皇帝の日記
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親戚の子が大きな手術をしていて、ちゃんと元気になれそうなので、ほっとしました。 子供の病気は苦しいですね。 大人も苦しいけど、ある程度我慢できる。
さて、ジャバさん側からのアプリケーションがスタート。 この段階からずっと弁護士を使ってしまうと、120万円かかる(何故・・・)らしいので、自力でやることに。 ジャバママさんも、元弁護士だったそうで、法律用語の解読とかしてもらうことになった。 なので、ジャバさんはこのところ実家を行ったり来たり。 大変そうだ。
皇帝がアメリカに来ていたときの、チケット半券を送れといわれた。 確かにジャバさんに会いに来ていた証拠になるらしい。
入国する際、彼氏に会いに行くことがばれると、送還される場合があるので、毎回アメリカに入るたびに「友達に会いに行く」「ホームステイしに行く」と、隠しに隠していたのに。 今度は一転、会いに来た証拠が欲しいだと?
ちょっと皇帝が怒り気味なのは、婚約以前の入国審査にむっとしているからだ。 なんせ、年頃の日本娘が一人旅と言うだけで、結婚を疑われ、日本に生活基盤があるかどうか確認され、彼氏の写真がないかどうか荷物を見られたりするのだ。 いつも、念のため写真も持てず、こそこそ入国していたのはなんだったのか。
結婚か無関係の二択しかなかったら、その真ん中の恋人達は、一体どこで会えばいいのだ。
と、怒ってみても仕方がないので、書類を書こう。
きのこは、夜の気温が高くなると、育たないと言うことがわかった。 ので、今夜は冷蔵庫に株ごと入れてみた。 大丈夫かな。 冷蔵庫で子供窒息、という記事をかつて見たことがあるようなないような気がするのだが。
冷蔵庫に入ったことが無いから、わからない。
さて、毎日友達に結婚の予定を伝えに歩き回っていたら、体調を崩したのか、蕁麻疹が出てきた。 耳の裏っ側なんか、特に痒い。 伝道師は大変だ。 教科書のザビエルに落書きしたことを、申し訳なく思う。
そういえば、耳たぶの皮が荒れているのに、明日美容室に予約を入れてしまった。 変なスプレーかけられませんように。
通販で、しいたけの栽培キットを購入した。 帰国後すぐに作り始めたのだが、今日はじめての収穫があった。
むしりたてのしいたけは、味が濃くて、おいしかった。 しかし通常は秋から春にかけて栽培するものらしく、成長が遅い気がする。 気のせいかな。
きのこ育てたことがないから、よくわからない。
日本て忙しい・・・。
さて、日本でも料理を少しずつ練習している。 アメリカには、日本の料理本を持っていったが、本の通りに作って、味が薄かったり、鍋から具がはみ出たりしていた。 日本に戻り、全てのなぞが明らかになったのであった。
野菜も肉も小さい。 ということ。
本に「ピーマン6個」とか書いてあると、がんばって顔の大きさくらいあるアメリカのピーマンを千切りにしていたが、実はピーマンそんなに大きくないのだ。 また、肉は全てポンドで売られているので、よくわからないから適当にぶつ切りにしていたが、皇帝の脳内で考える100gは、日本の実に300gに相当していたのだ。
うーん。 食べすぎ。
また、食器や調理器具も、日本物は小さい。 アメリカ人がよく、日本はハローキティサイズでできている、と言っていたが、確かに。 家に帰ってきたら、食卓は低く見えるし、ソファーもミニマムに見える。 カップが小さい。 やはりアメリカは巨人の国であったのか。
ところで、湿気も大変多く感じられ。 肌のしわが初日で消え去ったことにくわえ、手足の縮緬皺が無くなった。 ついでに、マニキュアの寿命が短いようだ。 すぐにポロポロ剥がれてしまう。
かつて、日本は近代文明社会が機能するには、湿気が多すぎると言われていたが、そういうことだろうか。 マニキュア文明。
ららぽーとはGWと言うこともあり、ちょっと考えられないくらい混んでいる。 遠方の友達をおびき寄せる、良いネタにはなりましたが、ご飯どころが半端なく並んでしまい、毎回ちょっと外側で食べることに・・・。
これだけ集客力のある施設ができたにもかかわらず、横浜線は増線なし。 その上、相変わらずと言うか、駅員の態度が悪く、はるばる訪れた人々に不評。 あたいは慣れっこだけどね。 駅員のため語と無礼。
アイスクリーム屋が何軒も入っていて、それぞれに長蛇の列ができていた。 かつて鴨居のアイスクリーム屋が、住民の高齢化に伴い、廃業に追い込まれていった過程を思い、感無量。
みなとみらい側は逆にすいているらしいので、のんびり買い物できるチャンスかもしれない。
