モスクワ留学日記
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2003年11月25日(火) |
ルムンバ学生寮の火事 |
モスクワ マイナス1〜プラス2
過去10年間で最悪の被害者を出した今回の火災。 死亡者36名、負傷者170名以上(うち重傷者は17名)を出す大惨事に。
寮は入り口を入って左右ふた手に分かれていて、 その片方が完全に焼けてしまった格好なのですが・・
とても人事とは思えません。 だって私も住んでいたんだもの。 まさに、火が出たその棟の、まさに、その火元の2階で。
モスクワは昨夜、 しんしんと雪が降る、冷え込んだ夜でした。
寒かったんじゃないのかな。。
これは想像だけれど、私が住んでいた97年の冬は本当に本当に寒くて、窓の内側が凍りつくほど。部屋の中でもコートが脱げず、白い息をはきながら体を縮めて薄い毛布にくるまっていたのです。
部屋の暖房は長い間止まったままで、 耐えられずにヒーターを買ったら、寮の管理人に没収されました。
大きな電力消費品は使ってはいけないと、 そんな理由で没収されたのです。
それでもこっそり使う人はあちこちにいたから、 停電はしょっちゅう。
そして一度停電するとなかなか回復しないので、 勉強はあきらめて布団にもぐりこんだものでした。
当時ルームメイトだったザンビア人はそれはそれは寒そうにガタガタ震えていました。
◇◇◇
今回火事になった寮は、ロシアに来たばかりの学生が入れられる寮で 2ヶ月ほどかかる身体検査が終わるまではそこで暮らすしかありません。
ほかに選択肢はない、いわば新参者への試練なのです。
しかし、夢を持って各国からやってきて、ロシア語も話せない状況で このような災難に遭遇したら…
そして外は雪、マイナスの世界。 せめても夏ならば、まだ…
◇◇◇
毎年毎年、寮の修理はしています。 ただ、壁やドアの色を塗り替える、階段や天井をきれいにするなど 表面的なことばかりで、配線などはまったく手付かずのまま。
1966年に建てられてからすでに37年が経過した寮。
今回火事になった寮と全く同じタイプの寮はほかにもたくさんあります。
今回の惨事を受け、各寮の管理人は各部屋を回り、 電化製品を片っ端から回収しているようです。 アイロンから湯沸かし器、ドライヤー、炊飯器などその部屋にあるめぼしい電化製品(PC除く)はすべて没収。
目先のものだけ動かしたって。 いずれにしても寮の老朽化は進むばかり。 漏電で、爆発に当たってしまう確立はロシアンルーレット。
◇◇◇
明日は邦人学生に服を届けに行きます。 サイズ合うかわからないけれど、黙っていられなくて。
モスクワ マイナス3度とか
夜中に電話が鳴って
「ルムンバ大学の学生寮(6ブロック)が火事!!」との連絡を受けました。
6ブロックといえば私が97年冬〜1年間住んでいた場所。
現在2名の邦人学生が住んでいる。
全身から血の気が引く。
携帯で一人の無事は確認。
その後もう一人も無事を確認しました。
よかった。よく逃げた。無事でよかった。本当によかった。
着の身着のまま、命からがら逃げ出した様子だけれど 荷物はともかく本当に体は無事でよかった。よかった。
火元は2階で 爆弾を仕掛けられたらしいとのうわさが飛び交っており 死者、けが人多数で周辺はパニックになっています。
邦人学生らはとりあえず彼らの友達の所に身を寄せていますが 精神的ダメージと物理的にも厳しい状況ですから できるだけコンタクトを取って支援していこうと思います。
モスクワ マイナス3
最近仕事でほとんど家にいないので、 大家さんとも少年(大家さんの息子)ともほとんど顔をあわせない日々。
少年は何か用事があるときしか話しかけてこない。 たとえば私あての電話だと部屋をノックして「でんわー」というだけ。 彼の会話には主語がない。あなたともあんたとも呼ばれたことがない。
しかし今日の彼は。
Tシャツにブリーフ姿で現れて 「みほ!パソコンのモニター売らない?売ってよ、いくらなら売る?値段決めたらオレに言ってよ、買うからさ!」
なんだこのなれなれしさは。
この家で暮らし始めて1年、
初めて少年がみほと呼んだのにも驚いたが
ブリーフさらすなや。
前は飛行機の絵つきブリーフとか浴室に干してあるだけで 恥ずかしそうに隠してたのになぁ。
奴め、男になったかな。
◇◇◇
mihobani的発言:
ミハルコフの映画出演者募集に関して たくさんのお問い合わせ&参加表明ありがとうございました。
面接や撮影期間その他諸事情考慮すると やはり在モ班じゃないと厳しいということで 在モ班の応募者の中から選考していただくことになりました。 有力と思われる立候補があったのでほぼ決定かなと。 チョイ役かと思いきや、なかなか味のある役どころみたいなんスよ。 出来上がりが楽しみですな♪
2003年11月21日(金) |
ニキータ・ミハルコフの映画出演者募集! |
モスクワ マイナス1 雪・・・どけ ちょっと氷
ニキータ・ミハルコフ
ロシアを代表する俳優であり、映画監督です。
有名な作品としては ・シベリアの理髪師(1999) 監督/原案/脚本/出演 ・太陽に灼かれて(1994) 監督/脚本/出演
などがあります。どちらもロシアの自然を生かした情緒豊かな作品になっています。
その彼が、
次の映画撮影の中で
日本人の出演者を探しています!!
