へる(ぷ)の日記
へる(ぷ)

■■■
■■
■ 花。 鉢。 夜。 私。
















悲しみを水にして

悲しみを土にして

哀しみを鉢にして

毎夜 嗚咽を聞いて育てられた花が

ふと 気がつけば 枯れていたんです

目まぐるしい日々の流れに押し流され

今日できなかった事を明日に押し付け

気づけば枷が増えて身動きできずにただ毎夜涙を流すだけ

もう歩けないかも

そう何度も思いつめ 膝を抱えたりして

近頃は ただ 夜が早く終わるのを祈ってすごすだけで

そんな 紐無しマリオネットの私を

枯れた花が 鉢の中から

「やっぱり独りで生きられないでしょう?」

と 軽く嘲笑い

茶焦げた両手を差し出して

私を 鉢の中へと呼び戻そうとする

「帰っておいで」

頻りと促されながらも

壁に背をついて 膝を抱えながら 

また 夜が早く過ぎるのを祈るだけの

そんな

鉢の外に出た 私。
















2002年05月22日(水)

■■■
■■
■ 五月病(重症@末期)















絶望

絶望

絶望

落涙しながら 枕を抉り 

夜の静寂を穿ち

微かに伸びた爪で 胸を掻き毟る

絶望

絶望

絶望

無駄の多い夜に 己が不興を呪う

積載過多の頭を掻き毟り

左腕を銀細工で削り

流した紅い涙を舌で掬う

この目が憎い

この耳が憎い

この口が憎い

強いて言えば

この私めの存在が憎い

葬ってください

早く

早くしないと

この世のこの夜はこの私のせいで

腐ってしまいます










だから

早く…




















2002年05月21日(火)

■■■
■■
■ 火傷。














無残に焦げた胸の火傷は

痕をつくり無様さを晒しやがては

痛みを伴ない血を流すでしょう

流れ出す血は

業となりて十字架を背負わせ

汚く見える綺麗な空への梯子として

私を一歩一歩遠くへ追いやろうとするでしょう

全てをここから

全てを消そうとして

ここにいさせてくれないのは

この火傷の痕のせいならば

ベットに隠してある鋭利な刃物で

根こそぎ殺ぎ落としましょう

痕も肉も何も残さず

流れ出す血液にも冷淡な一瞥を与え

狂ったように泣き叫びながら

肉と血と痕を

土に投げ捨て掃除して

また新たに痕を

火傷をしましょう

この眼が火傷を知ってしまったから

この耳が火傷を知ってしまったから

この体が火傷を知ってしまったから





さぁ

雨雫も染みない

黒ずんだ激しい火傷痕を

この身に刻みましょう
















2002年05月20日(月)

■■■
■■
■ 「虚」















虚言

虚飾

虚脱

虚構

虚無

虚心

虚栄






飼いならしてたと思ってたら

何時の間にかボクを飼い殺しにしようとしてる
















2002年05月19日(日)

■■■
■■
■ 「苦悩第�珪�」














ボクは

溶けない 溶けない 溶けきれない

原色の絵の具たちに

溶けれない 溶けれない 溶けることができない

役に立たずに 何れは棄てられるであろう

それでも

溶けたくない 溶けたくない 溶けたくなんてない













2002年05月18日(土)

■■■
■■
■ 「苦悩 幕間 」
















本当は あなたに会いたいだけ

でも

恥ずかしくて悟られたくないから

わざと不器用なふりしてみたりして

結局はキミがないてしまったりして

…

傷ついたらごめん 本当に ごめん

…。














2002年05月17日(金)

■■■
■■
■ 「苦悩第二章」














笑ってもいいですか?

生きてていいですか?

ここに居てもいいですか?















2002年05月16日(木)

■■■
■■
■ 「苦悩」
















得も言えぬ孤独はいつもボクを苛む

ボクだけを特別に扱ってくれる

自傷が止まず

細い線は 無数の 道をを創り

一つではない何処かへと導こうとする

赤い夜露が朝には黒ずみ昼には乾き また夜に疼きだす様は

見るに耐えなく いと わろし

この無数の道を何所までも行ける様な気がしていたのは夜の事

でも 孤独に自傷させられて一歩も歩き出せない朝

朝日が冷たくて凍れるくらい冷たくて

一歩一歩を噛み締めてでしか あの道を歩き出せず

今日もまた 一人一人 ボクを追い越して逝く

そんな 昨日も 今日も 明日も 

得も言えぬ孤独は ボクを 過酷に苛む

独りのボクは 閉じ込められた夜の箱の中で

胸を掻き毟り 絶叫して

果てる事でしょう








亡骸は寂しく棄て置いてください


















2002年05月15日(水)

■■■
■■
■ 一行詩「秋来」










秋が夏の亡骸だなんて言えるのは残酷なことでしょうか?











