皇帝の日記
目次もくもく|ぶらり過去旅|ぶらり未来旅
なんせ、卒業をかけてレポートを書かねばならないので、クラシックミュージックを聞きまくっている。 一体何の授業をとってしまったのか、疑問の残るところだが、有名どころのCDを借りてきては、MDに落として聞いている。
モーツアルトはやっぱり天才だ。 でもトルコ行進曲を聞くと、入れ歯安定剤のCMを思い出す。 本人もふざけたことが大好きだったというから、聴衆が入れ歯に思いを馳せてくれて本望だろう。
さて、↓で取り上げた「小さなお針子」のチアキに似ている女優だが、デヴォン青木にも似ている。 もう少し言えば、ルネッサンス絵画の宗教画に出てくる聖人の顔に似ている。
こんなだ。 http://www.gallery-shiki.co.jp/rental/gallery/art/renaissance/images/012_b.jpg
前期試験期間に突入〜。 皇帝の予定に隙はない。
ところで、ミュージカルのレポートを書くために、ウエストサイドストーリーを借りてきた。 これに、こないだ比べてみたロミオとジュリエットの話など絡ませながら、グチャグチャ書けば、マスメも埋まるんじゃないかな。
ウエストサイドの問題点は、マリア(ジュリエット)がトニー(ロミオ)に死ぬほど恋しているようには見えないところ。 そう思ってみていたら、本当にラスト死ななかった。 そんなジュリエットってどうなのさ。 本気でもない相手が、兄貴を殺したのに、平気で恋人になってるってのはどうなのさ。 大体、従兄を兄貴に代えてしまった、その演出がいただけない。 兄貴殺されるのと、従兄が殺されるのは程度が違うと思うんですが。
いかがなもんだろう。
明るい映画を見たかったのに、何故か「アマデウス」を見てしまった。 ああ、真っ暗。 凡庸な人生の意味ってなんだ。
さて、一般的な教養に欠ける皇帝が、意を決して春からはオペラだのミュージカルだの、比較的芸術的方面での勉学強化に努めているわけなんですが。 その効果、一応現れてきたのか、映画の中で使われる音楽が、どの劇から持ってきたのか、ん?とわかるようになり、聞き所や見せ場もわかるようになり。 まずまず成果があったんじゃないでしょうか。
そういえば、↓のフリーダには、バンデラスがちょい役で顔を出してた。 南米系の映画には必ず起用されることになっているのだろうか。 一生食いっぱぐれない俳優。
けっこういいポジションだ。 梵天丸もかくありたい。
常識問題の模擬試験を受けたっきり、ほとんど世話にならなかった就職課に行って、内定取り消しの方法を習ってきた。 必要なら嘘もつけ、というありがたい教えを胸に、再来週くらいに電話をかけようかと思っている。 嫌なことは先に延ばすタイプ。
国際○育学部から、皇帝のプライベートメールアドレスが、一人の学生に流出した。 うっかり教えちゃったらしい。 うっかりフライデーに売ろうかと思った。 少なからず、むっとしている。 次なんかしでかしたら、只じゃおかねえぜ(腕まくり)。
映画鑑賞も進んでいる。 「カストラート」「フリーダ」「中国のお針子」を見た。
カストラートは、バロック音楽を聴くためにみたのだが、合成音を使っていると聞いて、ちょっとがっかり。 知らなければよかった。 世の中、知らなければ良かったことって一杯ある。
フリーダは、メキシコの眉毛の繋がった女流画家の一生を描いた映画。 なんというか、お疲れ様でした、という人生だった。 ホラーじゃないのに、見終ったあと、しっかり怖い気分に追い込まれた。
中国のお針子は、話はどうでも良いけど、四川省の雄大な自然を見る映画。 皇帝は雲南省を思い出した。 緑が濃い。 主演女優が、上海で見ていた連続ドラマの「みかんが熟れた(皇帝訳題)」の女の子だ。 この子はチアキに似ていると常々思っていたが、やはり似ていた。 お針子と言いながら、彼女が裁縫しているシーンはほとんど無い。
そろそろ明るい映画を見たい気持ち。
終了!!
最後の最後に、大とは言えないまでも金星引き当てました。 これにて皇帝の就職活動は、完璧なる終焉を迎えるのであった。 アディオス!!
