皇帝の日記
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2008年05月02日(金) 指紋とる

先週、グリーンカードのために指紋をとられてきた。
国家安全のために、永住権を持ってアメリカに住む人間は、全員10本の指の指紋を登録しなければならない。
しかも、ぽんぽんっと取るのではなく、指の端から端までぐるりと取るのである。
ぐりぐり押し付けられる感じ。

しかし皇帝の指は、乾燥して皺皺、という理由から、再採取の可能性があるらしい。
皺。

乾燥して皺皺じゃなくて、そもそも皺皺なんですが。

最採取の可能性があるとしたら、通達は一週間後。
手続きが遅れるじゃないさ。

しかし、日本で外国人の指紋とられるのが、人権侵害だとかメディアをにぎわせていたが、別に指紋取られたからって、だからなんだという気がしないでもない。
普通の人は、指紋登録されても、別にねえ。
身元不明の死体にならないで済んでいいじゃないさ。
そいうもんでもないのかな。


2008年05月01日(木) 野良猫

野良ではないと思うのだが、家の周りに常時二匹くらい見かける。
ロシアンブルーっぽいのと、牛柄の猫。
NYには野良猫がいないから、野鼠が多いそうな。
良かった、LAにはまだ猫がうろつくだけの余地が有って。

さて、今週からジャバさんがオフィス勤め。
朝起きて会社に行く。
夜遅く帰って来る。
まあ、普通に。

普通なのに、初のことで、妙に張り切ってしまう夫婦。
朝やけに早く起きて、お弁当(と言っても、みかん(ジャバママ作)と水筒持たせるだけですが・・・)を用意したり、目玉焼きにベーコンを焼いてみたり(でも米飯)。

ジャバさんも、デートにでも行くのかというくらいに、身支度をばっちり整える。
Tシャツに、ワイシャツを合わせたりして、「これアメカジ」とか言っている。

後一週間で飽きると思うが、とりあえず今は楽しく出勤。


2008年04月30日(水) 栄養満点

ジャバさんが、ダイエット中におなかがすいた時、スナックとして食べる健康食品を買ってきてくれた。
チョコレートバーみたいなのとか、粉に水を混ぜて作るシェイクとか、同様にオートミールとかトマトスープとか。

昼ごはんと夜ご飯の間、夜ご飯の後など、小腹がすいたときに食べるとよろし、と書いてあったので、その通りにしてみた。
そしたら、ビタミンとかミネラルとかカルシウムとか、色々入っているらしく、肌の調子がすこぶる良くなってしまった。
少し前まで、顔面がカサカサしていたのに、しっとり。

ついでに、二の腕に慢性的に出来ていた肌荒れまで治ってきている。
恐ろしい、ビタミンの威力。

雑誌の広告とかに出ている、怪しげなダイエット食品も、おやつとして食べたら良いかも知れない。
ビタミンを信仰しそうだ。


2008年04月28日(月) ライム

2週間前に蚊に刺されていたが、その予後が思わしくなく、どうも見た目がライム病っぽくなってきた↓(皮膚病の写真が嫌いな人は見ないよろし)
http://en.wikipedia.org/wiki/Lyme_disease
ので、病院で診てもらったら、日本の保険適用の病院では、血液検査を勧められた。

でもこの病院は、前回保険が利くからと言って、痛くもない腹を探られた(ピロリ検査)覚えがあるので、念のため、サンタバーバラの病院で、セカンドオピニオンをもらいに行った。

ら、「蚊に刺されがアレルギー反応をおこしただけ」という診断結果。

患部が熱を持っていないのと、痒いだけで痛みがないのと、大体西海岸ではライム病は滅多にない、ということ。

しかし見た目にグロイので、隠したいところだが、長ズボンなど履くと、痒いのでスカート。
その上、足首と足指の付け根も刺されているので、ヒールの高いサンダルだけが患部に触らないときた。

ミニスカートにハイヒール。
足を見てください、といわんばかりのファッションでありながら、見ると牛の目のような患部が点々と・・・。

ホラーだわね。


2008年04月25日(金) NY NY NY

で、もちろんNYに行ったら、美術館に行かねばなりません。
優雅に一日一件をチョイスして、急がず騒がず回りたいものです。
おほほほほ。

とか、上品ぶっているのではなくて、MOMAもメトロポリタンも、でかすぎて一日仕事だったのだ。
さらに時差ぼけで10時過ぎないと目が覚めないので、オープンと同時に行くのは不可能。
午後一くらいで入館して、夕方までじっくり見て回って、仕事の終わったジャバさんと合流というコース。
ふう。

モデルも一緒にいたのだが、彼女はかつて仕事でNYに長期滞在したことがあり、観光には興味なし。

一人で地下鉄に乗って、ガシガシ行く。

結論として、美術館の好き度は、MOMAの勝ち。
MOMAの方が展示が見やすい。
喫茶やトイレの設置方法がよく検討されている。
絵を見るのは良いです。
美しいものを見るのは良い。
見たものを、美しいと感じる事が大事。

