皇帝の日記
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ダニに悩まされすぎているので、病院に行った。 抗ヒスタミン剤をもらった。 私は今桜色。
今日は学校まで車ではなく自転車で行ってみた。 初めて自転車に乗ったが、色々な発見があって楽しかった。
まず、蛙潰れて死にすぎ。 フロッグではなく、トートという種類だそうだ。 次に、野鳥も死にすぎ。 あと、何気なく通り過ぎていたが、古い墓通りがあった。 それと、クロコダイルが出るので注意と言う沼も発見。 ここで自転車から転げ落ちてはいけない。
学校に通ってはいるが、はっきり言って授業の質はかなり低い。 レベルの問題ではなく、英語を第二言語として外国人に教える体勢が整っていない。 一大移民国家のアメリカに比べるとの話だが、ケアンズで英語の勉強はあまりお薦めしない。 シリアスに勉強するのでなければ、もちろん申し分のないプログラムですよ。
でも、ここがケアンズで一番有名な英語学校だというように聞いたので、これではいかんよ。 ここでは正しい英語は学べないよ。 教授法もさることながら、教えている方が英語のグラマーを理解していない。
日本語が話せれば日本語が教えられるというわけではないのと同じで、ここの先生は、ただ英語ができるだけの外人に過ぎない。
ダニと蚊に悩まされている。 もう全身刺されるがままに、霜降り牛のようなまだら人間に成り果てている。
さて、珊瑚の産卵シーズンである。 珊瑚はある一定の自然条件がそろうと、一斉に産卵するという習性がある。 一気に産む事で、魚が食べても食べても食べても無くならないようになる。 詳しい条件や、システムについてはここで書くよりも、お手元のインターネットでサーチしていただくと、より正しい情報が得られると思うので、省くことにする。 まあ要するに、沢山卵が浮いてきて、海の中が雪がふったようになるんですな。
で、グレートバリアリーフの珊瑚が、産むか産まぬかという微妙な状態なので、アドバンスダイバーの皇帝は、ナイトダイビングを決行した。 アドバンスだから危険なナイトダイブもできるのだ。 誓約上では。
で、もちろん真昼間のダイビングでさえ、道に迷うくらいなのだから(一度もエキジット成功させてません)夜にファンダイブなど恐ろしくて出来ない。 ガイドを付けてもらって、二回ほど真夜中にもぐる。
産卵せず。
途中から珊瑚を見るのではなくて、ナイトを楽しむというスタンスに方向転換された。 透明度が信じられないほど高く、ミニトーチで遠くまで照らすことができた。 本当はしてはいけないことだが、イソギンチャクにちょっと触ってみた。 フヨフヨと柔らかく、なんとも例えようのない感触だった。 思いっきり刺されたが、それもいい思い出だ。
今日は、韓国人の女の子たちと街の中心に買い物に行った。 中心地は、ただ「シティ」という。
日本でお馴染みのサーファーアクセサリーが安いので、いくらかゲット。 オパールも、一応買っておいた。 オーストラリアだからね。 カンガルーの毛皮は気持ちがいい手触りだけど、高価だからパス。 かえるの皮で作った財布をゲット。 魚の本をいくらか買う。 ニモグッズが充実している。 クロコダイルダンディー風のものもある。
ワインショップにも行った。 オーストラリア人はボトルショップと言う。
オーストラリア訛りにも大分なれてきた。 トゥデイは、トダイ。 グッデイは、グッダイ。 メイクは、マイク。 レイトは、ライト。
シーユーライト。
メルボルンカップという、大きな競馬のイベントがあった。 このレースは、オーストラリア人全員が見る。 2時ちょいに始まるのだが、この瞬間は誰も仕事をしていない。 学校も停止。 生徒はテレビの前に集められる。 そして賭け事タイム。 皇帝は1ドルを番号1の馬に賭けた。 見事二等入賞して、七倍バックで、7ドルゲット。
同じ時間、グロリアは職場で7ドル賭けて、負けていた。
金は天下の回りものだ。
ジョセフは20ドル負けていた。
学校復帰。 クラスをチェンジしてもらった。 雰囲気の良い方に変えてくれた。 どうも、問題児の多いクラスだったようだ。
学校のあと、市の中心まで歩いてみた。 大変小さい街なので、ちょっと歩き回れば、端から端まで出てしまう。
なんか変な虫に刺される。
フィッシュアイデンティフィケーションの資格を取って、アドバンスダイバーになった。 ついに一度も船酔いにならずにコース終了。 これで、インストラクターもガイドもつけずにいつでもどこでも飛び込める身分になった。 だが、二回ほどフリーダイビングを行った結果、二回とも海の底で迷子になって、舟のないところから浮上してしまい、ボートにピックアップしてもらった。 ドリフトの方が良いかもしれない・・・(流れに任せるダイブ)
下船したが、まだ体が揺れている気がする。 グロリアとジョセフが迎えに来てくれた。 本当に良い家に貰われていった。
ジョセフはプロの料理人だったそうな。 どうりで食事が豪華。
アイルランド人のご一行が舟に到着。 一緒にダイブしまくる。 ダイブなれてきた。 ボートダイブ、ナビゲーションダイブの資格を取得。 この時点でアドベンチャーダイバーになる。
そんなわけで海にいる。 トイレとシャワーが一緒で、浮上してきたダイバーが引っ切り無しに使うので、常に全面が濡れていて、気分のいいものではない。 今日はナイトダイビングの資格をとる。
夜のダイビングというものは、大変怖いものなのだ。 なにせ黒い海の中に、懐中電灯片手に潜っていくのだ。 要するに。 一寸先は闇。 ひょろひょろひょろ〜と潜っていく。 夜はサメが活発になる時間帯の上、光に突っ込んでくる、ダツという魚がいる。 ダツは先端が鋭い魚で、光に突進する勢いは激しく、人体を突き抜けるとかなんとか。 突き抜けなくても、チューブに穴をあけたり、レギュレータを吹き飛ばすなどして、大変危険である。
しかもサメに遭うし。 元気だったよ。 昼に遭った時よりずっと。
オープンダイバーの資格を取得。
ついに海に出る。 その上、出たっきり三泊四日も船の上で生活する。 大丈夫という保証もないまま、舟はさっさと出てしまう。
日本人女性全員が船酔いで全滅するなか、皇帝だけ元気満々。 鉄の三半器官。
甲板に出て寝転んだり、船上生活を満喫する。
初ダイブはブレートバリアリーフ(GBR)で。 ニモがとにかく沢山いる。 珊瑚は色とりどりで山盛り。 亀も鮫もいる。 鮫ですよサメ。 シャーク。 日本○行のお姉さん、いないって言ったくせに。
ナポレオンフィシュというでっかい魚が、浮上時に追いかけて来て、身体をやたら摺り寄せてきたので、撫でまくってやった。
マスククリアをしたが、なんだか慣れて平気になった。 もう鼻に水が入ったりはしない。
2日目もプール。 200mを泳げるかどうか(泳法フリー)テストがあったが、25mくらいから腰が痛くなってきた。 誤魔化しながら泳ぎきる。 次は10分間水面に浮いていられるかどうか。 ・・・五分くらいから首が痛い。
何とかパスした。 昨日も今日も学科のテストが大量に有った。 窒素などが身体に溜まる有様を計算しなければならない。
オープンダイバーという、ダイバーとしては一番最初の資格を取りに来たのだが、勉強が興に乗ってきたので、2ステップ先のアドバンスダイバーになることにした。 帰国後、ダイビングする予定ないくせに。
皇帝

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