皇帝の日記
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2006年07月19日(水) ナス

土日に夕飯訓練をしている。
皇帝厨房に立たずは返上し、料理を学んでいるのだ。

ところで日曜日に、なすとモヤシの炒め物を作ったら、ナスのへたが刺さった。
しかも結構深々と。

我慢したまま会社に行ったのだが、ダンボールを持ち上げた瞬間、親指がずきずきし始めてしまった。
がびん。化膿しています。
秘書課の人から刺抜きを借り、プレスの人から針を借り、商品管理のおじいちゃんに老眼対策のルーペを借り、キーパンチャーのママに抜いてもらった。

横と縦のつながりが!
目指せ開かれた職場!


2006年07月14日(金) ユートピアジャパン

電車で両隣に座っていた女性たちが、一斉に深く眠りに落ち、寄りかかってきた。
ちょっとやそっとの押し返しや、すかしでは目を覚ましそうになかったので、一歩前に乗り出して座り、本を読んでやり過ごしていた。

15分ほどで、右隣の女性が、皇帝の背中の後ろで、完璧に横倒しになってしまった。
しばらくすると、左隣の女性も、折り重なるようにして倒れた。

お互いにぶつかった時、「すいません」と言いあって、体制を立て直していた。
いやいや、あたし。
「すいません」言う相手はあたしでしょう。

ところで、電車の中で、こんなに爆睡できる国は、世界広といえど、日本だけだそうです。
終電で金を取られることはあっても、命とられることはないからね。


2006年07月13日(木) 東京小旅行

駅の近くに、高いビルがある。
監視員の人が見逃してくれるので、エレベーターに乗ることができる。
そんで、ガラス張りのエレベーターで徐々に渋谷の空に上がっていくのだ。
東京タワーが見える。
そんで、何もせずにそのまま降りてくる。

目下お気に入りの帰宅コース。


2006年07月11日(火) 早朝の狂気

皇帝の朝は早い。
ラッシュを避けるので、始業よりも相当早く通勤しているのだが。

会社へ向けて一本道を下っていると、前を行く明らかに不審な男が、当社の駐車場へ入っていった。
あからさまに挙動不審なので、用心しながら門をくぐると、なんとというか、やっぱりというか、車の陰に隠れて、服を脱ぎ脱ぎしていたのだ。

早朝とはいえ、東京の中央高速道路周辺でございます。
車はびゅんびゅん通っているし、人も普通に歩いております。
なんと大胆な犯行手口。
ああ、でも露出狂なんだから、見られる人数が多いほうが良いのか。
とかなんとか走馬灯のように考えながら、しかしこの気まずい状況をどうにかしなければならない。
幸いにも、皇帝よりも10分ほど早く、郵便物管理の人間が通勤して、駐車場に水を巻く習慣になっているから、「Tさん痴漢がいるー!」と呼んだら、ホースを握ったまま、すっ飛んで出てきた。

Tさんは、元大工で、顔の怖さは社内一の人だ。

敵は、計画的犯行ではないために、開いてもいない会社に人が来るとは思っていなかったらしく、服をかき集めて、小走りに逃げていった。
わが社の車の陰に隠れながら、道行く人に露出を楽しもうと思っていたようだ。

それにしてもあの人は、「今日は露出をしにいくぞー」と早く起きたのか、それともたまたまあそこで突然露出したくなったのか、そもそも昨晩から寝ずに徘徊し、露出のチャンスを狙っていたのか、その辺の経緯が気になる。


2006年07月10日(月) お薦め

昨日のマストハブに共感した方は、是非週末に衛星で放送している「プレシャス・コンシャス」というファッション情報番組を見たらいい。
もはや感覚でしか物を言っていないナレーションが、何も心に残らないまま、ただまったりと休日であることを思い出させてくれるのだ。

というか、視聴者はほぼ女性のみと思われる番組にもかかわらず、何故ナレーターはあんなにセクシーボイスを強調させたがるのか。
残念ながらオカマっぽい口調なのが、高圧的。
そして英語の発音は微妙に悪い。
「夏の気分を盛り上げてぇ(鼻に抜ける)、エンジョーイ・サマー」
そのテンションはどうなのか。

ついでに、ヨーロッパ系の女性が、おしゃれ感を漂わすために、妙なアクセントの英語で登場するのだが、彼女は「ヨーロッパの田舎者」、ロシア人のような気がする。

そんなわけで目が離せない。
シーユー。


2006年07月09日(日) セレ部

ファッション関係のキャッチコピーや雑誌には、横文字が多い。
それは、そもそもファッションというものが感覚でできており、カタカナの割合が多ければ、感覚的にかっこいいからなのである。
ほとんど「てにをは」しか日本語がない誌面ばかりだ。

