嗚呼!米国駐在員。
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2005年05月29日(日) |
スターウォーズ完結版の海賊版DVD |
平和な3連休。しかし連休直後から中国出張。 さすがに14時間のフライトを考えると憂鬱である。なんといっても、機内で映画を3本見ても、まだ目的地までの半分も到達しないのだから。
中国出張に行く事を知って、会社のスタッフから、スターウォーズ完結版(エピソード3)のDVDを買ってきてくれ、と頼まれた。この映画の海賊版DVDが既に中国で販売されているのは、ロイターでも報道された。
中国は歴史上模倣の国であるし、中国人がこうした模倣が違法行為となんて少しも思っていない。というか、中国の街中で正規品のソフトなど売っているのは見たことがないし、売っている方も何の罪悪感もなく普通に商品を並べている。 こうして自分のように、コピー商品と分かって喜んで買うような悪い輩もいるのが事実であり、当分海賊版はなくならないだろう。これまで海賊版DVDは何枚も買っているが、家庭用のテレビで鑑賞する分には音声、画像とも完璧で問題ない。多少乱れていたとしても、所詮1枚1ドルもしない事を考えれば大して気にもならないし。
まあ気が向いたら買うかもしれないけど、今回はスケジュールが詰まっていてそんな余裕はないかもしれないな。
去年、ゴルフコンペの会費を取りまとめるために個人で口座開設した某銀行。
先日キャッシュコーナーで預金を引き出そうとしたら、あなたの口座はauthorizedされていません、というメッセージが出てきてカネが出てこない。
やれやれ、と思いながら今日の昼休みに銀行に出向いて事情を話した。
すると、「ああ、半年以上預金も引き出しもしていないからですね。」とのこと。たった半年で口座凍結。アメリカの銀行はおちおちしていられない。 その後に窓口の姉ちゃんから畳み掛けるようにsaving口座への勧誘を受け、どうせまたしばらく放っておくだけだから金利が付いたほうがいいだろ、と思って、そのまま受諾。
ところが、Saving口座も種類が色々とあってややこしい。預金も大した額ではないので、一番最低ランクらしきコースを選ぶと、口座管理料で月間25ドルかかります、とのこと。アホくさ、それならやめるわ、と言ったら、250ドル預金すればこの管理料は要りません、だと。最初から言えって。
その他、畳み掛けるように窓口の姉ちゃんが喋りかけるが、得意げに専門用語を使うので訳が分からない。なんとなく返事をして何となく会話が終わって、Have a great weekend!と言われて、スーパーの片隅にある銀行の出店を後にした。
そういえばこの口座を開いたとき、毎月15ドルずつ自動的に引き落としされていたのに数ヶ月たって気がついた。慌てて銀行に問い合わせると、自分の口座は、その月に預金をしなければ一定額が自動引き落としされるというコースになっていたとの事だった。
今回も訳の分からない口座に入っていなければと思うのだが。
アメリカの銀行口座はやたらに選択肢があるから、日本の画一的な普通口座、預金口座になれきった庶民にとっては、しっかり勉強しないとよく分からない。これが自己責任ということか。
無知は罪なり。
2005年05月26日(木) |
迷惑なオヤジ上司発見 |
昨日今日と天気も良く、さっさと午後7時前には帰宅して近所の野外ゴルフ練習場へ。
仕事帰りの人と晩飯がすんだアメリカ人(!)家族で打席は一杯。アメリカ人は滅茶苦茶打ちまくってさらっと帰るので問題ないんだけど、困るのが日本人駐在員らしきオヤジ上司と若手部下のコンビ。
最悪な事に今日は自分の前の打席にこのコンビが来てしまった。
どーしても、どーしても、オヤジは下手くそな若手に教えたがる。
「だからさあ、フェースが開いてるんだって。こうやって打ってみな。見ててやるから。」
うるさいんだって。
「ほら、俺の打席に来て打ってみな。」
「いいか、俺が打つから後ろで見てろよ。」
結局自慢かい!
