皇帝の日記
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今朝こっそり「ごはんですよ」の蓋を開けて、中身を確認しているジャバさんをキッチンで見かけた。 本当に苦手かどうか、確かめているようだ。 自分が信じられない年頃。
さて、リハーサル・ディナーがジャバさんの実家で行われたために、大量のレフトオーバー(食べ残しね)ができた。 招待状の人数分作ってみたが、「招待状−α人」なわけだから、当然残るわけだ。
ジャバママと、半分こにして、タッパーに入れて持ち帰ったが。 うれしかったのははじめの二日だけ。 三日目から、さすがにメキシカンが苦しくなってくる。 毎日豆。
これきっと、メキシコ人のご家族だったら、毎日豆とアボガドで飽きないんだろうな・・・。
三種類くらいの豆料理があって、今日はバーベキュー味、明日はチーズ味、という風にローテーションを組んでですねー・・・げふう。 豆っておなかにたまる。
納豆も干物もおいしくいただけるジャバさん、なんと嫌いなものができた。 できたというか、見つけたというか。
そもそも、海苔とかわかめとか、海藻類は西洋人にとって、なんだか気持ち悪いもの、不気味なものらしいのだ。 だから、アメリカの創作寿司って、海苔がご飯の内側に巻いてあって、見えないようになっている。 しかし、ジャバさんは海苔もわかめもメカブも、もりもり食べられる。
だが、ついに食べられない強敵と出会ってしまった。
それは「ごはんですよ」。
こればっかりは、何がなんでも食べられないらしい。 見た目も味もどうしても駄目。 まあ、ご飯ですよなんて、一生食べられなくても死にはしないので(遭遇率も低い)、いいかなーと思う。 海苔の佃煮はNGということで。
そういえば質問があったので。 リハーサルディナーは、男性はタイなしのスーツか、シャツ。 女性は簡単なワンピースにパンプスとか、シャツにスカートで皆様お越しでした。
時代が変わったので、結婚式に女性が黒のワンピース(+コサージュ、ストール、もしくは色みのあるブローチ)で来ている人も多かったある。
サンディエゴのシーワールドに行って、海洋生物を見ていた。 シャチはええ語でシャムーって言います。 猫の種類みたいだ。
さて、極東の舞姫(誰も言ってない)皇帝です。 リハーサルの次の日は本番。 午後から御式なれど、色々とすることがある。
まず、日本のように出席者の出欠が事前に知らされていないので(何故・・・)当日改めて、誰が来て誰が来ないのかがわかったりする。 この日確定したゲストの名をカードに打ち出し、デコレートして、席を決めてプリントしないといけない。 花嫁が「自分でやる!」と言っていたが、もちろん自分は当日忙しいので、皇帝と花嫁の妹がせっせとやることになった。 そう、花嫁は予定を入れてはいけないのであった。
服を着替えて、おしゃれをして待っていると、バスが迎えに来てくれて、セレモニー会場へ。 リハーサルと同じことをするのだが、アクシデントはつき物で、むしろそれはしかたがないから笑って済ませるよろし。 花嫁の長いベールが階段の石に引っ付いて離れないとか。 計算より西日が高かったので、ジャバさんはもちろん、グルームメン全員が、タキシードなのに直撃を受けて汗だくとか。 ブライドメイドはむしろ影に入ってしまって、うっすら暗いとか。
同じプランナーを我々も来年使うので、雇われている写真屋さんが、ジャバさんと皇帝のツーショットを盗み撮り(?)せんと、しょっちゅう付いて回ってくる。 使えるツーショット写真が欲しいらしい。
海沿いのおしゃれな一軒家を一日借りて会場にしていたので、そのまま庭の別の部分に移動して、レセプション晩餐。 昨日よりちょっとフォーマルなコース料理を食べながら、バンドが懐かしい感じのロックをアレンジして演奏。
