凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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夏に叔父が死んだ。 交通事故だった。 自転車の叔父とトラックが衝突。 ほぼ即死だったもよう。
一番近所に住んでいる叔父だったので 父が死んでからは、なにかと精神的な拠り所だった。 祖母が入院した時は、叔父達の中で唯一 病院に泊まって祖母の下の世話までしてくれた人だった。
通夜の席、叔母は寝ぼけたようにぼんやりとそれでも周囲に気を使い あれこれと動き回っていた。
船乗りだった叔父と、一人家を守っていた叔母は、 その結婚生活の何割を一緒に過ごせたんだろう。 叔父が買ってきた外国のみやげ物に囲まれた家で 一人その帰りを待っていた叔母。 もうその家に、叔父が帰ってくる事はない。
あぁどうしよう。 お正月に叔父の仏壇にお参りする勇気がない。 叔母の前で泣かない自信がない。
スーパーでハーシーズのチョコを見ると 涙がこみ上げてきてしまう。 大好きだった。お土産のキスチョコ。
今年は年末は田舎へ里帰りする予定。 気が重い。 どうしてって、夫の生家に泊まりたくないから。 家がボロすぎるのは仕方ないとして 常に床が尿でびしょぬれで今にも腐れて抜け落ちそうなトイレがいや。
押入れからゴキブリの糞とホコリだらけの布団を取り出したら ネズミにかじられてぼろぼろになってる布団が一緒に出てくるのがいや。
普段使っていない布団は一回陽に干すか、 布団乾燥機で乾かさないとダニだらけな気がして気持ち悪いのに。 いつ誰だ寝たか分からないシーツをつけたままの寝具を 押入れから引っ張り出して、出した後の押入れに掃除機をかける時の気分の重さ。
食事がすむとさっさと二階にあがってろくろく話もしない義妹さんにも気を使う。 悪気はないってわかってる。 義兄一家がくるお迎えに精神的にいっぱいいっぱいで 自室で休まないと片頭痛が出る人だから。 多分、同居してたら私もそうやって寝込むだろう。 自分達の訪問が精神的負担になっているという事実が憂鬱。 そういう家でくつろげるわけもなく。
でも今年がおそらくアイ達従姉妹が一同に揃う最後の年かもしれない。 義弟夫婦の長子は高3。 春にはどうしているのやら。 来年は義弟夫婦は受験生なのでお正月は遠慮しようと思うし 再来年はアイが受験生なので帰らないつもりだし。
思えば、自分自身も、従姉妹達と遊んだのって小学生の頃だけだったなぁ。 中学になると部活や塾やで従姉妹達も全然里帰りして来なくなったし。
「従姉妹達と過ごすお正月」という子どもの頃の貴重な体験をするおそらく最後の年。 多分、ゲーム三昧になるんだろうけど、それでもそれが楽しいらしいから良いか。
暁
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