がトップ、10番がシャドー的で、この二人に当てると履正社センターバック陣では歯が立たず、足もとは潰せず、空中戦でも負けて、確実に起点になる。金光大阪もロングボールの精度はあるから2トップに合えばいいカウンターになる。守備面でもセンターバック4番は効いている。中盤は運動量頼みなのは変わらないが、行けるところまで走る、というスタイルに迷いがない。7番はレフティで右コーナーを蹴る。 履正社の特徴は中盤が10番を囮にサイドハーフ7番と11番が中に突っ込み、決めにかかる。サイドバックがサイド攻撃の主役である。20番が左足で9番にどんどんくさびを当てる。9番は強くでよく走り起点になる好選手だが、金光のセンターバックもなかなか厳しく当たる。センターバックは前述のように大苦戦しているのでサイドバックやボランチのフォローが欲しかった。ゴールキーパーやセンターバックはビルドアップ能力を買われているのだろうが、結果的には金光のストロングポイントとの噛み合わせが最悪だった。
金光は10番がタメて7番北村がペナ左を駆け上がりスルーパスを受けてキーパーを外し角度のないところを左足で決めて先制。さらに10番が競って起点になり9番の右クロスを11番ヘッドで前半は2−0。
ハーフタイムで履正社は左サイドバックに18番を入れてその正確な左足クロスをヘッドで追いつくが、彼は左足クロスだけを買われて入ったか、左足を切られると機能しなくなる。そして金光は中盤をそうとっかえして10番をボランチに下げて12番をトップに入れると、その12番が左カウンター、ペナ内シュートは1度セーブされるが自ら蹴り込み3−1として金光が勝ち、全国行きを決めた。
まあこのゲームについては金光大阪のほうが強かった。11番10番は全国でも期待できるでしょうが、走る金光大阪は全国の連戦向けのチームじゃないし、2トップへの負担は絶大だ。全国制覇は厳しいと思う。が、ベスト8なら狙える。決して大崩れするタイプでもないし、タフな我慢比べに強い、勝負に辛いチームだ。
第2試合はプリンスリーグ1部の近大附と大阪府1部リーグの関大一だ。
近大附 九番十八 八番十番 六番七番十一 二番五番三番 一番
関大一 九番七番 十三六番十二十八 八番三番五番二番 一番
関大一 GK1ハシモトDF8イマイ3カモガワ5中?2?12ウメハラ6ニシダ13?18?7タケダ9イマニシ
近大附 GK1ニシダ2?11シモヤナギ3ヤマグチ5?6マエダ7ナノ?8ハラダ10?シタ 11?9ウエダ18?
近大附は長年チームを指揮した山田稔先生が退任されたという情報をいただいたが確認できなかった。試合前の場内放送では監督名の紹介があるはずだが間に合わず、ハーフタイムの放送では監督名は省略されていた。
このカードは近大附が筋骨隆々、関大一が「月まで走れよ」というチームで、つまり近大附は苦手な走りっこ、関大一は苦手な肉弾戦を強要される形になる。
近大附は3バックで真ん中のキャプテン5番はキック力を生かしたロングボールを蹴り、左ウイングバック6番はすさまじいロングスローがある。右ウイングバック11番は立ち上がりから華麗なテクニックを見せ、山田先生なら使わないタイプ。7番は屈強な潰し、10番はパワフルで飛び出せる選手。2トップも屈強だが正確なボールはなかなか入らない。
関大一はボランチ6番と12番が強力で、正確な捌きでサイドチェンジを繰り返し、よく走るサイドバックの攻撃参加を促す。12番はレフティ。センターフォワード9番は近大附とパワー勝負で渡り合える。センターバック陣は連携がいい。ともに「走る」チームの金光と関大一を比較すると、連動して前に進む点では関大一に分がある。100パーセントカウンターの金光と、自ら仕掛ける関大一との違いというか。
試合は注文相撲通り。スタミナでは関大一に分があるから、近大附は前半でリードしたい。で、11番が右寄りからクライフターンを決めて左足ミドルを叩き込み前半は1−0で近大附がリードした。
