凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2009年06月01日(月)

水にひたしていたもち米をざるにあげようとしたら、どういうわけか金ざるが見当たらなかった。
昨日素麺をあげた時に使った竹ざるが手元にあったので、仕方ない、とそれに米をうつして水を切った。
その作業をしていたら、突然泣きたくなった。

なんだろう。この、竹ざるに乗った米粒。
これは見た事がある。いつ?

おそらく、子供の頃、家で餅つきをする時の記憶なのでは。
うちに大きな竹ざるがあった。
それにバケツで洗ったもち米を山ほどあげて水切りをしていたような。
わからない。
家で餅つきしていたのなんか私が小学校低学年くらいまでだったと思うし。
でも、竹ざるの上の米粒、という状況は多分、餅つきなんだろう。
何故、餅つきを思い出して泣きたくなるのか?
そもそも、餅つきを思い出したから泣きたくなったのか?

私は三歳の時の餅つきで大火傷をおった。
その時の、火傷の記憶なんだろうか?
だとしたら、泣きたくなるというより、言いようのない恐怖感にかられるんじゃないかと思うんだけど。

なんだろう。
なぜ、私は「竹ざるの上の米粒」を見て、たまらなく泣きたくなるんだろう。
私の中の、記憶に残らない子供の頃に心に刻み込まれたその時の感情。
誰にもわからない。私にもわからない。
ただ、もう竹ざるで米の水切りはしないでおこう、とだけ思う自分がいるのはわかる。


子供の頃、私は何を思って何を感じて生きていたというんだろう。


私の子ども達には、「なぜかわからないけれど、見ていたら幸せな気分になる」という思いに満ちた人に育って欲しいけれど。
私は今のところそれを実践できているんだろうか。


2009年05月16日(土)

先日知り合いの奥さんからちょっとバイトを紹介してもらった。
簡単なファイリング。時間は都合のいい時間帯で。
奥さんは子どもが学校に行っている10-15時で行くという話だったので、私は幼稚園が終わる10-14時でよければ、という事でちょっとだけ。

知り合いのお友達とかで、普通に世間話をしながらの作業。
それでも久しぶりの仕事に、驚くほど頭も体も動かなかった。
10年の専業主婦生活で、こんなに色んな部分が錆び付いているのか、と驚き。

以前なら必死で考えた部分を、「これくらい大丈夫だろう」と軽く考えて自分で判断してしまう自分に、これは自分に責任感が無くなってしまったせいか、一回きりのバイトという考えだからこう考えてしまうのか、と考え込んでしまった。
正社員のちゃんとした仕事の初日だったらもっと真剣にやれただろうか?
なんというか、仕事をしている、という真剣さというか、集中力が全然無くて、園バスが帰ってくるまでに急いで終わらせないと、とそちら優先に作業をしている自分に自分で呆れかえってしまった。

どっぷり自分中心の専業主婦だ。
使い物にならない専業主婦だ。

三時間半のバイトでちょっとお金もいただいた。
何の役にもたてなかったと思うのに、申し訳ないくらいだった。
紹介してくれた知り合いの顔も潰したことになったんじゃないかとひたすら申し訳なかった。
こんなに仕事に集中できない人間になっていたとは。
己の変貌振りというか堕落振りというか、変わりように本当に驚いた。

色々、自分を客観的に発見できた。
人と話すのが思った以上に苦手になっている事も。
世間に、色んな事に興味が持てなくなっている事も。
皆、何が楽しくて何が辛いのか分からない事も。
自分がどれだけ世間とズレてしまっているかとか。

このままじゃダメだとか。





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