2002年05月14日(火)

■■■
■■
■ ボクの殻














ボクの殻は居心地が良くて

ボクの殻は匂いがしなくて

ボクの殻には鏡がなくて

本当に ただ 飯食って交尾して寝るだけの生活

そんな自由を恐れる日がくることは 知っていたのかも

春に花が咲くのと同じぐらい

自然の摂理だから…

そう 先生は言うけど

別に 従う気も見せず

また 春の夜に 殻ごと 存在を見せ付ける

高台になろうとも 灯台になろうとも 13段の踏み台になろうとも
















2002年05月13日(月)

■■■
■■
■ 醜作「無題��」
















限りなく

果てしなく 独りのボクが

空虚なこの部屋で

見えぬ「怯え」に抱きしめられながら

独り膝を抱えて蹲ろうとも

時も電話も人も

齷齪とボクの前を通り過ぎてゆく

ボクが見えないのか

ボクが見ないのか

独り取り残されてゆけばゆくほど

不安で 恐くて 震えて 

常にボクの居場所を求めてしまう

膝を抱える手が震えようとも

暴れ出しそうな感性に体が引き千切られようとも

やっぱり周りは目の前を素通りして消えてゆく

周りはボクが見えなくて

周りにボクは必要なくて

やっぱり 独りで 消えてくしかなくて

やっぱり ボクは 要らなくて
















2002年05月12日(日)

■■■
■■
■ 醜作「死に損ない」











死んでいいのに死なない奴

死にたいのに死ねない奴

死んでも死にきれない奴











2002年05月11日(土)

■■■
■■
■ 「恐いこと」
















恐いことはただ一つ

誰もボクが見えないこと






でも

それも

馴れた















2002年05月10日(金)

■■■
■■
■ 下作「獣」












昨日見た夢

今朝見た夢

良い夢悪い夢

下劣な想い 下劣な思い

叫びだしたくなるこの衝動

牙をむき出す心底に巣くう野獣

猛禽 猛禽 猛禽

獣 獣 獣

この獣を追い出したい

叫びだしたくなる衝動を堪え

また 巣へと獣を返してしまう






…胸くそ悪い悪弊だぜ…












2002年05月09日(木)

■■■
■■
■ 駄作「心」
















私の心は

脈打つ心臓の中にはなく

疚しいことを想像する脳の中にあります

たまに脈打ち

たまに停まる

ガラス色の土の中で静かに死んでいます

自殺したようです




私の心は

遠いあの日に

思い出A君(仮名)思い出B君(仮名)思い出Cさん(仮名)に

酷い虐めにあって

「もう耐え切れない」

の、超散文的な端書を遺書にして

自殺しました

家族は家族の泣き方で涙を流し

友達は友達の笑い方で涙を流し

棺桶の住人は

「現実なんてこんなもん」

と、溜め息をついていたようです




申し送れましたが

私に生の心はありません

これは 人工の心です

世の中 同じ趣味を持つ愛好家は多数いるようですが

私にはどうでもいいことです

ただ静かに故人を偲べれば

それだけで痛々しい幸せに浸れる

そう

思うわけです。


















2002年05月08日(水)

■■■
■■
■ 前後作「月� �













<前。「顔のないあいつ」 >


遠くで笑ってるあいつ

昨日のような今日の幻に踊るあいつ

足りないものを徐々に満たし

また

足りているものを徐々に失っていく

あいつ

あいつは今も空の上

アイツは今も上の空

綺麗な夜なのに

何故だか曇って見えるあいつの顔

流した一滴の涙が 星となって あいつに表情を与える

あいつ あいつ あいつ

どうして今夜のアイツには 顔がないのだろう?