1球1球、自分の打球を解説しながら、このオヤジは完全に自分のゾーンに入っていく。
可哀そうに、この若手。駐在したてだろうか。忠実にオヤジの言いなりになっていた。
一回だけ、「あの〜、私は下手なんで気を使わないで、御自分の練習されてて結構ですから。」と思い切って言ったのだけど、そこはさすがはオヤジ。「いいから遠慮するなって。」といって、みっちりとその若手の背後にピッタリ重なってスイングをさせていた(不気味)。この2人の関係もそう長くはないであろう。
そんなこんなでこちらも全く練習に身が入らなかった。本当に迷惑である。
2005年05月20日(金) |
中国企業の新人君 (後) |
(前回の続き)
「迷いに迷った末の決断でした」
という出だしでメールが始まった。
「まずはこれまで迷惑ばかりかけて申し訳ありませんでした。本当にすいませんでした。私のミスの為に、あなたのトラブルを広げてしまったことを本当に反省しています。」
おかしな英語だったが、ともかくSorry,Soryが連発されており、痛いほど気持ちが伝わった。
そして、「あまりにも自分が不甲斐なくて、こうした結果が今回の私の決断を早めました。」という文章には、なんだか複雑な気持ちがした。口うるさく言い過ぎたかなあ。
「これからは上海に移ってMBAを取得するために学校に入ります。次に会うときには私も多少はましなビジネスマンになっていますよ。」
そうか、勉強するんだ。いつか社長になりたいと言ってたからな。
「それから、本当にお世話になり有難うございました。私はミスばかりしましたが、あなたがその度に文句を言うのではなく丁寧に色々教えてくれた事はこれからも忘れません。仕事以外のことも色々教えてくれたのはほんとうにうれしかったです。」
はて、何か教えたっけ?
「例えば、3月に中国に来られましたね。実はあの時自分が着ていたスーツは、あなたの訪問の為に生まれて始めて買ったスーツだったのです。そこであなたは私のスーツ姿を見て、ネクタイの結び方とかボタンの留め方とか丁寧に教えてくれました。私にとっては、とても新鮮でした。これまで何でも教えてくれた両親からではなく、こうしたことを取引先の外国人に教えてもらった事が自分にとっては本当に不思議な感覚でうれしかったのを覚えています。」
そういえばそんな事があった。 その時、彼が七五三のような格好で現れたんだった。せっかくのスーツの3つボタンも全部きっちり閉めてしまって、ネクタイはおかしな結び目に長さは3分の一。初めてのスーツとはつゆ知らず、あまりにトンチンカンだったのでこちらとしては突っ込みを入れた所だけど、感謝されていたとは。
メールの最後にはこれからの連絡先が記してあった。
現在、新しく着任した彼の後任がこちらの仕事相手になっている。非常に頭の切れるスマートな感じで、ミスなどありえないような感じだ。こちらの仕事も格段とスムーズになってきた。 それでも何となく物足りなさを感じるのは不思議である。
上海のオフィス街でスーツをぱりっと着こなした彼と再会出来るのを楽しみにしている。
仕事で付き合いはじめて1年半になる中国企業がある。
昨年6月、そこに大卒の新人(男)が入り、うちの会社の担当になった。大学で英語を勉強していたとかで、読み書きは出来るが会話はあまり出来ない。もちろん新卒だから社会人の経験はない。でも、その会社の社長から、新人だけど彼を宜しく頼む、といわれていたので、こちらもそれなりに対応をした。
中国に出張するたびに彼とはミーティングをしたり食事をしたりして、関係を深めていった。 とてもマジメで熱心ではあったが、唯一の不幸と思われたのは、彼の会社はものすごい勢いで成長している中国企業だったので、社内の誰かが教育するとかそんなゆとりもなく突然現場に放り出されてしまった事。こちらは取引先ではあったけど、まるで彼の上司のように色々指導した。あるとき、彼が地元の有力者の御子孫である事が分かったけど、こちとらそんなのは関係なく最初から変わらない対応を続けた。