はじめに花嫁と花婿がファーストダンスを披露して、食事開始。 自由に撮れるフォトブース(プリクラみたいなの)が設置してあり、友達同士和気藹々と写真を撮ったりする。 ベストマン(ジャバさん)がスピーチをし、メイドオブオーナー(花嫁妹)がスピーチをし。 なんか適当な人が指名されてスピーチをし。 やがて皆で踊りだすのだが、また、フロアに穴を空けるわけに行かないので、ジャバさんと皇帝はなつかしロックで踊るのであった・・・。
そして、ちょっと曲調が変わり、花嫁のパパと花嫁のダンス。 花婿のママと花婿のダンスがあり、しばらく見守ってから、皆でそれを囲んで静かに踊る。
ずっと出ずっぱりで踊っていたのだが、途中でツイストがかかり、ジャバさんも皇帝も膝を「ばきーん!!」と鳴らしてしまい、ちょっと退場。 再び踊りまくり、汗だくになる。
とっぷり夜も更けると、グルームメンがいたずらした車(映画とかで、缶がガラガラ付いてるやつ)に二人を乗り込ませ、送り出し、終了。 ちなみに、二人の泊まるホテルの部屋は、午前中にブライドメイドが花びらを撒いたりしてデコレーションしているのだ。
で、皆でバスに乗って退場。
こんなに踊った結婚式は初めてだった。 しかしよくよく思い返してみれば、どの結婚式でも皆バンドの前で踊っていた。 皇帝は踊るより食べに専念していただけだったのだ。 膝さえ鳴らさなければ、踊ったほうが楽しいので、これからはちょっと踊ってみようと思った。
2007年09月19日(水) |
(サイズが)小さなお花ちゃん |
こんにちは、東洋の秘花(誰も言ってない)皇帝です。
さて、結婚式の前に、リハーサル・ディナーというものがある。 前夜祭みたいな。 結婚式のために集まってくれた皆様に、ディナーを振舞って、交友を深めたりするのだ。
皇帝の今までの出席形態が、結婚式当日のみのピンポイントだったので、リハーサルに出るのはこれが初めて。 ディナーには、出席したいゲストが皆出てよい。
で、ディナーの直前に、セレモニーのリハーサルもある。 セレモニーなので、新郎新婦、各両親、ブライドメイド、グルームメンが出席しなければならない。 スタッフは、牧師又は神父、カメラマン、プランナー、必要があればバンドの演奏も来る。 今回、無宗教の挙式なので、神父の変わりに、誓いを立てたり結婚を認める役は、法的資格を持った女性が来ていた(別に男性でも良いが、声質の好き嫌いで、彼女を選んだらしい)。
新郎が両親の腕を取って入場。 グルームメンが、ブライドメイドの腕を取って、入場。 新婦が両親に腕を取られて入場。
カメラマンは、当日日がどの位置からさすか、とか、検証しながら現場をうろうろしている。 新郎の後ろに控えているジャバさんが、西日の直撃を受けて、悶絶している。
一通り打ち合わせが終わると、リハーサル・ディナー会場に移動。 会場は、ジャバさんの実家の山の一角をならして、芝を一面にひいて、そこに木製のテーブル、椅子を並べた、ホビットの結婚式みたいなロケーションで。 テーマは「メキシカンナイト」だったらしく、バンドもメキシコ風で揃えて、前菜のおつまみもガスパッチョとかナチョスの小さいのなどなど。 バーテンダーがコーナーに控えているので、勝手に注文して、好きなカクテルを飲める。
ジャバ弟の友達が、小さいバスで、ホテルから搬入されてきて、適当に席に着く。 サーブされるのは、ワインと前菜とデザートだけで、真ん中のメインは、バイキング式だった。 あんまり食べれない皇帝には、ありがたい設計。
バンドが演奏している前に、ダンスのできるスペースがあり、踊っている人数が少ないと、寂しい感じになってしまう。 ジャバさんが宴会長の使命のため、出ずっぱりで踊ることに。
パートナーは・・・・・・・・皇帝・・・・・・。 いや、義理の弟のために踊って差し上げましょう。 同じアホなら何とか。 酒も入ったことだし。
人前でダンスなどしたこともないが、ジャバさんがこの日のために(かどうか知らないが)、根気よく皇帝にダンスを教えていてくれたので、とりあえずひっくり返らずにはすんだ。