<後。「顔のない者達」 >


月は遠く 月光の雫に潤む瞳を 気恥ずかしそうに群雲に隠し

表情なさげに

中空を漂う

まるで私のように

そう

「現実」の空を抱きしめられず

「非現実」に身を置くことを美徳とし

「現実」の空を見上げられない

そんな

私のようだね。






 








2002年05月07日(火)

■■■
■■
■ 駄作「無題」
















目に付いた幸せを片っ端から

あの丘の十字架に飾って

形式的な挨拶を交わすように

「イイオモイデダッタネ」と

追悼を述べ 過去に葬ってやった

蛹の頃はそれで良かった 

芋虫の頃は少し尻込みした

蝶の頃は軽やかに駆け出し

今は 標本の一部

鋭利なピンが 丁度私の心臓を打ち抜いて

影と一緒に この箱に 釘付ける

あとは 腐るのを 望むのみ。
















2002年05月06日(月)

■■■
■■
■ 狂作「題名のない夜」
















吐き出す吐息が身を削り

吐き出す唾液が身を濡らし

吐き出す愛が身を焦がす

衣擦れ 春宵 風の音

静かに漂う 漂白の想い

夢中を駆け巡る快楽よ

せめて静かに せめて楽に

忘れたい気持を忘れさせておくれ

汚れが着いたこの胸を 美しいナイフで削って

その腕で抱いて欲しい

穢れが憑いたこの胸を 美しいナイフで刺し殺して

その腕に抱かれて

死なせて欲しい

月が狂気を錯乱で誤魔化し

私が愛情を鬱病で誤魔化す

医者は月を無条件に美しいと褒め称えれば

医者は私を無条件にキチガイと褒め称える

この夜は狂っている

だってこの夜は爪で削れそうなほど陳腐な作り物なんだもの

硬度ナイフの月光が 私を刺し殺す

駐車場で猫を刺し殺した アイツのジャックナイフよりも

昔棄てた女がみせた 感情のこもったナイフよりも

鋭利に尖った切っ先が

私の汚い 汚い 穢れを刺し殺す













この街の夜は 美しくも 儚く 狂っている

そして

私はこの街の夜に独り。
















2002年05月05日(日)

■■■
■■
■ 独り花(=都会の花)











都会の花は 花を咲かすが自力では枯れて逝く

如雨露から注がれる ほんの少し薬品の匂いの残る水道水に

必死にすがっていかなければ 生きてはゆけない弱い物

ただ

都会の花には 水を与えてくれる人がいて

枯れた我が身に 哀惜の涙を流してくれる人がいる






都会の花は独りではない





だからボクは 

小さな鉢植えで眠る

都会の花でありたいと思う











2002年05月04日(土)

■■■
■■
■ 駄作「詫寂(=わびさび)」













体は嘘をつく

わかっているけど

体は嘘をつく

ただ

心が本音を言ってるとも限らない

ボクは嘘すら見抜けない不具な奴

死んで詫びようか 死んで詫びようか

この恨み

ずっと遠くに引き摺っていこうか

嗚呼

桜の吹雪に凍てついて

この 春の夜に 死んでしまいたい














2002年05月03日(金)

■■■
■■
■ 下作「眼(=まなこ))













目を覆いたくなる無神経さにキミが傷つき

瞳から流れ落ちる滂沱の血涙を黙然と眺め

ボクはボク自身の両の眼を潰してしまいたい衝動に駆られる

ボクの眼は恥じている

ボクの眼は何も見つめていない

ボクの眼はどこを見ているのか

どこなら見つめられるのか?










……眼を墓場に埋めてしまいたい

全てはキミのために

愛するキミのために……
















2002年05月02日(木)

■■■
■■
■ 駄作「無題��」
















ガラス細工のような

透明で繊細で美しく

存在するだけで「儚さ」を主張できる

そんな感じのキミを

強く抱きしめ強く「愛してる」を囁き強くキスをした

耐えがたいボクの愚かさ

ばらばらに散らばったものを

一つずつ 手で拾って集めても

いつまでたっても

キミは帰らない

この部屋で1人 散らばった破片を集めるボクは

寂しい人ですか?

間違った人ですか?

いいや

哀しい人ですよね?

いいんです

これがボクへの罰だと思えば

一つずつ破片を拾うことさえできるのです

キミが帰らなくても

二度とキミが

帰ってきて微笑まなくても

ボクはただただ

破片を拾って毎日生活するでしょう

拾い集めた破片が

妙に生暖かいのは

きっと

キミの去っていった名残なんでしょうね









…思わず背中で泣いてしまいました…
















2002年05月01日(水)
≪ ≫ 初日 最新 目次 HOME


My追加