しかし、彼はミスが多かった。 新人であり、ある程度知識がない事によるミスは許せるが、本当に単純なミスが多かった。その度に、電話で指摘しメールで改めて指摘し、そのミスがどんな問題を引き起こし、どんな損害につながるかまで毎回丁寧に伝えた。度重なるミスの連続に、取引先(客)であるこちらもつい感情的になった時があったかもしれないが、何度も会って性格も分かっているので既に情が入っている、基本的には彼の教育担当のように対応した。
彼も毎回謝りながら、自分なりに気をつけて仕事を進めていたのが分かった。そこには中国人だとか日本人だとかは、もはや関係がなかった。
すべては順調に回りだした。お互いに新しい商売がそこそこ確立されてきて、彼も周りを見れるようになり色々な事が分かりだしてきたようだった。こちらもうれしかった。
そんな彼から、「明日で退職します」というメールが来たのは先週の事であった。(続)
今日は久しぶりの更新。これまではほぼ毎日のように更新してきたので、突然予告なく更新をやめて1週間もすると、読者の方々から「どうしたんですか!」という問い合わせのメールが山ほどきた・・・・はずもなく、所詮は自己満足だけのモノである事をよく再認識した次第。
只今出張中。 1回のチェックインで部屋を2度も変えたのは初めてだ。荷物を持って行ったりきたり。最初の部屋は窓がしっかり閉まらなくて寒風が吹きさらし。次の部屋はインターネットが繋がらない。
「インターネットが繋がらないけど、ケーブルの状態を確認してもらえませんか」と部屋から電話したのだけど、ホテルの能無し姉ちゃんはプロバイダーの電話番号をよこし「ここにかけて下さい」だと。真に受けてまともに電話してしまったのも情けないが、案の定ボイスメッセージのたらいまわしで全く繋がらない。20分待ち続けてアホらしくて電話を切った。
窓が閉まらない、という話もフロントの黒人ババアに伝えたのだけど、全く聞こうともしない。「私、そんなの関係ないもんね」という態度で、「じゃあこの部屋に変更するから」と言ってカードキーを渡された。こうして窓の閉まらない部屋はそのまま修理もされずに何ヶ月も経っているのだろう。
何がHilton系だ! DOUBLE TREE HOTELには2度と泊まらないぞ。 ロビーのまん前にアホみたいにプール作るだけじゃ、客は集まらないぞ。
2005年05月09日(月) |
Mother's Day / チキン / 晴天万歳 |
気温華氏80度(約27℃)の日曜日。 先週とは打って変わってさわやかな天気。気候がいいと気分がいい。とにかく外に出てやりたい事が山ほどあって活動的になれる。こうして活動的になれるのも、あと4ヶ月しかない。あれこれと世の中や自分の将来を憂う暇などないのである。
今日はMother's Dayで、夕刻にスーパーに行けば花はほとんど売り切れ状態。ジムに行ってもゴルフに行ってもスポーツ中継を見ても、あちこちで聞かれる「Happy Mother's Day!」の言葉。アメリカにとっては大事な1日であるようだ。 ゴールデンウィークは知ってても、それぞれの休日が何の日であるかを説明出来る日本人はどれくらいいるのだろうか。
スーパーで夕食のチキンの丸焼きを買った。 定価$6.99.-だが、クーポンがあれば$4.99-と小さく張り紙がある。レジのおばちゃんにいつもの通り、$4.99-と書いてあったよ、と言うと、ハイハイ、と言って勝手に値引きしてくれる。みんないい人。 1羽丸々はとても1回で食べきれないが、ジューシーで本当においしい。アメリカといえば牛肉の印象が強いけど、チキンだってかなりいけると思う。但し、魚はここ中西部では全然駄目だ。日本人だから鮮度には自然とこだわるようになってしまった。早く日本でおいしい魚料理(寿司でもいいや)を堪能したいなあ。