後半、関大一が強力なボランチ6番と12番がポジションを高くして決めに来た。前半は捌きに徹していた。そして左コーナー、キーパーがパンチしたボールをミドル、キーパーの手前で10番が逸らしループ。1−1。さらに10番の右クロスにファーで13番スタンディングヘッドで1−2。近大附は最終ラインに4番を入れて5番を1列前に上げて全部競らせるが、関大一も攻め気を失わず、左クロスに10がトラップ、近大附キーパーよく触るが12番が蹴り込み、1−3で関大一が勝利して全国へ。
関大一はやはり走り勝った。チームを機能させたボランチが素晴らしかった・このチームも大崩れしないタイプ。やはり全国制覇は厳しいだろうが、ある程度の好成績は期待できる。大阪代表の両校の活躍を期待したい。
| 2023年06月07日(水) |
クラブユース選手権関西大会 神戸−C大阪 |
クラブユース選手権関西大会 ヴィッセル神戸−セレッソ大阪 6月7日 セレッソ大阪舞洲グラウンド 18時半 天然芝 晴
神戸 四八 二七四三三二 八番十番 二四四五二二二番 三一
C大阪 十三十番 二九四番十五三四 二七三番十二三三 一番
立ち上がり、C大阪は攻撃時に横圧縮して極端に細かいエリアでパスを回す。まさに育成のための「勝てない」スタイルだ。Jユースというものはもちろん育成のためにあるのだが、原理原則というものがあり、小さなエリアでパスを回せば素早い判断が身につくだろう、といった大雑把な理論はまずない。風間八宏さんでなければ、学生が机上の空論で考えた育成理論程度にしか受け取らなかっただろう。もちろんプリンスリーグでは勝てていないし、私が見た京都橘戦では外のスペースは全く使わず、C大阪の選手は攻撃時はタッチライン際まで行かなかった。がこのゲームでは徐々にC大阪もタッチライン際からクロスを上げるようになり、勝つために妥協したというか、普通のスタイルに近づけている印象を受けた。また守備時は気迫あふれる激しい潰しで神戸のボールホルダーに当たる。特にセンターフォワード48番に全く仕事をさせなかった。 神戸はバックラインが守備時には個人能力でも連携でも劣勢で、ビルドアップミスも多く、フィードはブレまくり、いいところがなかった。ゴールキーパー31番はキックミスが何回もあった。下がって組み立てる8番はバランスがよく、正確な組み立てと下がりながらの守備力、体幹の強さからくる競り合いの強さと盤石だった。まだ2年生。10番はパワフルで切り替えが早く、前に仕掛けられて勝負パスを出せる。このドイスボランチは素晴らしかった。というか、神戸のスタメンで盤石だったのはこの二人だけだった。32番はドリブラーで仕掛けられるが、突破は2,3回。27番は突破がほぼなく、パワー負けしていた。43番はシャドーから飛び出し、C大阪キーパーとの1対1を決められなかったシーンも。先に触れたようにセンターフォワード48番は当たり負けして機能せず。 C大阪はゴールキーパー1番が安定していて前への出方もいい。左サイドバック27番が攻撃的で上がって正確な左足クロスがある。センターバックコンビ3番と12番は影のMVP。特に3番はパワフルで潰しまくった。右サイドバック33番もパワフルだった。ボランチ4番は屈強で潰しに奮闘。神戸のドイスボランチと比べると攻撃力では劣るが、このゲームでは最大限機能していた。15番は守備で奮闘しながら左足ビルドアップがよく、持ち上がりもよかった。トップ昇格が狙えそうな選手。両サイド?ハーフは全く活躍できなかった。サイドに開きたいのかもしれないが、中に圧縮するC大阪のスタイルではサイドハーフは生きない。10番は小学生時代から有名で全少でも活躍していた。キャプテン。左足で仕掛け、多彩な技術とアイディア、飛び出して仕留める感覚。体幹も強く、トップ昇格が狙えるだろう。13番は裏を狙う動きを終始続けるリアルストライカー。 ゲームが進むにつれて、神戸は実は8番と10番以外はレギュラーではないのでは?という疑問が沸く。実は43番も48番も32番もプレミアリーグである程度出場時間が与えられている選手だが、不調だったのかな?と。レギュラーは7番9番11番っポイ。前日に遠征してイニエスタと戦うバルサ戦にユースが帯同したのかとも思ったが、どうやらそうでもないし。交代出場の9番が左ウイング、のちにセンターフォワードに入り、能力の高さを見せるが、結局終始神戸には不思議な空回り感を感じた。プリンスリーグで観たC大阪ならおそらく神戸が勝つだろうと思っていたが、実際は逆だった。