バンドは、来年我らが結婚することを知っているので、次回も雇ってもらおうと、必死でアピール。 皇帝のへっぽこ踊りに、何とか調子を合わせて演奏してくれたので、うまいことできたのだ。 そこにきて、社交界のおばあちゃん達が、社交的に「かわいー!」「小さな踊り子さん!」(ぷぷぷー!)と褒めてくれるので、ジャバさんも調子に乗って、皇帝をぶんぶんぶん回して、メキシカンナイトは盛り上がったのでした・・・。
でも踊りはシャンパン5杯目くらいからですねー。
グルーム・メイドではなくって、グルーム・メンだ。
さて、ジャバ弟さんの結婚式は、なかなか大変でしたが、楽しかった。 これだけ結婚式にでまくれば、もはや結婚式のプロといえましょう。 しかも今回は身内なので、裏から全て見た。 それはじっくり後から書くとする。
ジャバパパはかつて、ローカルの名士だったため、田舎の社交界のお客さんが沢山来ていて、皇帝はプチ社交界デビューを果たしたのであった。 社交界の人って、社交するために来ているので、パーティーの主催者の家の婚約者の皇帝は、とてもかまってもらえた。 ジャバさんがベスト・マンをしていて忙しかったので、一人でうろうろしている皇帝と、遊んであげなきゃ、みたいな。
とてもちやほやされて、何をしても「素敵!」「かわいい!」「アジアから来た小さなお花ちゃん!」(ぷぷぷー!)などと言われて、すっかりいい気になった皇帝でした。
いいじゃないか、たまにはいい気にさせてくれ・・・(余韻
駄目もとでパリ三越に、RIM○WA修理のお問い合わせをしたら、日本橋に持ち込んでOKとの返事が来た。 わー。 老舗だ。 老舗の影で泣く、卸の姿が目に浮かぶわ。
でも人間は所詮セルフィッシュ。 こちらの身勝手な要望をかなえてくれるなんて、素敵な御威光。 こういう時は、専門店とかセレクト・ショップで買わなくて良かった、と思う。 そもそも定価で買うつもりだったら、ちょっと長く使うものは、百貨店で買うべきか。
自分が輸入品のセレクトものを担当したときは、時計の電池交換すら承れないことがあった。 だって輸出者に何言っても後の祭なんだもん。ふふ。 ムーブメントの会社がわかれば何とかなる時もあるけど、わけわかんないイタリアとかのローカルな会社のものだと手を出せない。 しかもインポートとかいって、値段も結構したりして。 お客さんに申し訳ない商売したもんさ、あたいも。
などと、過去の自分を振り返って、ちょっとやさぐれたりした。
さて、明日から週末のジャバさん弟の結婚式のために、サンタバーバラに泊まりこみになる。 ジャバさんがベスト・マン(ブルーム・メイドの中で、一番ブルームの近くで色々やる人)を勤めるので、皇帝はすることがないけど、泊り込み。 ジャバさんは忙しいだろうから、一人で熊のようにうろうろしていると思う。
こないだの誕生日にジャバさんに、プラスチックの人形をもらった。 それがこれ http://www.kidrobot.com/html/munny3/index.html
売られているときは真っ白の人形で、クレヨンとか絵の具とかで、勝手に色をつけられるのだ。 皇帝は、銀と赤のアクリル絵の具を買ってきて、円谷プ○に怒られそうなペイントをほどこしてみた。 かなりうまくできたと思うが、怒られるので写真を出せないのが残念だ。 胸に付けてるマークはビーズで立体にした。
さて、最近こちらでは、筋肉番付のSASUKEが流行っている。 衛星のローカル番組で字幕放送しているのだが、なんとこの局の視聴率では、ぶっちぎりNo1番組だそうだ。 ちなみに、こっちではニンジャ・ウォーリアーズといいます。 忍者・・・。
我が家のルームメイト達も、何が楽しいのか、ものすごく熱心に見ている。 挑戦者が敗れると、一緒になって悔しがったり、セットの難しさを批判したりしている。 「消防署で働いてる人は、このステージ楽なんだぜー」 とか分析までしている。 結構まじめな番組構成なので、日本語でナレーターが変なこと言っていても、翻訳はいたってまじめに試合の解説をしている。
あまりに人気が出たので、こちらでも似たような企画を作り、上位入賞者は、日本の筋肉番付に出場できるという、素敵な賞が!