2005年05月08日(日) |
雑記〜相方/レッスン/帰国/GW |
他の日記を読んでいると、「相方は〜」という表現に遭遇することがある。 最初ははっきり意味が分からなかったけど、どうやらこれは彼(旦那)もしくは彼女(嫁)を指すようだ。女性の方にこの表現を使う方が多い気がする。なんで彼といわずに相方というのだろうか、結婚してなくて同棲相手という事だろうか、と、勝手に考えてしまう。でも、なんだか漫才を想像してしまうよな。
ゴルフのレッスンは、指摘されていたオーバースイングが2週連続で改善出来ておらずに非常にショック。 本人としてはピタッと我慢して止めているつもりなのに、ビデオ画像はいつも正直である。画面で見直すとほとんど直っていなかった。 1回30分のレッスンで60ドルも払っているのに、2回も同じ箇所で足踏みされると何だか損をしたような気にもなってしまう。自分としてはプロのコーチに限られた時間であれもこれも教えて欲しいのだけど、ここがクリア出来ねばこの先に進んでもしょうがないという事だろう。また、週に1度1点だけ直せ、と指摘されている事が、自分自身で対応出来なくなっている事にもショックである。まあ、それがゴルフというものなのだろう。 それでも、昨日のレッスンではまた新たな考え方を指導してくれた。いきなり危険とは思ったが今日の初コンペ(32名参加)で早速試した結果、ショットは非常に安定感を見せた。結果も3位に入って非常に満足。スコアは96と平凡だったが難コースにしてはまずまずと言えよう。
7月に日本へ一時帰国予定。赴任して2年たつと会社が費用を負担してくれる。 7月はこちらでは最高の季節であり、わざわざ灼熱の日本に帰る理由もないのだが、たまには両親に顔を見せねば親不幸というものだろう。日本に寄る前に上海で2泊する予定。それでも、飛行機のチケットは1100ドルちょっと。13時間のフライトだから、アップグレードしてビジネスにするかなあ。
日本はゴールデンウィーク終了のようで。 同僚の米人にゴールデンウィークを説明したのだが、働きバチと思われている日本人が祝日で約1週間も一斉に休暇を取る事が意外だ、という反応を受けた。アメリカはせいぜい3連休が最大で、あとは個人で各々が休暇を取得する。アメリカの方が合理的だと思うけど、ゴールデンウィークの雰囲気も今から思えば日本独特だったような気がして懐かしく感じる。
2005年05月07日(土) |
米企業のボイスメッセージのシステム、反対! |
アメリカの職場では、わが社も含めてだけども個人ボイスメールが主流である。 話したい相手の直通番号もしくは内線に電話すると、呼び出し音の後に、不在であれば留守電につながる。
このシステム、営業する立場からするとあまり好ましくない。
一見便利なようで、こちとらその相手が休暇なのか電話中なのか出張中なのか、全く知る由もない。ひどいのになると、呼び出し音もなくいきなり「This is Bob, please leave your message.」と、突然ボイスメッセージが流れる。こうなると、いてもいなくても最初から全く電話を取る気も無し、自分が話したい相手だけにかけ直すだけ、というのが明らかである。
日本の時は、同じセクションの誰かが電話に出てくれたから、相手が不在であればいつ戻ってくるか、出張なのか、会議中なのか、丁寧に教えてくれたので、こちらも相手の動きを掴みながら仕事を進められた。 また、わざわざ電話をかけるのもどうだという関係だけど、ちょっと話を聞きたい取引先の相手がいたとする。その人が、たまたま電話なんて取ってくれたら、電話つなぐ前にちょっとだけいいですか、なんて、うまく話しをする事が出来る。 いきなり個人ボイスメールでは、そんな情報の取り方もできない。
