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■ 未完「ポインセチア」
「元気?」と聞かれ 「まぁまぁ」と答え
「何してるの?」と聞かれ 「色々」と答える
キミがつまらなそうに沈黙を垂れ流してる時
ボクの目にとまった ポインセチア
たいして 花がすきでもないボクに
たいして 愛されてないキミがくれたポインセチア
タバコの煙に塗れ
気まずい沈黙を聞き
ダメなボクを見つめ
何時の間にか枯れていたポインセチア
「もうだめ?」と聞かれ 「そうかも」と答え
「何で?」と聞かれ 「わかんない」と答える
キミが錯乱して泣き叫んでる時
ボクの目にとまった ポインセチア
美しかったあの色は
ボクではなく 他人の愛情で育った赤い色
美しいキミに
水もやれず
肥料もやれず
優しさもやれず
枯らせてしまったポインセチア
美しかったあのころを
もう一度見つめてみたいのに
もう二度と咲くことのないポインセチア
泣きながら出て行ったキミと
静かに枯れたポインセチア
少し広くなった部屋の中
一人で土をいじくるボク
新しいポインセチアを植えながら
春の訪れに期待しつつ
冬に名残を感じつつ
一人で土をいじくるボク
待ち遠しい春は遠く先に
名残惜しい冬は遠く昔に
まだまっさらな土だけの鉢植えを見つめ
混濁したボクの心の蟠りを見つめ
気づけば四六時中 ポインセチアのことを考えていた
気づけば四六時中 ポインセチアのことを思い出していた
今更ながら
愛するボクを
後悔するボクを
ポインセチアだけは知っている
ポインセチアだけが知っている
…次は 枯れないように 枯らさないように…
2002年02月20日(水)
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