そんなわけで、来年あたりアメリカからの出場者が増えると思われる。
目下アメリカ組の悩みは、本家本元日本のSASUKEのセットが小ぶりすぎて、体が大きいだけのマッチョは小回りが利かないという点だそうです。 小さくなれ。
相変わらず天気のいいカリフォルニア。 晴れているのに、なんだかこの三日間やけに涼しい・・・つか、寒い? 常夏という触れ込みなのに・・・? 秋ですか?いっちょ前に。
常春の国、サンタバーバラでは、梅の花が年間三回咲いてしまうのだが、こちらも遊びに行ったら寒かった。 寒いのでロッキー(ジャバさんの実家のシベリアンハスキー)を枕にして寝ていたら、寝返りの際首の上に乗られ、寝違えてしまった。 今日は首が曲がりっぱなし。
さて、これから日本から遊びに来る人には朗報。 なんと、日本の免許書がカリフォルニア州内で有効となりました(入国から6ヶ月間)。 国際免許取りに行かなくて良いのですね。 でも、日本の免許って「平成××年」とかって書いてあるけど、本当にこれをおまわりさんが読めるのだろうか。 あ、ちなみに日本の免許書では、上記の理由により年齢を特定するのが不可能なので(昭和で生年月日書いてあるからね)、アルコールを買ったり、レストランでお酒を注文することはできません。 ご飯食べに行くときは、パスポートを持って行きましょう。
スーツケースのRIM○WAで、ビッグなのを一つ持っているのだが、今回の渡米で4車輪のうち2つが取れてしまった。 車軸は残っているので、車つけるだけなのだが。 どうもネットで調べたら、部品の取り寄せとか(制作はドイツ)で、色々かかるらしいのだ。 輸入元を調べたら、結構壊れるらしく、修理用のフォームが載っていた。 http://www.hayashigo.co.jp/index.html 見積もる前に商品送れとは、どういうことさ。 形態が多少違えど、かつて同業他社だったので、この対応はどうかと思わなくもない。 というか、「うまく逃げやがってー」という感じ。
販売本数が圧倒的に多いから仕方がないのかもしれないが、高価な鞄買うときは、アフターケアを期待しているわけだから、こういうところは色々考慮して欲しいですね。
とか偉そう言ってみたが、実は日本の正規品ではなくて、パリの三越で買ったので、規格外かもしれない。 日本橋三越に持っていって大丈夫だろうか。 いや、駄目だろう。
つか自分が営業だったら断る(きっぱり。
ドライクリーニングが高い。 20ドル位する。 普通のランドリーだと、アイロンもかけてくれて2ドル。 裾あげもクリーニング屋さんがやってくれるのだが、10ドルと割とお安い。 ドライはいかんな。 ドライは。
さて、何故パーティが嫌いなのか、考えてみたが、皇帝は声が小さいので、騒がしいところに居ると、話しにくいのだ。 声が小さいというよりは、声が通りにくい。 だから、目の前に居る人まで、声が届かない。 声を張り上げて話すことになるので、かなり体力を消耗する。
そこへきて、英語で話さなければならないのだ。
想像してもらいたい。 合っているかどうか、通じるかどうか確かでない言葉を、声を張り上げて初対面の人間に怒鳴るのだ。 その上、通じなかったらもう一回叫んでみる。
間違えてたら恥ずかしいよね(恥ずかしいと思う気持ちはすでにないですが)。
日本語で間違った漢字の読み方でしゃべって、相手が「え?」って顔したら、もう一回同じ事を言ったりする感覚だ。 で、二回目はやけに会場が静かだったりして、妙に声が響いちゃったりして。
罰ゲームですね。
皇帝

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