特に急ぎの案件があった場合は不便である。日本は電話に出てくれた人にとりあえず用件を伝えると、誰かが何らかの形でフォローしてくれたものだ。個人ボイスメールでは、そんなことも頼めない。まあ、仕事の分担がはっきりしているアメリカでは、同じ会社であっても他人の仕事を手伝う事はどのみちあまり期待も出来ないかもしれないけど。
つまるところ、電話がボイスメッセージにつながるということは、メールのやり取りとなんら変わらない。相手が自分のメッセージを認識しているのかどうかも分からないし、相手からの返事を待たねばやりとりが進まない。
とにかく営業という一方的な立場から見れば、本当に不便なのである。そんな事情を知らぬ日本の本社からは、「早く取引先と連絡とって下さいよ。話くらい出来るんでしょ。担当はいるんでしょ。いつになったら話進めてくれるのですか!」なんて矢の様な催促がくる事があるのだけど、こっちだって毎日電話してメッセージ残しているけど、相手がいるかどうかも分からないのだからしょうがないじゃないか、と言いたいのである。
2ヶ月ほど前、ある客先の米人に必死にメッセージ残し続けても返事がない。たまらず同じ会社の他部署の人に会う機会があり、あの人どうしちゃったの?と聞いたら、とっくに退職したよ、だって。そんな場合もある。
そうはいいつつ、電話を受ける立場になれば便利だと思うこと1つだけある。自分の場合は、相手のメッセージを何度も繰り返し聞くことが出来るので、英語力不足によるおかしなコミュニケーションのミスを減らす事が出きる。でも、その程度。電話の相手が留守電になれば、わざわざメッセージを残す人の方が少ないだろうし、やはり会社トータルとしてはデメリットの気がしてならない。また、自分自身も同じ会社内でありながら他のスタッフの電話を取ることはないので、他人の担当先がどんな感じの人なのかもさっぱり分からない。
でも、そんな事を主張すると、「人の電話なんて取ってるから日本人は仕事がすぐに終わらないんだよ。」なんて、また同僚の米人から言われそうである。
2005年05月06日(金) |
ちゃんと仕事してまっせ。 |
今日はとりあえず出社した。 午前中にいくつか用件を片付けるが、今日も波風のない1日。急ぎの案件が全くない(それはそれでどうかとも思うのだが)。昨日に続き快晴の天気に誘われて、昼から休もうと決意。先輩に堂々と、ゴルフ行ってきますから、と言って退社した。こんな時、下っ端はいいのである。
午後2時にゴルフ場到着。今日のペアは、昨日と違ってハイテンションの米人オヤジ2人組み。40過ぎくらいだろうか。いつものように握手して自己紹介。
「お前はどこから来たんだ?仕事は何をやっているんだ?」
最初の挨拶の時点でこう聞かれたら、たいていその日のラウンドは楽しいものにる。案の定、お互いのドライバーを交換してみたりして、今日はなかなか楽しかった。
ところで、いつも不思議に思っていた事がある。平日にゴルフ場に来るといつもオッサンで一杯なのだが、彼らは普段何をやっているのか?まあ、土日が休みではない仕事をしている方がほとんどだと思うけど、連中はどう見てもサービス業ではなさそうだし。
会社サボッてきた自分の事はすっかり棚に上げて、今日はたまらず聞いてみた。
「仕事は何やってるの?今日は休暇?」
すると、「ちゃんと俺達仕事してまっせ。エレベータ修理の仕事。今日は朝6時からの早番だったから、仕事帰りにこうしてゴルフしてるんだよ。」
大変失礼致しました。 人の事を気にするより、2日連続で平日に18ホール歩いてプレーしているサラリーマンの方がおかしい事を、もっとよく認識するべきである。はは。
ともあれ、この2日で大いにリフレッシュした。 メリハリが大事、メリハリが。と自分に言い聞かせて納得するのであった。
2005年05月05日(木) |
なんとなく取得した休暇 |