ところで、アメリカ滞在中に、結局2キロ増量したものの、帰国後毎日買い物していたら、1.5キロ落ち。 買い物万歳。 日本には、かわいくて買い占めたい品々が沢山あるけれど、誘惑に負けず、頑張らなければ。 結婚式とかしなきゃいけないし、アメリカに帰るチケットを買わなきゃいけないし、計量スプーンも買わなければならない。 配分を間違えないようにしよう。
成田に着いたとたん、周囲があわただしく動いて見えた。 なんで歩道が動いているのに、皆進行方向へ足早に移動するのか。
さて、毎度のウラシマ現象が、今回は更に加速気味。 3ヶ月だというのに。 まず、近所にららぽーとができました。 そして、今までバス不毛地帯だったのに、バスが回ってくることになっていたり。 挙句にツーカーが使えなくなっていて、ちょっと焦る。
では、忙しい日本にあわせて、連日飲みます。 うい。
そんなわけで一度帰ります。 八月半ばまで日本にいそうな予感です。
帰る前に、ミキモ○に行って、ブローチを取ってきた。 金属部分がピカピカに。 18Kだけど、かなり年代物だったので、すっかりピンクっぽくなっていたのだが、ピカピカのゴールドに戻っていた。 ついでに、真珠部分も磨いてくれたそうで、ピカピカに。 真珠って磨けるのですね・・・。
んで、店員のおじさんが、手間賃を無料にしてくれた。 素敵だ。 入社試験のときの印象がすこぶる悪かったり、高い高いと文句ばかり言っていて、あまりこのブランドを使う気がなかったけれど、心を入れ替えて、なんか大事なことがあった時に、ギフトとか利用します。
おじさんは、また来てね、と言って、何も買わない客を暖かく見送ってくれた。
2007年04月28日(土) |
筋肉痛と伝統の狭間で |
Wiiにより、筋肉痛で悩んでいます。 そもそも、テレビゲームと言うものは、体を動かさずに、色々なゲームができてしまう発明品だったのではないだろうか。 本当にバッティングの動きをしなければならないバッティングゲームって。 ぐるりと周って新しい発明になってしまったゲーム。
アニメのほうは、コンピューターを使えるスタッフさんと相談しながら、非常に複雑な動きも、省エネで動画にできちゃったりと。 文字で説明するのは難しいけれど、本当にさまざまな技術があるのです。 三つくらい、ばらばらに動かしていたものが、あっという間に同じ画面にのったりとか。 縮尺もテンポも自由自在。 きっと業界では珍しくない技なんだろうけど、目の前でたちどころにやってくれると、魔法のようだ。 そんな素晴らしい技術を使わせてもらったのに、出来上がったものは、ブーブーガンモみたいなやる気の無い鳥類が、画面を駆け回ると言う・・・。 再生時間は二分くらいの予定だけど、粗が見えないように、もっと短くなるかもしれない。
まあいいや。
帰国前に、ジャバさんがようやくウエディング・プランナーを雇ってくれたので、お話し合いをした。 ジャバさん、プランナーの介入を直前まで本気で嫌がっていたのだが、一体、アメリカの結婚式を知らない皇帝が、プランナーなしでどう企画すると思っていたのか。
お気楽なO型のジャバさんを尻目に、むきーむきーと焦るだけ焦るA型の皇帝。
プランナーさんは、ジャバ弟さんが利用した人にしてもらった。 ジャバ弟さんは今度九月に結婚するので、こちらのプランも同時進行中なのである。 このプランナーさん、けっこう細かく、うるさく、任せて安心らしいが、事あるごとに「伝統的には〜」と言う。 200年やそこらの国が何を言うか。 京都でぶぶ漬けを出されみたら良い。
などと心の中で思いつつ、色んな伝統を教えてもらった。 そのためのプランナーだ。
皇帝は、ブライド・メイドは単に花嫁を助けてくれるもんだと思っていたが、伝統的には、ブライド・メイドがバチュラー・パーティーの企画をしたり、ドレスを選び、プレゼントを選び、ウエディングシャワー全般を指揮するらしいとかいうのだ。 よく考えてみたら、ブライド・メイドに一人もアメリカ人女性が含まれていないので、これはパス。
伝統的には、花嫁の家族が色んなダンスを披露しなければならないのだが、皇帝の家族に人前で踊れる人はいないので、これもパス。 ジャバさんには、「一年練習して、たったの五分だけ踊るんだよ?」と言われるが、そのたったの五分が、うちの家族にとって、罰ゲームのような一時になること請け合いだ。
しかし、どうしても花嫁と花婿のファースト・ダンスだけは削れないことになったので、皇帝は罰ゲーム決定。 宴会で尻文字を披露するようなもんだと思っていただきたい。