就活始めたばっかの頃は、結構楽しんでましたが、相当疲れるもんだという事がわかり。 先達の忠告も心に響くようになりました。
ちょっとやそっとじゃトラバーユできねえ、という・・・。
さて、今後は内定をお断りに行かなければならない一社(すでに会社の金で酒を飲んでしまった・・・)。 それと、いろいろ断わらなければならない二社の後始末。
それはそれで大変。
あ、社販ありそうな会社だよ(私信)
イタリア映画、「ピノッキオ」を見た。
母曰く、原作のピノキオのキャラクターが嫌い、だそう。 たしかに、自己中だし、わがままだし、常識ないし。 生まれたてのピノキオは嫌な奴かもしれないが、それが成長する物語だからね。
で、むかつく子供ピノッキオ(でも禿げ)。 あー・・・。 皇帝にそっくり・・・(ぽつり)。
母、ごめん。
さて、このピノッキオを演じるのは、ライフ・伊豆・ビューティフルの主演男優さん。 彼は、いいんだけど、イタリア版ジム・キャリーって感じがする。 ジムから、神経質を引いた感じ。 ずっとテンション高くて、見てるほうが疲れちゃうのだ。
「クレーヴの奥方」というフランス映画を見た。 17世紀の恋愛小説を元に、現代風に作り直したものだ。 最近そういうの多い。 古典を現代風に直すの。
もう新しく物語を考えるのが面倒くさいのだろうか。 それともやることはやり尽くしたのだろうか。
さて、別に面白いことは何一つないこの映画。 やんごとないご家庭で執り行われる、静かな恋愛物語だ。
マニアックに見所があるとすれば、まず主演女優が、こないだ「ロバの皮」でロバの皮を被っていた、カトリーヌ・ドヌーヴの娘だ。 「気品に溢れる美しさ」とパッケージの解説には書いてあるが、終始エラとギョロ眼に心奪われて、美しいかどうか見極め損ねました。
あと、フランソワの死に様があまりにも見事。 唐突過ぎて、死んだことに気がついてあげられなかった。 え?死んだの?という空気。
悲劇の中心はクレーヴの奥方かもしれないが、個人的にはフランソワの死だけが悲劇だった。 フォーエヴァー、フランソワ。
プリオ主演の方のロミオとジュリエットを見た。
やっぱりジュリエットの声がとんでもなく汚いんだけど〜? ジュリエットは声が汚くなければならないという暗黙の了解が映画界にはあるんだろうか。 あと、プリオはどう見ても二枚目じゃないよね。
さて、物語というものは、社会的背景と一致してないとなりたたない場合がある。
ロミオが町から追放されたとして、シェークスピア当時は死活問題だったかもしれないが、今となれば、それこそ国外追放されたからってどうってことないのさ。 むしろ、南米にでも行ってエスパニオ〜ルの綺麗で豊満な姉ちゃんと会って、ジュリエットのことなんか忘れると思う。
ジュリエットだって、親から勘当されたら、当時は乞食になってのたれ死ぬコースが待ち受けていたかも知れないが、今時女一人身だって生きていける。 だから、現代では結婚を強要する父親が酷いだけの人間になってしまう。 夫がいなければ行く末は尼か娼婦、という社会だからこそ、嫁がせる親心ってもんがあるわけで。 ただの酷い父親だったら、娘が死んだくらいじゃ最後改心できないじゃあーりませんか。
あと、プリオの口から、事あるごとに高尚な詩が飛び出てきて困る。 つうか、一人称とか、日本語訳をつけた人のセンスが問われるかも。
なるほど古典を現代に持ち込んで当てはめた面白みはあるけれど、要工夫だ。 ウエストサイドがあれほど息が長い理由を考えてみるべき。
などとグチグチ言いながら、楽しみました。 ティボルトもマキューシオも死んでよし。 というか、ロミオ、マキューシオのこと好きじゃないよね。 実は。
二十年前に撮影されたロミオとジュリエット。 これは古典に忠実に描いたもので、シェークスピア劇を忠実に再現した映画。
それと、レオナルド・デカプリオが主演の礼のロミオとジュリエット。 これも、セリフは忠実にシェークスピアを再現しながら、現代風にアレンジした映画。
この二つを見比べてみようという試みを企てる皇帝。 映画鑑賞もちょっと手が込んできた。
さて、本日は古典の方を見てみた。
ロミオもジュリエットも性格悪い。 あと、ジュリエットの女優は信じられないくらい声不美人。 本人は「ウフフ」と笑っているつもりだろうが、音としては「ゲフフフ」になっている。 なまじ顔が可愛いだけに、痛い。
そして、やたらに司祭様が下世話に見えるのは何故でしょうね。
香港俳優チャウシンチー主演、「広州殺人事件」を見た。 少林サッカーの主演で有名な彼は、量産系のコメディアン。
ああ、日本人と大陸の人の笑いのツボの違いは大きい。 仕方ないけど、隔たりの大きさに、時折眩暈を覚える。
近いようで遠い国。
皇帝

|