今日は特に予定もないのに「計画通り」休暇を取った。
いくら今週は日本や中国が休みといってもそれなりに仕事というのは尽きない訳で、確かに会社に行けばやるべき事はいくらでもあるのだけど、幸いな事に特に緊急案件というのもなかった。こうして何の予定もないのに休暇を取るというのも、サラリーマンが享受出来るささやかな贅沢の1つだ、と勝手に納得する事にした。
朝は自宅のパソコンで念のために仕事メールをチェックする。やはり何も来ていない。うだうだとネットサーフィンをした後に、ジムに行って身体をほぐす。平日の午前中で空いているのだけど、今ひとつ乗り気にならない。
ランチをWendysのハンバーガーで取ったあと、お約束のゴルフ場へ向かった。今日は幸いにも60F(15℃)まで気温も上がって快晴だったからか、結構混んでいた。受付で、1人だがプレー出来るかと聞いたら、「Absolutely!」と気前のいい返事。25ドル。
ティーグラウンドまで行き、くたびれた感じの米人オヤジ2人と組んで回ることになった。オヤジはレギュラーから打つというので、1人バックティからスタート。 2人はカートで自分だけ歩き。 最初はこうして見知らぬアメリカ人と組んでゴルフをする事に緊張したものだけど、今ではほとんど気にしない。相手も気にしていない。逆に日本人と回るほうが色々と気を使ってしまう。
レッスンの成果を試しながら丁寧に丁寧にスイング。 途中、コース脇の駐車場にぶち込んだ。別のコースでは、コース横の道路に玉が向かっていった。どちらも車に直撃しなかった事を祈るのだが、玉の行方は確認出来なかった。このOBを打った後、ああ、手でスイングしたからだ、とふとひらめいた。その後、手を使わずになるべく身体でボールを打つことを心がけると、方向性が安定してきて、パーが続いた。
「身体をねじってもどすだけ。手は一切使わない。Behind the ball!」
米人オヤジは途中でくたびれたようで15番でホールアウト。後は1人でのんびり回る。1人ゴルフというのも贅沢なのだけど、緊張感がなくなるのであまりよくはない。18ホール終了後は、さすがにくたくたであった。
家に戻ってベッドに直行。30分ほど仮眠を取った後に、コミュニティカレッジでの中国語授業へ。週に1度2時間の授業は密度が濃くて、予習復習は欠かせない。来週でとりあえず1ターム終了するのだけど、その後も続けたいと1人の生徒が言い出した。人数が集まらないと開講されないわよ、と先生。私も受けたいわ、と別の生徒。
先生「じゃあ、次も続ける人は手を挙げて?」
ゲッ、自分以外はみんな手を挙げてる。自分も慌てて挙手。これで逃げられなくなったな。
今日はこうしてなんとなく取った休暇を過ごした。 密かに明日も休もうかと狙っているが…。
2005年05月04日(水) |
髪を切ってもらう事の難しさ |
案の定、平穏な火曜日。休暇というのに熱心な中国企業の社長から3通のメールがあっただけ。当然、日本からは何もなかった。
とっとと5時で仕事を終わらして散髪へ。 今日は韓国系美容院に挑戦。初めての場所である。毎回期待を大いに裏切られるアメリカの美容院なのであるが、ここはまあまあという評判を聞いていたので、大いに期待した。
店の作りは古いが、小奇麗な韓国人オバサンが応対。片言の日本語を話す。 髪はボサボサに伸びていたし、今日も気温3℃だけど夏は近い。バッサリと切ることにした。イメージはイチロー鈴木。ちょっとスタイリングすれば遊べるようにカットしてもらうよう頼んだ。上は軽く立つ位にして、と言って、分かった、と笑顔でうなずくおばちゃん。いきなり1センチくらい残して残り15センチを切ろうとした。ハサミを入れる直前、「ちょっとちょっと、上はもっと残してよ。」と慌てて下から手を伸ばしてさえぎる。分かった、と笑顔でうなずくおばちゃん。そのまま、ばっさばっさと何のためらいもなく、トップをきってしまった。その間1分。
