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■ 悲しみの記憶
よく悲しみについて書いていた。 突然姿を現す悲しみと幾度となく向き合った。 重くてつぶされそうになったこともあった。 引き裂かれて戻れないんじゃないかと思ったこともあった。 潮の満ち干みたいに終わらず巡ってくるんだとあきらめていたし、 ずっと付き合っていくものなんだと受け止めようとしていた。 そうではないのだと今は知ってる。 だからこそ悲しみについて書くこともほとんどなくなった。
今日は過去に私に悲しみを運んだシチュエーションに出会った。 あぁ〜こんな時はいつも、 言い様のない悲しみや絶望感がやってきていたなぁ。 くるまれてしばらく出られなかったなぁ。 今はどうだろう。どうにか大丈夫みたい。 悲しんだ記憶が少しだけ胸にクッとくるけど。
あまりにもたくさんのものを捨てることになって、 それは本当は必要のないものばかりだった。 そしてあまりにもかけがえのないものを手に入れた。 私がどんなに傷ついて悲しんだとしても、 今ここにいることが全て払拭してくれる。
これ以外あっただろうか。 あったのだろうけど、これで良かった。 「良かったと思う」と言うと私は泣き出しそうになる。 どうしてかわからないけど。 膨大な悲しみの記憶を流してくれてるのかな。
音楽があって良かったと思う。 詩を書けて良かったと思う。 あなたに会えて良かったと思う。 本当に良かったと思う。
2005年02月28日(月)
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