ジャバ弟さんの結婚式が、かなり大規模なものらしく、伝統的にジャバさんの結婚式も同規模でやるべきだと言われたのだが、そもそも皇帝の側の招待客が、招待されたからと言って、はいそうですかと来れるもんでもないので、五分の一くらいのサイズでお願いすることに。
そして、伝統的に、挙式の一年前から、花嫁は結婚式の準備に邁進しなければならない(では生活はどうするのか・・・)らしい。 式場の下見やら、ドレスのサイズ測りやら、次々に予定を出してくるプランナーさん。 「あのー、あたしまだ外人なんで、今週末日本に帰ります」 と言ったら、式を延期しろと言われた。
ので、来年の三月ごろ挙式しようと思っていましたが、五月くらいになります。
伝統とはなんだろう。 そもそも、悩み多き人たちのために、指標となるのが伝統だったのではないだろうか。 それが悩みの種になるだなんて。 逆説の泉。
色々突然忙しがってみたり。
二ヶ月ほど前、こちらの知人の映画に、簡単なアニメーションを入れるというお仕事を引き受けた皇帝。 はじめは、画廊に置いてあるみたいな単純なキャラクターの、手足だけがバタバタ上下に動くだけのものだったのだ。 で、帰国前に作ってしまおうと、バタバタ動かして、プロデューサーに送りつけたら、目も動かそうとか、地図も動かそうとか、どんどん稼動箇所が増えて行き、ぎょえーとなりながら、全部整え終わったのが昨日の夜。
さて、帰国準備をしようかな、と思ったら、ジャバさんの弟から、呪いのアイテムが送られてきたのであった。 てろてろてろろてろ〜(呪いの音楽)。
Wii
それは呪いのゲームでした。 72インチ大型テレビの前で、近所の友達も集まり、徹夜でテニス、ボーリング。 テニスでもボーリングでもゴルフでも皇帝に勝てなかったジャバさん。 ベースボールで唯一勝てることがわかり、朝まで勝負を挑まれる。
だって皇帝はスイングが遅いので、ホームランボールが出せないのだ。
終わってみれば、左手首に青痣が・・・。 夢中でコントローラーを振まわしている間に、ぶつけたらしい。
くあー!となって、メールを見たら、アニメーションの訂正と追加のお申し込みが・・・。 くあー。
明日の朝まで動画をいじっています・・・。
こないだ、煙と金持ちは高いところに登りたがる、というようなことを書いたが、本当なのだろうかー。 と、確認しに、近所の坂道を登ってみることにした。 歩いて十分くらいで、問題の坂道に到着。 すでに、ちょっと手前から、家の区画が大きめになってきている。 ジャバさんと「大きいねー」と言いながら、坂に差し掛かる。
すると、べべーんと大豪邸が坂の上まで続いているのだ。 やはり。 金持ちは坂に住みたいのだ。 三階建てくらいの高さの家が、吹き抜けで、一面ガラス張りとかになっている。 なんでそんな建築ぶりなのかというと、基本的に地形が平面なので、ちょっと坂になると、ビバリーヒルズやら、センチュリーシティーやらの夜景が、一望できてしまうのだ。 ナイスビュー。 ハリウッドの山まで見える。
アメリカの治安と言うのは、あからさまに住宅のレベルと正比例しているので、日が落ちて暗くなっても、辺りはいたって平和。 豪邸はまったく窓を塞ぐ気がなく、煌々と照らされた室内が丸見えだった。 基本的に柵もないので、庭は公道と一体化している。 せっかくなので、ガーデニングとインテリアを拝見しながら、頂上まで歩いていく。 犬猫が室内にいる家が多い。 路駐の車も、ピカピカしている。 金持ちのお嬢ちゃんたちが、道端で待ち合わせをして、夜中にランニングをしている。 おほほほほ、とか言いながら、走っていく。
ちょっと高いところに登ったら、別の世界があった。 ジャバさんも、「こんな近所があるなんて、知らなかった」と言う。 しかし、夕飯時だというのに、まったく食べ物の匂いがしなかった。 外食ですか。 そうですか。
家に帰ったら、大家さんがまた蜂に薬を撒きに来ていた。 話によると、メキシコから移住してきた大家さんは、自分の資産価値を上げるために、自力で家々の増築をした。 だから、皇帝の部屋の辺りは、大家さんの手作りハウスなのだ。
どうりで造りが粗雑・・・いやいや、大胆かつ真四角だと思った。
そして、皇帝とジャバさんが結婚する予定だと言うと、友達の色々苦労移住話をしてくれた。 結婚して30年も経っているのに、移民局が、本当に夫婦として生活しているのか、抜き打ち検査に来たりするんだそうな。 アメリカ人との間に子供がいるのに、母親だけ強制送還されてしまった人もいるとか。 あー恐ろしい恐ろしい。
皇帝

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