絶望的である。
後はサイドをバリカンで仕上げだした。バリカンなんて使われるのは20年振りくらいじゃないか。もうまな板の鯉である。怖くて鏡に写る自分の姿が見れなかった。必死に目を閉じた。耳元ではバリカンの音。
「シャンプーです」の一言でおそるおそる目を開けると、そこには韓国兵の出来上がり。もう、おしゃれの影も形も何もない。
ああ、ここも駄目だったか。 料金19ドルに、チップを渡さぬ勇気もないので3ドル追加して店を出る。最後まで愛想のいいオバチャンであったのがせめてもの救いであった。
髪型というのは不思議なもので、他人から見ればどうでもいいような箇所が、本人にとってはえらく気に入ったり気に入らなかったりするものである。全く見た目では分からないような事が、なんとなく気持ち悪いとか落ち着きが悪いとか。日本にいたときは、それなりに時間をかけて丁寧にカットしてもらっていたのだなあと振り返ると実感できる。やっぱり、日本人としての呼吸が美容師さんとの間にあったのだろう。多くは語らずとも分かってくれるような。
アメリカでカットしてもらう時は、そんな文化的背景一切なしなので、それはそれは大変なのである。まず、日本の美容師さんのような丁寧かつキメ細かい対応は望めない。少なくとも我々庶民が行くところでは。ハサミだって、1本しか使わないし。 おそらく、アメリカ人男性ってのは髪なんてどうでもいいのだろう。確かに、奴らはどうでもいいようなジャガイモヘアーばかりである。
まあ、今日の自分の髪型だって3日もすれば慣れてしまうと思う。 ただ床屋とか美容院というものに対しては、単に伸びた髪を切ってもらうだけではないものを自分は求めたいのである。
2005年05月03日(火) |
米国市民権はどんな魅力があるのか? |
寒い寒い。とにかく寒い。 日中は雪がちらつき気温は40F(約4℃)体感温度-6℃。一体どうなってるんだ!
昨年のこと、こうして駐在といえどもアメリカに住んでいるからだろうか、日本にいる数人の方から「大統領選挙はどちらに投票したの?」と聞かれた。 もちろん私は米国市民ではないから、米国内の選挙投票権はない。 それでは、永住権(いわゆるグリーンカード)を持っている人なら投票の権利をもっているかといえばそうでもない。日本にいた時は私もさっぱりこの違いと仕組みが分からなかったが、確かに住民票が存在しないアメリカは日本に比べれば少々ややこしい。 我々のようなヨソ者が、どうすれば市民権を得られるかといえば、まずは永住権を取得すること、そして5年が経つと米国市民権を申請することが出来る。 そして、市民権を取ったら、以下のような利点がある。 1)選挙に参加できる - 永住権保持者、非移民ビザ(私のような駐在員はほとんどがこのケース)の保持者は、選挙に参加出来ない。 2)公務員になれる - 永住権を持っていても公務員のポジションにはつけない。労働ビザ保持者は、スポンサー(雇用者)以外の元で合法的に働くことは出来ない。 3)相続税がない - 永住権保持者は、例え米国市民である配偶者が死んでも相続税を納める義務が生じる。逆の場合(本人が米国市民、配偶者が永住権保持)は必要なし。 4)親族の永住権取得期間が早い - 米国市民の配偶者、親、子の永住権申請は、年間制限数がないので、2〜3年で永住権が取得できる。永住権保持者が同様の申請をしようとすると、年間割当数が決まっているために順番待ちをせねばならない。 5)自由に出入国可能 - 市民は米国パスポートを取得でき、他国にいても米国政府の保護、援助、特権を受けられる。 我々ビザ所有者が米国に再入国する場合は、有効なビザスタンプが必要。永住権保持者が他国で長期滞在する場合は、専用の許可証が必要になる。また、ビザ保持者、永住権保持者が犯罪を犯せば、強制送還の可能性もある。 もっとも、永住権取得後5年たつと市民権の「申請が可能」というだけで、実際の申請作業はかなり複雑であると聞いた。
