歌声 - 2005年12月30日(金) バラバラに響く音に、 Rの周りの人たちが無条件に褒めたたえなかった理由が分かった。 不完全なままの音が拡がる空間は、 溜息が口から零れ落ちる程信じられなかった。 リュウの歌声に合わないリズムは、 それだけで外れた音に聴こえてしまうし、 それをまとめ上げようとするリュウの姿が少し痛かった。 音の上下やリズムを確かめるように、スタッフたちへと合図を送る仕種に、 リュウが歌声だけで全体を掌握できていない現実に、 多少なりとも動揺した自分に苦笑する。 声色は変わっていないのに、楽器に負けてしまうのは、 今回に限って言えば、 周りの音が巧く溶け合っていなっていなかったからだと想えてしまった。 そんな評価はえこ贔屓だと分かっているけど、 リュウの声が周りの音に掻き消されてしまうなんて、 今まで一度もなかったから。 酷く切なく感じた。 ... 論文 - 2005年12月10日(土) 頑張ったわね、という教授の笑顔に、 ようやく胸を撫で下ろした。 支えてくれた全ての人に感謝します。 ... 想い出に - 2005年12月03日(土) じんわりと浸みるような懐かしさを感じながら、 特別なことなど何もない、当たり前のような感覚に、 幸せな気持ちになった。 自分はとても過去からの繋がりを求めていて。 本当はとても逢いたい人や連絡を取りたい人がいるのに、 それを実行できずにいるのは、 相手は忙しくないだろうか、 今この話題を口にして気分を害することはないだろうか、 自分のために時間を割く余裕があるだろうか、 と、小さな疑問が渦巻いてしまうから。 だけど、 今のこの、悲鳴を上げそうになる緊張と焦躁の狭間で、 大切な友人に逢えたことが本当に嬉しくて。 ありがとう。 笑い合える関係に祝福を。 繋がっていられる現実に祝福を。 ...
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