| 2023年06月03日(土) |
クラブユース選手権北信越大会準決勝 金沢−長野 松本山雅−新潟 |
クラブユース選手権北信越大会について。近年クラセン予選はセントラル開催がなくなってきている。今でもあるのは東北と北信越だけだ。北信越の場合、J5クラブが富山県でトーナメント。先週富山対長野があり、長野が5対1で勝って準決勝進出を決めた。北信越の全国出場枠は2なので、準決勝の勝者が全国に行く。つまり準決勝は代表決定戦なのだ。
会場は北陸建工グラウンド。昨年まで日医工グラウンドという名前だったフットボールセンター富山である。富山県協会もある。さて、この遠征前日、関西を、というか日本を台風2号が襲い、湖西線や北陸本線が止まった。予定では大阪からの夜行バスだが、予約していた阪急バスも長野方面などが台風の影響で運休になり、さらにJRバスの北陸方面も運休になった。ルートは同じ北陸道だからどうなるかと思ったが、幸い阪急バスは運休にならず、無事出発した。翌朝、富山駅に6時前につき、食事と思ったが駅コンビニも店も6時半から。さらに駅から会場へのバスも予習では8時20分だったが、停留所で確認すると7時30分。平日ダイヤと休日ダイヤを勘違いしていた。このミスは後にも出てくる。ネットでは無条件に平日ダイヤを出すのだ。バスに揺られて海は見えないが、まあ海沿いのバス停から海洋高校跡のフットボールセンターに着き、一般客用のクラブハウスなどないので、日陰のベンチで横になって休む。会場には簡素な観客席もある。
クラブユース選手権北信越大会準決勝 ツエーゲン金沢−長野パルセイロ 6月3日 10時半 フットボールセンター富山 人工芝 晴
ツエーゲン金沢 十一九番 七番二十 二三四番 十三三番十五二番 三三
長野パルセイロ 十八九番 十七七番十番十九 六番三番二番五番 二一
金沢はゴールキーパーからしっかり声が出て起点になる。3番は大柄でビルドアップも素晴らしい。15番も3番ほどではないがビルドアップできる。両サイドバックは典型的な外側を上がるタイプ。というのは前のアタッカーがカットインを好むからだ。4番はキャプテンでパワフルな潰しと左足での展開力が光る。後方で効いている。23番は攻撃面で持ち味のある選手だが、守備力は物足りない。7番はカットイン多用のスピードとキレ十分の中央突破型ドリブラー。20番も右からカットインを狙う。というかほとんどタテはない。9番は大柄なセンターフォワード。11番がエース格。
長野9番は大柄で、18番はそこまでではないがバネがある。3番は大柄で強烈な潰し。6番は右利きだが、左足でフリーキックを蹴る。5番は徐々に加速していくスプリントが光る。なるほど、サイドバックの加速力だ。7番はリンクマンで確実に繋げて失わない。10番はどんどん前に仕掛ける。19番は中に切れ込むドリブルが光る。17番はチーム1のテクニシャンでドリブル突破力は最もある。
さてゲームは立ち上がり長野が積極的に前から追い、ボールを奪って攻め切る。双方のセンターフォワード9番を双方センターバック3番が潰しにかかる。体格勝負も戦術勝負も互角に見える。つまりパワーでも技術でも連携でも攻撃側が崩せそうで崩せない。バックラインは責任を果たせている。9分、長野、右19のシュートこぼれを18が蹴り込む。0−1。立ち上がりの勢いのままというか、金沢は落ち着いてプレーしようという意識が強いあまり受けてしまった。11分、長野17番の仕掛けにたまらず金沢23番が倒して警告。長野はコーナーキックを左コーナーは19番が右足、右コーナーは6番が左足で蹴る。20分、長野17番がドリブル、ペナ内左寄り9番に入れて反転シュート、決まって0−2。このシーン17番のカットインに対し金沢は23番が対応したが、警告を一枚もらっていたために強く行けなかった。以降金沢は長野17番に対し2番と20番が強く意識してみるようになり、突破を許さなくなった。長野17,18,19は雰囲気的には下級生で有望な選手だと思うがどうでしょう?2点で長野の押せ押せは収まり、金沢が本来のポゼッションスタイルを発揮する。つまりゴールキーパーとセンターバックを起点に前後左右に回し始め、いい形で20番と7番に入っても形が悪ければ仕掛けず戻す。少しずつ前進する。30分過ぎからは圧倒的に金沢が支配する。そして金沢23を止めて長野10番に警告。前半アディショナルタイム、金沢のたぶん11番を長野が倒しPK。これを11番が決めて1−2として前半終了。
