凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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今日のワイドショーは南田洋子さんの話題一色。
私はこの夫婦の介護番組を見てはいないのだけれど、あちこちで見る断片的な情報で、あんなに知的で聡明だった女優さんが、こんな風になったのか、と老いる事の大変さをしみじみ感じた。 老いってすべての人に残酷なほど平等に訪れるものなんだなぁと。
でも、この介護する夫側の一方的な世間への現状アピールを、彼女はどう感じてたんだろう? あんなに綺麗な女優さんが、こんなになった、というのを、彼女は世間の目にさらしたかったんだろうか? 綺麗なままの姿で記憶にとどめておいて欲しかったんじゃ。
この旦那さんがどうも私は苦手なタイプ。 感情的に自分に酔って話すのが、役者さんが役になりきってる印象を受けて、なんだか空々しい。
でも、奥さんは、こんな男性だと、理解してたんだなぁと。 旦那さんが、奥さんの、まさしく老醜を晒す、のも、カメラの前だとかつての奥さんが戻ってくるかも、という期待もあったのかな。 こういう人達は、世間に見られることによって自分を保てるのかも。 そう考えると、あの介護アピールも、わからないでもないかも。
いずれにせよ。 この年齢まで、最後まで、夫婦であり続けたのは偉いよなぁと。 仮面おしどり夫婦とか、色んな事もあったらしいけど、結局人生トータルでみたら、最後のこの介護で、夫は妻へすべての罪滅ぼしをしたし、妻は、いままでかけられた苦労や迷惑を、全部夫へ返して先に行ったわけだし。
結婚生活って今辛い事や苦しい事、楽しい事が、10年後も同じか、20年後も同じか、というと、どんどん違ってくるわけで。 私は現在子育て専業主婦状態で鬱々とした日々なわけだけど、これが五年後には血圧で倒れて半身麻痺で杖突いて歩いているかもしれないし、その前に夫が過労死するかもしれないし。 10年後には二十歳のアイが結婚してたりする事もあるかもしれないし。 予測なんてつくはずない。 だから、こうやって鬱々とここに愚痴をぶちまけながらも、少しづつ変わっていくであろう家族と夫婦の形を継続させているわけで。
これを、耐え切れない、と別れるも人生。 私は人生は最後に帳尻あわせがちゃんとあると思っているので、とりあえず、子どもが成人するまではこの仮面夫婦状態を継続させるつもり。
いずれにせよ、最後まで添い遂げたご夫婦は素晴らしいと思う。 ご冥福をお祈りします。
ショッピングモールでバーゲンをやっていたので、週末、一家で行った。
夫はパソコン以外のものすべてに無頓着で、衣類なんぞもまったくこだわりがない。 ほおっておくと穴のあいた肌着だの、袖の擦り切れたシャツだのを平気で着て出社する。 かといって、私が買っても、夫の気に入るものは選べないので、着ないまま。 身なりにこだわらないくせに、人が選ぶものには注文が細かい。 だったら自分で買いに行けばいいが、夫が自分で買い物に行くのはPCショップとコンビに以外ないので、結局私が無理やりお店に連れて行って、夫が自分で気に入るものを選ばせる、という形になる。
以前、あまりにあんまりな服、金ボタンのダブルの紺の背広に、ユニクロのオフホワイトの綿パンという格好で出勤していたので、それはあんまりだろう、せめて格安紳士服店の吊るしのでもいいから、普通のスーツを着ようよ、と紳士服店に連れて行って、無難な背広を選ばせたら、店員さんに「別に要らないんだけど、女房がこれを買えっていうものだから」と、憮然とした様子で自分の意思で買い物するんじゃない事をアピールしていた。
なんかもうその一言で、この人の為に良かれと思ってやってるのに、こんなに嫌がられるんだったらもうほおっておいて、好きにさせておこうと思った。
夫と夫婦としての年を重ねるごとに、夫に対してひとつ、またひとつ、と糸が切れていく感じ。
ショッピングセンターでの服も、特に夫が気に入るものがなく、何より夫が着れるサイズがSALE品には存在しなかった。 そっか、SALE品ってL以上のサイズは少ないか皆無なんだ。 結局夫はユニクロでシャツと肌着を買っただけ。
そのぶん、アイの服をあれこれ選んだ。 去年の服はサイズが140でもう袖や丈がつんつるてん。 サイズ150を買い揃えないといけない。 でも子供服でサイズ150って数が少ない。 家で、試しに私の小さ目デザインのカットソーを着せてみたら、サイズ的には大丈夫だった。 じゃぁこれは、これは、と次々に着せてみたら、やっぱり胸元があまる事が判明(笑 そっかー子供服の150と大人服のMの違いは胸のサイズなのねーと納得。 袖や着丈はぴったりなのに、胸元はぶかぶか。可愛くて笑えた。
Right-onでアイの気に入ったチュニックパーカーがあったので購入。 なかなか可愛い。 スリムなママさんならもう充分服を共有できる年齢なんだなぁ。 でも私はちょいデブだし歳だし、子供服はいくらなんでも無理だよなぁ。 そう思いつつも、自分の服を見るとき「これ、アイも着れるかも」とちょっと考えるようになってきて、ちょっと楽しい。 これから服選びはこの楽しみがついてくるわけか。
アイの服を選ぶと、自分の服の購入意欲がもう満たされた気分になって、結局私は何も買わなかった。 女の子の親ってそんなもんなのかも。
暁
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