Make a Happy Life - 2005年06月28日(火) MAKE HAPPY LIFE そんな当たり前の言葉があまりに素敵で、泣きそうになった。 英語の講義なのに、凄く良く分かって。 もし日本中の高齢者にこんなケアができたら、彼らはもっと笑顔で過ごせるかもしれない。 そんな、感動にも似た気持ちで一杯になった。 あなたたちがこんな未来にしてくれるわよね、と、輝く瞳の奥に鋭さを織り交ぜてH氏が言うから。 導かれるようにコクリと一つ頷いた。 あんな風に変わってくれるなら、 やってやろうじゃないか。 やってみせようじゃないか。 同じように頷いたA嬢と眼を合わせて笑いながら、 心に決めた気持ちはきっと同じベクトルだと想った。 ... 天井 - 2005年06月21日(火) 夏至の日に。 歯科病院の診察台に寝転がりながら、ふ、と甦ってきた記憶。 「寝たきりの患者さんの中には、天井との距離を測って生きている方もいて。 突然起き上がらせてしまうと、驚かれたりしたものよ。」 あれは誰が教えてくれたのだろう。 狛のゼミ室で、何気ない会話の端っこにあった言葉で。 そのときは、驚きもあったけれど、実感はあまり湧かなかったような気がする。 言われてすぐに見上げた天井は、既に見慣れた配管が剥き出しの冷たいコンクリート。 夜は就寝と同時に電気を消してしまうので、天井との距離など考えたこともなかったし。 昼寝をしていても、眼を閉じて眠ってしまうので記憶には残っていなかったし。 だから、久し振りに眼を開けたまま天井を眺めたときに、 フラッシュバックのように甦った言葉だったのだと想う。 1時間という短い診療時間の中では、天井との距離を測りきれなくて。 起き上がったときに、何の違和感も覚えなかった事実が、少し痛かった。 天井との距離の違いに驚くほど、彼らは長い時間天井だけを見ているのか、と。 その衝撃に、眩暈がした。 外の景色の移り変わりがその眼に映るように。 そんな現実を変えたいと、改めて想った。 ... ナースキャップ - 2005年06月15日(水) どうして看護師がナースキャップを被るのか、という話になって。 「看護師がLadyであるため」という言葉を聴きました。 ナイチンゲールが生きていた時代のヨーロッパ。 看護はカトリックのシスターたちが献身として行っていたもので、 ナースという職業がきちんとした地位や資格を持ってはいません。 それを、一つの学問として、一つの資格として、 「看護」を世界中に広めたナイチンゲール。 彼女は、看護師は世話人ではないのだという意味を込めて、 当時Ladyの象徴であったキャップを被ることを決めたのだと聴きました。 全ての人に平等でありなさい、と。 地位や名誉のような肩書に囚われることのない人格者でありなさい、と。 自分を卑下せず、驕らず、周りの者と対等である自覚を持ちなさい、と。 そして、善良な行いと気品のある対応をしなさい、と。 彼女がたった一言に込めた想いは、きっととても深い。 あの頃、医療現場はパターナリズムが確立していて。 看護というものの地位は、きっととても低くかった。 理不尽なことも、今以上にあったと想う。 それでも、人格者として看護師でありなさいと、 本当に当たり前のことを、きちんと伝えていこうとした彼女は本当に素敵だ。 医学には、限界がある。 けれど、看護には限界がないと想う。 高校2年の夏にそう想って決断した将来が、ようやく見えてきました。 ... 69 - 2005年06月09日(木) 記念日というのは、 当事者でなければ気付かないものなのかもしれません。 決めるのはとても簡単で、 だけれどそこに込められた意味はとても大きくて。 本来は、毎日記念日であっても良いようなものですが、 流石にそんなには覚えていられない自分の記憶力のなさに凹みます。 だからこそ、 曖昧な記憶の中で、それでも鮮明で強烈な印象を刻む出来事のある日は、 自分にとっての記念日として大切にしていきたいと想います。 それが良い想い出ではなくても。 痛みを伴う記憶に直結する日でも。 自分にとって大切な日であることに変わりはないのだから。 そんなわけで、 ここではない別の場所で小さなお祝いがあったので、 この場所へ、その祝福モードをお裾分けする気持ちで。 ... 日々の言葉。 - 2005年06月03日(金) 狛のMail Boxには、いつも何かしらの言葉が無造作に置いてあって。 それは、毎日の出来事の中でハッとしたり、ドキリとしたりしたことを、 何度も頭の中で繰り返すために、何度も心に刻むために、 単語だったり、台詞だったりを残しておいています。 そしてそこから頭の中に拡がってくる言葉を日記として綴るのですが。 今日は珍しく空っぽでした。 頭の中も空っぽで、少しお休みモードです。 そのうちまた勝手に言葉が溢れてくると想うので、 気楽に、気長にその時を待つことにしました。 ...
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