凪の日々



■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■

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2010年06月15日(火)

兄がうつになって二年目に突入。
何故そんなに具体的にいえるかというと、単身赴任が始まってからだったので。
原因が単身赴任なわけじゃない。けど、原因ははっきり分かっているそうだ。
ざっくり言うと、喪失感から立ち直れないでいるって所。
ぽっかり空いた穴を埋めきれずにいる。多分。

単身赴任と同時に、弟の病気が判明して、義姉と母が住む実家への同居が始まったのも、兄の心の重荷の一つだろう。
弟は、治らない病の己の体を呪い、怯え、母をののしり、義姉にあたり、実家は地獄とまではいかずとも、ぎすぎすとした、暗い生活を送る人達の集まりになっている。
義姉は、一人で健気にそれらに立ち向かい、なんとかきりもりしてくれている。
でも、頼りの夫はうつで、自分の事で精一杯。
義姉も、森昌子と同じ病気で、様子をみて、状態によれば、手術かも、という体調で、クスリで騙しながらなんとか働いている。

兄は、単身赴任を一年で切り上げて帰ってこようか、と義姉に提案したそうだけど、任期途中で帰ってくると、のちのち職場でまずいレッテルを貼られる事になるらしい。
義姉は、それでは兄が可哀相だし、兄が頑張れるのなら、自分もあと一年頑張るから、と言ってくれたそうだ。
どこまでも立派な義姉。
本当に頭が下がる。

兄は、単身赴任先に、遊びにおいで、と言ってくれていた。
その言葉を真に受けていいものか。
でも、うつと戦いながらも単身赴任を続けている姿は
見に行って、苦労を理解する事が兄の助けになるのなら、とも思う。

かといって、病人だらけで満身創痍状態の実家に、
遊びに行く予定を尋ねるのも気がひけ。
病状だの、愚痴だの、暗い話しか聞けないのは分かっているので
電話するのも勇気と気力がいる。
でも、向こうはそんなもんじゃなく、もっと辛い状態なんだから
そう思うと、ますます気分は落ち込み。
なんか考えもまとまらずへこむばかり。
とりあえず、兄の単身赴任が無事に終わる事を祈るしかできない自分がいる。


2010年06月07日(月)

今月は結婚記念日。

結婚記念日が来るたびに、あぁまた一年が過ぎたのか
このままだらだらと年月が過ぎていくのを待っている日々でいいんだろうかと気分が沈む。

でも、子どもが二人いて、夫が会社勤めをする為には家政婦で子守の私がいるわけで、私が日銭も稼がないで子どもをみるために家にいる生活をするには夫の稼ぎがいるわけで、夫が働く張り合いには子どもの存在が必要なわけで。

三つの現在のバランスで存在していけているわけだけから、とりあえず、このバランスを保ちながら子どもが成長するのを待つだけの日々を重ねているわけだけど。

夫とはもう目もあわせない。
話もまともにしない。
会話が成り立たないから腹が立つだけなので。
話をしない事が、お互いを無視しあう事が平穏な日々を過ごすためのコツだと私は習得しているので。

でも会話する相手が欲しい。
頼れる相手が欲しい。
相談できて、一緒に共感しあえる相手が。

でも、それは夫には望めないわけで。
かといって、不倫願望とかがあるわけでは全然無く。
むしろそんな面倒臭い事はもう引退している気分。

このままこの仮面夫婦状態で歪んだ家族という形態をずるずると続けていっていいものかどうか。
結婚記念日になるたびに考えるけれど、この歪みながらもバランスが保てている限り、だらだらと、また一年続けていくんだろう。

幸せを実感するでも、大きな不幸に見舞われるでもない、普通の、平凡な、この家庭を。
きっと、これも、幸せという形のひとつなんだ、無くした時に痛感するけれど、その最中には気づかない、有難い時間なのだ、と自分に言い聞かせながら。





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