オフィスで働くアジア系移民の女性(永住権取得者)によれば、本人曰くはアジア系移民に対してはいくら正当なプロセスにのっとって申請したところで、なかなか許可がおりないとの事。彼女の親類が申請したそうだが、突然「明日の何時から面接をするから出て来い」と言われて、本人は他州におり面接が出来なかったそうだ。面接に行けなかった場合は最初から膨大な作業のやり直しだと。
この女性は、そんなやり取りを見て嫌気がさした、と市民権無し、永住権のまま過ごす事にしたという。 自分の場合は、永住権という権利はないよりはあってもいいと考えたこともあるけど、米国の市民権が欲しいなどとは全く考えた事がない。 市民権の利点といわれる上記5点は、少なくとも日本国民の自分にとっては、大枚はたいて弁護士雇って取得するほど魅力的なようには思えない。
それは、駐在員という会社に守られた状況で米国生活を送っているから、帰るべき国があるから、そう言えるのだろう。
2005年05月02日(月) |
出張は飛行機派、たまったマイルは? |
5月になった。 せっかくの日曜だというのに、空は朝から真っ暗でいつ雨が降ってもおかしくない。一日中、風が強くて本当に寒かった。部屋には暖房とコタツがまだ必要だ。こんな天気なのに、何を思ったか寒風の中、完全防備で夕方からゴルフを9ホール。単に辛かっただけであった。
今週は出張のスケジュールを入れなかった。 日本も中国も休み、こちらもオフィスで緊張感のない1週間を思う存分味わう予定である。
ところで出張といえば、ちょうど大阪-東京くらいの距離であれば、交通手段をどうするか、自動車派と飛行機派に分かれるようだ。車で5時間、飛行機1時間の距離をどちらの交通手段を使って目的地と往復するか、である。
自分の場合は完全に飛行機派である。 飛行機はたいてい遅れるし待ち時間だって退屈なのだけど、やはり長時間ドライブよりも安心だし機内では本を読むことだってぐっすり眠る事だって出来るからだ。 ただ、この場合は飛行機代というコストが高くつくのが難点である。
一方、自動車派の人も多い。もちろん日本のような渋滞もほとんどないし、ハイウェイをひたすら飛ばすことが出来るので、運転好きの人は自動車で出張に行く。飛行場に行って待ち時間等の手間隙等考えたら、自宅と目的地を直接移動できるので、結果的には飛行機で移動するのとあまり時間がかわらない場合もある。
このように、自分の場合、出張では飛行機を出来るだけ使うようにしているのだけど、UNITED AIRLINEから先日送られてきたマイル合計を見ると、この2年で22万マイルもたまっていた。特典で、ビジネスクラスで日本を2往復してもまだ4万マイルもある。
全て出張だけ、つまり会社の金でたまったマイルだけど、自分がもらっていいのかな?などと一瞬たりとも思うわけもなく、このマイルはありがたくいつの日か利用させて頂くことにする。それにしても、出張だけとはいえよく稼いだものだ。他のエアラインも含めると、相当たまっているはずだ。
4月最終日の土曜日。
とにかくここしばらくは寒くて寒くて腹が立つ。天気もどんより、風は冷たい。せっかく春(?)なのに、外に出ようという気が起こらない。
ところで、今日だけは何が何でも日記を更新しなくてはならないのであった。なぜならば、4月はこれで1日も休み無しの連続更新!になるからである。このサイトを始めて1年ちょっと経つのだが、1ヶ月休み無しで更新というのは初めての事だ。取るに足らない事でも、継続するというのは簡単ではない。特に自分のような飽き性には。
それにしても、思っていたほど達成感もないものだな。
Kyosuke
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