「セレブはスカルをマストハブ」
と見ると、別にセレブでもないのに、骸骨モチーフがなんだか今年の流行アイテムっぽいことが伝わってくるような「気がする」わけですね(?)。
しかしマストハブって何だ。

貿易業務になってしまうと、もう感覚的なお仕事ができなくなってしまう。
そう思うと、このわけのわからないコピーを考える仕事とかも、もっと突き詰めたら面白かったのかもしれない、とか思う。
隣の芝は青い。

ところで週末は珍しく料理などをしてみた。


2006年07月03日(月) ほら吹き男爵(わざとではない

こんにちは。
退職の伸びた皇帝です。

辞表を用意し(うそ。役職者ではないので、辞表は要りません)、ボーナスの出るのを今か今かと待ち受けていた皇帝。
部長に提出する出張報告書には、いやみを一行添える余裕まで見せた。
そして報告書を添付ファイルにして送信した直後、内線で部長から呼び出し。

がびーん。
読んでないかと思ったのに。
まさかこんなことで首にはならないと思うが・・・。

恐る恐る部長室に入ると、部長が「お疲れ様でした」とご挨拶。
がびーん。

と思っていると、話はどうやら解雇ではなくて、海外事業部異動とのこと。
おおう。
海外事業部とはいえ、別に海外に行くわけではなく、対海外ビジネスをする人になるらしい。

なんの当てもなくぶらりと海外に行き、学校に戻って職でも探そうと思っていた皇帝には吉報。
たとえ半年でも、海外貿易業務に携わったキャリアがあれば、再就職にぐっと有利ではないですか。
さらに、休日その他、待遇にもやや改善があるとのこと。
じゃああと半年いても良いかな、と・・・。

ところで、部長は後で報告書をつぶさに読んだらしく、また内線で改めて怒られた。
部長は経費使いすぎ。


2006年06月19日(月) 荷物はUPSで

長期滞在の予定であるから、荷物はUPSで先に送ってしまうに限る。
今回の滞在地はテキサスではなく、ロスなのである。

ところで先週も土曜日がなかった。
そして、今週は九州四国出張。
渡米前に過労で倒れるかもしれない。

日本の経済回復は、いろんな数字に残らない無理が積み重なっているだけで、本当の好景気にはいたらないと思う。
若くて多少無理できる人は良いですけど、無理が利かなくなってからリストラになったんじゃ困ります。

などなど。


2006年06月11日(日) 第三次渡米計画

会社を8月いっぱいで辞めた後、アメリカに行こうと思っている。

話せば長いことながら、聞けば短い物語。
ともかくそういうことになったので、行ってくるぜアデュー。

ちなに9月ごろ行って、とりあえず年末年始には帰ってきそうだ。
そんで、また行ってきます。
そん時は、英語学校に通う予定。
まだ細かいことは決まっていないけど、とりあえず準備中。


2006年06月04日(日) ある日空から

土曜の夜、仕事帰りに、駅の階段の一番上から、酔っ払いが降ってきた。
いろんな人にぶつかりながら、ついでに皇帝とは、階段の真ん中らへんでぶつかって、一番下まで転がり落ちていった。

酔っ払いは、20代前半くらいで、転がり落ちて行った後を、三歳児が「とーちゃーん」と叫びながら付いていっていた。
容赦なく、ねっころがっている酔っ払いを罵る、周辺のおばちゃんたち。

電車はあと二十分くらいで終電が来るが、酔っ払い起きる気配なし。
皇帝の頬骨に肩がぶつかって、しこたま痛かったが、相手は意識不明の様子だったし、面倒なので帰ってきてしまった。

朝起きて、昨日の酔っ払いが死んでいないかどうか、新聞でチェックしたが、何も載っていなかったので、大丈夫だろう。
子供はちゃんと、終電には乗せてもらえたのだろうか。
女房が別れ際に、子供を押し付けていって、自棄酒をしていたのだろうか。
そもそも、自分の子じゃないのかもしれない。


土曜の夜に、終電近くまで働いて、疲れ果ててタクシーに乗って帰る私と、なんだかよくわからないけど、だらしなく酔っ払っているとーちゃん。
8月いっぱいで仕事を辞めようと思う。

何故8月かというと、7月のボーナスまでは、退職を隠しておこうと思ったからだ。
金額が減るので。
ええ。


皇帝