皇帝の日記
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2007年10月09日(火) こける人

そろそろ時間も経つし、後遺症もなかったようなので、書いても心配されないと思う。
別の意味で心配されるかもしれないが。

実はジャバさん、こないだ日本に挨拶に来た時、京都でERに行ったのだ。
夜中にホテルの風呂場で滑って転んで頭を打って、ホテルの支配人が来て、車椅子に乗せられ、救急病院に行き、CT撮ったりした。
結果は異常なし。
さすが丈夫なケルティック。

先生に「特に問題はないですね」と言われ、
「え、じゃあ何が問題なんですか?」と聞き返す皇帝。

後日痣のある場所と、お風呂のインテリアを考察した結果、ほぼ垂直に近い角度で頭をタイルに強打していることがわかり、180くらいのジャバさんですから、170cmくらいの勢いで落下しているはずなんですねー・・・。
よく骨が割れなかった。
格闘技とかやったら良いんではないか。

たぶんその後ホテルの従業員会議とかで、議題になっていたと思う。
それで、対応の反省点とか出されていると思う。
反省点はあれだ。
ホテルの用意した車椅子に、ジャバさんが納まりきらなかったところだ。
あと、風呂場にひくタイルは、目地の細かいものにしましょうね。
掃除大変かもしれないけど。


2007年10月07日(日) 働く人3

あと一週間で帰国しやす。

近所の人の生態も、段々わかってきた。
片方の隣はハイウエイなので、今回は隣接している3軒の有様を観察してみた。

裏の家は植木屋さんを営んでいる。
二階のベランダから覗いていると、色んな木が育っているので面白い。
特にサボテン類が充実しており、カリフォルニアが砂漠であることを思い出させてくれる。
朝、5,6人の従業員さんがトラクターで植木を担いで出かけて、夕方ワラワラと帰ってくる。

隣の家はソーシャル何たらのボランティアをしており、よく老人や子供が集会を開いたり、お遊戯会をしている。
子供が多いせいか、ハロウィンに気合を入れていて、先月頭からすでに、オレンジのランタンに囲まれていた。
うちの前は袋小路で、車が来ないため、よくこの家の人たちは道にあふれ出して立ち話をしている。

向かいの家は、廃墟かと思っていたが、いつも家の前に駐車している廃車寸前のオープンカーが動いているところを目撃し、どうやらおじいさんが一人住んでいることがわかった。
しかし窓はボロボロだし、夜中にちょっとだけつく明かりは、蝋燭程度で、一体何をしている人なのか謎。
一年中ハロウィン仕様。


2007年10月05日(金) 働く人2

今まで居なかった新キャラ(キャラ?)ルームメイトのアジア人の実態が、段々明らかになってきた。

まずこの家でまじめにフルタイムで働いているのは彼だけで、朝誰よりも早く家を出て、夜誰よりも遅く帰ってくる。
朝はコーンフレークなどでスタイリッシュに済ませ、夜はうどんを茹でるかファーストフードという、栄養バランスは全く考えていない、実に男らしい食生活だ。

多くは語らないが、持ち物や愛用のコーヒーカップのプリントから、実はUCLAのエリート出身だということがわかる。
ちなみに、お勤め先は金融関係のインベストメント何とかの何とかで、難しすぎてよくわからない。
労働から得る収入はこの家一という噂だが、学生ローンと車のローンで首が回らない(と本人は言うが、そうでもないという噂も見逃せない)。

この家で最も若く、皇帝より4歳も年下だが、同時に最も老成している。
物静かなので、やかましいルームメイト達の聞き役。
舅の次くらいに筋力自慢なので、すすんで冷たいプールに飛び込んだりする。
モデルの次くらいに、食品を腐らせる。
ジャバさんの次くらいにゲームが得意。
余暇は趣味のギターをかき鳴らし、物静かなのにうるさい。

中国系なので、中国語ができるらしい。
あと、日本のアニメが好きなので、一般に使われない日本語をよく口走っている(「なにい!!」「ば、ばかな!」等)

ハンサムなのに、本人はどうでも良いと思っているようで、こないだ丸坊主にしてしまい、職場の女性に不評だったらしい。


2007年10月04日(木) 働く人

舅の彼女はプロの料理人だ。
だから、台所用品のメンテナンスはお手の物。
しょっちゅう包丁とまな板を研いでいる。

でもガス台には興味がないらしく、荒れ放題に荒れていた。
皇帝は使った後拭くのだが、他の人が全く無関心なので、ガス台周りは無法地帯となっていたのだ。

たまりかねたので、「ガス台気になるんすけどー」とぼそっと言ったら、彼女はなんと、業務用っぽいたわしマシーンみたいのをどっかから持ってきた。
たわしのお化けみたいなのが、ガー!と回る。
それに、思いっきりケミカルっぽい薬をつけて、ガー!ガー!とガス台を擦り、見事にガス台の焦げ付きを落としてしまった。
ある意味プロの技だ。

でも家だからさ。
こまめに拭いてくれればそれで良いのです・・・。


2007年10月03日(水) 金魚

前にこの家に住んでいた人が、金魚を捨てていった。
小さい冷蔵庫の上に、丸い金魚鉢とともに、体長7センチほどの尾の長い赤い金魚を、置いていってしまったのだ。
定期的に面倒を見ている人が居なかったので、皇帝が朝晩に餌をやっていた。(舅が、時々まとめて餌を投入していたらしい)
するとどうでしょう。
皇帝が朝起きてくると、なんと金魚が寄ってくるではありませんか。
愛い奴よのう。

