どうもあたしは、 女友達よりも男友達のほうが今は付き合いやすいみたい。 中・高ではそうでもなかったんだけど。 大学では、 っていうか委員会では、 女の友達はあんまり合わなかった。 好きなヤツもいるけど、 同時に苦手なヤツも同じくらいいて、 なんていうか…かたまって行動したがるタイプの子達で。 あたしも別に固まるのがキライなわけじゃない。 それはそれなりに楽しいし。 安心感があるし。
だけどあたしはその子達の、 『部外者を排除しよう』 っていう姿勢が。気に入らなかった。 「部外者」になった子達が、 すごい疎外感感じてつらそうなのを見て、 最初はその子たちのグループで仲良くしようと努力したけど、 そのうちあたしはそこから率先して抜けた。 フザケてんじゃねーよこのアマども、って思った。 仲間はずれとかそんなこと。 大学生になってまだやることかよ。 阿呆らしい。 そう思って。 飲み会も行かなくなったし、 ココロの中を打ち明けあうこともしなかった。 ユウコがとりあえずそばにいたし、 夏休みに入ったらトミタたちと仲良くなった。 あたしはそれで充分だったの。
今、 委員会の局員たちの中では二大勢力ができてる。 っていうか、 固まってるやつらと、 そうでもないやつら。 あたしはそうでもない奴らの中の少し目立つところにいて、 何かと矢面に立ちやすい。 『リョウたちの方のグループ』 って言われてるときもあるらしい。 って今日、知った。
煩わしい。 邪魔くさい。 どうでもいいじゃない。 面倒くさい。
この委員会はちょっと、 最近腐ってる。 補佐にあがることになってから、 ようやくそれに気がつき始めた。 トミタと一緒にいたくて、 なんか多分、 それだけの気持ちであたしは委員会に上がろうって決心した。 コレは間違いだったのかもしれない。 今更だけど、 そう思った。 こんだけココロが冷めてるのに、 あたしが補佐に上がったことで、 落ちた子がいるんだ、 って思うと…。 なんかすごい、 申し訳ないって気分になった。
だけど。 ごめんね。 あたしは革新的に何かを変える気はない。 ただそれに背くだけ。 1人で生きていけるようにならなくっちゃ。 補佐に上がると決めたからには、 仕事はきちんとこなしてみせるけど。
じょーしんさん、 今になってあなたの、 言った言葉の意味がわかってきた。
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