 |
 |
■■■
■■
■ 理由なき…
私が何をしたって言うんだろう。
ただ、死に触れたかっただけなのに。
どんなに笑顔でいても、
瞳だけはイラついたままだった。
昔なら、きっと、すべて隠せたはずなのに。
設定間違いの単純ミスをして、
苦笑いをしながら仕事をしていた。
ぼそぼそと、「いつもの言葉」を呟きながら。
見たいものがない。
解消する手立てが無い。
モニターの中で起こる、
現実感のない、
殺人、と、死体と、血液。
には、もう飽きてきた。
この手に触れたい。
感覚を味わいたい。
スキップをしながら壁を殴った。
トイレの壁も、何度も殴った。
赤く腫れた手の甲に歯をたて、跡を残した。
噛み千切ってみたかったのかもしれない。
でも、出来なかった。
何なら、解消できるのだろう。
写真を見る?映像を見る?
壁を殴る?首を絞める?自分を切る?
誰かを傷つける?…殺す?
善悪の観念が薄れていく。
これは、選民意識なのだろうか。
「これだけヒトがいるなら、 一人ぐらい殺しても何の影響もない。」
そう、虫を殺すのと同じで。
ただ少し、思考をして綺麗事を吐くだけの生き物じゃないか。
「わかっている」はずなのに、
どうしてこれほどまで、「誰か」を殺したいんだろう?…
2003年06月15日(日)
|
|
 |