と思っていたが、ジャバさんに
「金魚鉢からだと、皇帝しか見えないんだよ」
と言われた。
そうか、皆背が高くて、金魚目に入らないもんね・・・。


2007年10月02日(火) 狩猟民族だから

キャンプとかバーベキューとか暖炉とか。
アメリカ人は何故に火を炊くイベントにファンタジーを持っているのでしょうか。

そんなわけで、辛く苦しいキャンプを、自ら買ってでもしてきたジャバさん。
色素が足りないので、顔が火傷状態のジャバさん。
メラニンの活躍によって、また一段と黒くなった皇帝。
楽しかったけど、毎食焼いた肉ばかりで、胃が疲れている。
もったり。

10月の第三週には日本に帰る予定。
でもって、兄貴の結婚を見届けるために、ジャバさんも最終週にはいる。
10月の最終といえば、実はハロウィンだ。
ハロウィンの準備に、どの家も3ヶ月前からテンパっているほど、大事なお祭らしい。
お盆ですね。
西洋お盆。


2007年09月28日(金) 野宿

明日からサンタバーバラでキャンプだ。

粘土状の混ぜご飯は、一夜明けたのでフライパンでパラパラに炒めてみようと思ったのだが、粘土状のものをこね回した結果、ただ練れただけだった。

明日に備えて寝まーす。


2007年09月27日(木) おいしいはずですよ

何とかして「ごはんですよ」の素晴らしさを教えたい、と思い(そして腐る前に食べきりたい)、桃屋のホームページで、レシピを見てみた。
あんだけ味が濃いから、きっと調味料としても、素敵な活躍をみせてくれるに違いない、と思ったのだ。

で、レシピの中で一番実現可能というか、簡単そうな混ぜごはんに使ってみたのだが。
米の量か水の量を間違えたっぽく、粘土状に炊き上がってしまった。

味はおいしかったし、香りも良かった。
間違えなければきっとおいしいはずだった。

でも間違えたからね。
食べたけど。


2007年09月26日(水) ゆばーば

http://www.yamashirorestaurant.com/index.html
こんな千と千尋みたいなとこに予約を入れてみた。
ドキドキ。
tourのとこで、各部屋がムービーで見れるです。
「鯉ROOM」って嫌なネーミングだ。
池臭そう。

さて、結婚もしていないのに、離婚協定をどーこーしなくてはならないので、皇帝は弁護士を雇わなければならないらしい。
ジャバさん一族が使っている顧問弁護士みたいのが居るのだが、その弁護士が、皇帝側の弁護士を要求してきたのだ。
特に指定がなければ、弁護士を紹介してくれるらしい。

「俺はもうピカチューが居るから、皇帝もポケモン探さないとね」
とジャバさんが説明してくれる。
わかるようなわからんような。

要するに、なんかあった時に本人同士の代わりに戦ってくれる人ね。
まだ戦うわけではないので、両弁護士の監修の下、ルールブックを作っておかなければならないのだそうな。

アドバイスは
1、複雑に作ると喧嘩になったり、ずるしやすくなるので、できるだけシンプルに、条件は少なめにすること。
2、はじめに申請した財産より多く持っていることがわかると(隠し財産みたいな)、喧嘩になったり離婚になったり不利になるので、正直に申請すること。
3、家の財産と個人の財産と、明確にわけること。
4、相手の遺言状に文句を言わないこと。
5、各項目に関して、じっくり話し合うこと。

以上のことをちゃんとすると、離婚率が激減するらしいよ。
あと、ビザ申請中に国際カップルが別れる可能性が、大変高いので、さっさと結婚すると良いよ、と言われた。

婚約中なのに、別れるだの切れるだの離婚だの死ぬだの散々言われたあるよ。

あと、死んだときに「死体焼きたいですか?」とか聞かれた。
いえ、もう煮ちゃってください・・・。


2007年09月25日(火) 芸術の秋

今日はケンタッキーで夕食をと、3週間も前から決めていた。

さて、昨日ジャバ一族と、オペラ鑑賞に行ってきた。
演目はベートーベンが唯一残したオペラ「フェデリオ」。
政治犯として投獄された夫を、男装した妻が助けに行く話。
プリズン・ブレイク。

ドイツ語で歌われているため、上演中、台詞の英語字幕が舞台の上のとこに出るようになっている、親切設計。
オペラってひとつの台詞が長く、何度も同じ言葉を繰り返すので、ゆっくり字幕が読めた。
事前にジャバさんが、ストーリーのあらすじを教えていてくれてので、読むのに一生懸命で、迷子になるということもなく、無事終了。

たまには文化をするのも良いですね。

そういえば、オペラの観客は白人か日本人の老人ばかりだった。
その前に、バイオハザードの新しい映画を見に行ったら、観客席に黒人しか居なかった。
ちなみにラッシュアワー3を見に行った時は、黒人と黄人の女性しか居なかった(男は見たらあかんのでしょうか・・・)。
マーケティングしやすい国だが、こんなに住み分けてて良いんかなあ、と思わないでもない。

ちなみに、昼の上映だったので、男性はスーツかシャツで、ノータイもあり。
女性はワンピースかパンツスーツでした。
皇帝はリクルート以来のパンツスーツで参戦。
劇場は冷えるからのう。


皇帝