俳優じゃなくてもよし。
条件:
35〜40歳くらいの小柄な日本人男性で
武道などちょいとできると理想的。
セリフはロシア語だけれども、多少話せる人であればよい。
拘束期間は4日間、余裕をもって1週間くらいと思っていてほしい。
ギャラは応相談。
さぁ乗った!
ニキータ・ミハルコフの作品に出演しちゃうなんて すっごぃぜ。むしろワタシが出たい。 でも先方の希望は男性なんだな。 しかも35〜40歳という年齢制限つき。 条件満たしちゃいねぇー。ち。
向こう1週間のうちに決定してしまうので 早い者勝ち。
我こそはという勇者を募集します。
応募は→→→ mihobani@hotmail.com までヨロシク
モスクワ マイナス3 雪
珍しく雪の遅い冬を迎えていたモスクワですが 今日ははらはらと雪が舞っていました。 車道では湯気が上がるように白い雪が揺らいでいます。
それはもうもーれつなパウダースノーで、 こんな雪でスキーを楽しめたらなぁ! と妄想してウヘウヘのちがっくり。
交通量の多い大きな道路では雪は飛ばされていたのですが 我が家の前はすっかり積もってました♪ 除雪車まで出てたゾ
雪合戦できるくらいに積もらないかなぁ(願)
◇◇◇
mihobani的発言:責任
新参者はお局に気に入られるべく全力を尽くすこと それ如何で会社生活は天国にも地獄にも変わる
と先輩にアドバイスされつつ 新しい世界で仕事をしているわけですが。
仕事ってのは責任だなぁとしみじみ感じているのです。
2003年11月11日(火) |
大家は何でも知っている |
モスクワ マイナス3〜プラス1 雪ナシ
新しいパソコンを買いまして。 そらいい動きをしてまして。 CDは焼けるしUSBポートはあるしDVDも見れちゃうしと イマドキなニクイ奴であります。
。。。しかしながら電化製品好きの大家さんが知ったならば 新機のことを知ったならば 少年(息子)を連れてきてあれこれいじりまわすに違いない。 あぁ間違いない。
ここはひとつケース保存で隠しておこうふふふ。。。
…という妄想に基づいて毎回毎回使ってはケースにしまい・・ というのを繰り返していたのですが
先日またもやネットにつなげなくなり修理人を呼んだ時のこと。
大家さんが私に質問。 「古いパソコンはもう使えないの?」
大家はすでに知っていた・・・
今までひた隠しにしていたと思っていた私は一体。
およそ見ないと思われる場所に置いてあった本の所在なども知っている大家さん。
何を取るでもないけれど、むしろあれこれ見ているであろうに そうとは思えないほどカンペキにモノを元通りにしておく技術に拍手を送りたい。
あぁなんて感動的な話なのか。
てか、勝手に見ないでよ。
◇◇◇
mihobani的発言:アホアホアホ
ここんとこ10日に1回くらいの更新になってますが 長い目で見てやってください。
バイトが・・・今まで6つかけもちしていたのが 今は4つになったのだけれどプラス本業が入って 毎日が戦争ー 毎日がカオスー
私って本当にアホなんじゃないだろうかと へこむことしきり。
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