後半は金沢の支配が続く。9番に代えて14番を入れて回し続ける。しかし前線の攻勢を変えても4番を最終ラインにしばしば下がらせてバックラインから上がらせても、その都度長野は対応し、もしかしてこのチームの最大の武器は戦術理解度にあるのでは?と思った。2番もクレバーだからレギュラーなのだろう。そしてインサイドの10番と7番の柔軟な対応力。金沢は長身の9番がいないのでパワープレーもできず、丁寧に回すが決定機は奪えない。結局1−2で長野が勝ち、初の全国、群馬行きを決めた。
クラブユース選手権北信越大会準決勝 松本山雅−アルビレックス新潟 14時 フットボールセンター富山 人工芝 晴
松本山雅 二三十番 十四六番十六十七 五番四番三番二七 二一
新潟 七番九番二九 十番六番 五番 十四三番二三二番 二一
松本山雅は4−4のブロックを作ってスペースを埋めてカウンターを狙う。10番は名手で右足フリーキックも蹴る。4番はフィードがよく左足フリーキックも蹴るが、身体能力は高いながらも180センチないかも知れない。バックラインは割と強力だが、中盤は戦術は徹底されていたが、強烈な個性は感じなかった。左ハーフの14番と左サイドバックの5番は攻撃が持ち味なのだろうが、守勢で輝けなかった印象。
新潟はGKから徹底してビルドアップ。繋ぎ倒すチーム。GKは二年生だが190センチオーバーの長身ながら足もとに絶対の自信があり、ビルドアップはすでにプロ級で長短のパスがあり、これでフリーキックがあれば大分トリニータユース時代の西川周作レベルだ。そして動物的な反応も長身を生かした高さもパワーもあり、キーパーというポジション特有の事情がなければトップチームに確実に昇格するレベル。新潟もこの逸材を逃すべきじゃないが、さて強化部の判断はどうなる?サイドバックは中に絞る。2番は技術もスピードもあり、新潟のサイドバックはいつも楽しい。3番は大柄で守備力は高いがビルドアップでしばしばミスをしてしまう。新潟の戦術にフィットしていない。5番が正確に捌く。10番は左寄りで受けて松本山雅の密集に入る斜めのドリブルから勝負パスを出す。昇格内定。9番はタッチがいい。
立ち上がり、新潟2番がさっと中に入り松本山雅5番倒してPK。これを新潟決めて先制。 このゲームの判定基準はファウルを割ととる主審だった。この判定に松本山雅はなかなかアジャストできず苦しむことになる。判定基準に対応できなかったというのもあるが、新潟の攻勢が続いた。ただ新潟はマンチェスター・シティのスタイルとはいえ、ハーランドはいない。松本山雅の4−4のブロック内でボールを出し入れするが、打開できるのは10番のドリブルという印象で、それは松本山雅の6番と16番がしっかり見ている。というか16番が何とか抵抗して6番がフォローという感じ。新潟のパスと松本山雅の秩序ある守備がかみ合い、シュートにはなかなかいかない。そして38分、松本山雅の左シュートが決まり、1−1となる。前半は1−1。
ここで気になる点を書いておく。ゲームは14時キックオフの40分ハーフ。で、帰りのバスが15時43分。ギリ最後まで観られる形だが、主審はアディショナルタイムもきっちりとるタイプ。そして私は入り口側、松本山雅サイドで観ていたが、応援が多くて熱気があり、気楽に撤退できる雰囲気じゃない。ということは終了間際に機を見て撤退してピッチのネット外でゴール裏観戦して、さらに終了間際に近くのバス停に向かわなければならない。きわどい判断になる。
さて後半、相変わらず新潟が回す。松本山雅は4−4のブロックが秩序を保つが、攻め手が限られる。23番のカウンターなど。また新潟のウイング7番29番に突破がなく、松本山雅を横に広げて戻す囮役で、しっかり二人で見る松本山雅を攻略できない。時間が過ぎていき、やむを得ず終了間際に撤退したら、バスを平日ダイヤと勘違いしていて、実は富山駅行きのバスは30分以上後だった。ピッチの方向からは特に歓声が聞こえず、同点で延長だろうと思いながら戻ったら、静かながらも松本山雅ベンチが沈んでいて、やがて新潟がバック側に行って挨拶しており、どうやら終了間際、新潟が勝ち越したようだ。新潟が全国へ。 新潟は全国でも徹底的に繋ぐポリシーを守ってほしい。今期プリンスリーグでも優勝争いしているのだから力があるのは明らかだが、全国で守備的に戦ってしまっては、せっかく極端なスタイルなのに、勝つためにポリシーを捨てることになる。Jアカデミーには育成のために信じた道を進んでほしい。
さて帰りは滑川のコミュニティバスで滑川駅に行き、第3セクターで富山駅に出て、駅前で海鮮丼にありついた。駅まで安くて多くて美味しい海鮮丼があるのは富山ならでは。そして新幹線と高槻駅停車のサンダーバード(自由席)を乗り継ぎ帰宅したのだった。
| 2023年06月01日(木) |
高校総体滋賀県大会準々決勝 近江−野洲 立命館守山−比叡山 八幡商ー綾羽 |
高校総体滋賀大会は平日木曜日開催の日が1日ある。以前は準決勝で布引開催の日だったが、以前は総体予選後に開催の近畿大会が春に移り、総体予選は1週間余裕ができた関係で、平日開催日が準々決勝になり、ビッグレイク開催となったわけだ。
高校総体滋賀大会準々決勝 近江−野洲 6月1日 11時 ビッグレイクB 人工芝 曇
近江 九番 七番四番十六十一 六番十番五番二二八番 一番
野洲 八番九番 十番六番二番七番 五番四番三番二二 二十
近江は5バックで慎重にパスを回し、機を見てバックラインから一人上がっていくスタイル。左ストッパーのポジションの10番がリベロ的なのは斬新だ。キックオフ直後、繋いでテクニシャン6番が左を上がり、ニアに詰めた10番が決める。1−0。近江は左ウイングバック6番のテクニックと右の8番のスピードが光る。高校が強化を始めてからプレッシャーからか勝ちに辛いチームでロースコア勝ちが得意で、だからずっと5バックなのだが、とにかくリスクを冒さない近江にとって先制点は大きい。6分にも左を崩し追加点。野洲は相変わらず上手くて細かい崩しに長けてるが、チーム1のテクニシャン10番はスピードとキレがイマイチで突破はないし、人数をかけて細かく崩せても、バックラインに人数を割く近江を破れない。 後半には左コーナーを7番が決めて3−0。後半途中から別のピッチに移動して分からなかったが、結局近江3−0野洲で終了した。
高校総体滋賀大会準々決勝 立命館守山−比叡山 6月1日 13時30分 ビッグレイクB 人工芝 曇
立命館守山 二五九番 十八七番二番十番 五番十二三番四番 一番
比叡山 七番十六 八番十番六番十五 二番誰々五番四番 誰々
立命館守山は未見。端的に言うと守備を固めて放り込むカップ戦の戦い方をしていた。9番がセンターフォワードで25番がシャドー的。比叡山もそういうチームで、必ずしも有望な中学生が県内の高校に進んでいない現状がうかがえた。つまりテクニックやアイディアに欠ける。先制点は立命館守山の25番が決め、同点ゴールは5番の左フリーキックがキーパーの上を超えただけだった。事故的なゴールで決まると判断し、ハーフタイムにもう一つのピッチに移動した。
八幡商 十六二二 二四十四五番七番 六番二五四番誰々 誰々
綾羽 十七 十一九番 二二十番八番七番 二番四番二三 一番
前半0−0。後半八幡商が14番のパスを22番が決めて先制。綾羽は3バックの脇が空き、八幡商のサイド攻撃を受け続ける。が、タレントでは綾羽で、スタミナにも勝り、後半ATに追いつき、延長ではいきなりタテ一本のロングボールを決めて勝ち越し、大勢を決めた。
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