でも奇をてらった作品は、好き嫌いがはっきりしてしまう。
どう考えても美しくない芸術品は、もうこの際遠慮したい。
腐っていくドーナツの展示とか、自分の体を針で刺す映像とかは、手前勝手ながら、芸術とは認めない。

メトロポリタンは、なんだか物を集めすぎて、どうしていいかわかりませんって雰囲気を漂わせている(ような気がする)。
日曜日で疲れていたのか、係員がにこりともしないのが窮屈だったし、荷物は小さいと預かってくれないし。

しかし、メトロポリタンで見た、メソポタミア関係の展示が、すごく気に入った。
発行されている本の写真は、人間にしか興味がないのか、人間の像ばかり掲載されているが、動物の像の造型が、皇帝のツボにはまった。
カバもライオンも牛も、とても良く出来ている上に、いちいちころころ丸っこくてかわいい。
水差しも、アヒルや羊の形をしていたり。
地域周辺の出土品も同時に見れるのだが、今中東と呼ばれる辺りの古代美術が、皇帝の心を強く掴むのです。

特に、きちんと正座をした銀の牛が、両手でコップを抱えている像が、キュート過ぎて眩暈がした。

ところで、このメソポタミア展示、全く人気がなかった。
エジプト展はとても混雑していたのに、ガラガラだった。
寂しい。
こんなにかわいいのに。


2008年04月24日(木) NY NY

ジャバさんは仕事で行ったので、ほとんどコミックコンベンションに行きっぱなし。
皇帝は一人で街中観光だった。

NYは恐ろしい所だとよく聞くので、家に婚約指輪を置いてきた。
恐ろしいので、街中で地図を開いてぼーっとしてはいけないそう。
今回は地下鉄の地図とiphoneのGPSシステムだけを利用。
便利ね、iphone。
でも、ロスでは結構皆持ってるのに、NYではあんまり見かけなかったiphone。

初日はソーホーに行き、買い物三昧を楽しんだ。
でもアナスイ本店には失望した。

店員がプロフェッショナルじゃなくて、何の材質を聞いても、「さあ・・・」としか言えないし、そもそも人数が多いのに、皆お友達感覚で、立ち話に花が咲いちゃっている。
友達がお店に遊びに来たら、皆客をほったらかしにしてキャアキャア遊びに行っちゃう。
お菓子を食べる。
床に落としたお菓子を食べちゃう(土足だよ!!?)

一時店員業をした者としては、一言言いたい店員は山ほどいるが、何も言えなくなる時もあるのね。
まあでも、本店だからね。
営業や企画で入社したのに、人手不足とか言われて、休日に販売応援させられてるのかもしれないし(それは元うちの会社だ)。
女とゲイばっかりの職場で、いじめられて飛ばされたのかもしれないし。

でも買い物気分を激しく侵害された。

お隣の、タリナ・タランティーノで、ガーターを買った。
結婚式でガータートスをするから(何故そんなことをしなければならないのか、最大の謎)、ガーターを買うように言われていたので、かわいいのを見つけた機に買ってしまったのだ。
惜しいかな、このガーターは投げられてしまうので、自分の手元には残らないのね。
http://www.tarinatarantino.com/
結構高いので、せめて捨てないで欲しいが、キャッチャーは男性なので、まあ捨てられるでしょう・・・。
ちなみにこのお店の本拠地はLA。

ブランドショップの展開は、ほぼLAと同じなので、特に見る必要はなかったが、さすがにセレクトショップが多く、おしゃれ〜な感じが漂っている。
お客さんも、LAよりおしゃれ〜でサイズが小さい。

そして、NY着倒れなのか、セレブ買いの人を多数目撃。
LAではそれほど見かけないのに・・・。
棚の端から端まで、ぜ〜んぶいただきますわ的な買い方。
絶対着ない服とかあるんだろうなーと思った。

オクラホマ食い倒れ。


2008年04月23日(水) NY

ニューヨークは味付けが濃くて、料理はおなかが疲れた。

教皇が来ていたので、何度も道の真ん中で止められ、立ち往生し、回り道をする羽目になったが、それもまた旅の醍醐味と思えば(思えないがな)。

ブロードウエイの目の前に宿泊していたので、マクベスとライオンキングを見に行った。

ライオンキングは、小さな子供も多いし、騒がしいし、皆動くし、ディズニーランドのよう。
でもさすがに舞台装置の豪華さには圧倒され、満足。

マクベスは、なんと主役がパトリック・スチュアートおじさん(ピカード船長、もしくはチャールズ教授)だった。
演出もかなり凝っていて、怖い。
ミシェル・ティコティン(トータルリコールで、頭が爆発する寸前だった人)もちょい役で出ていた。
シートが前から三番目くらいだったので、目の前で見れて、本当に良かった。

ハリウッドでは、なんらハリウッドスターを目撃する機会などなかったが、NYでは、何故か大当たり。
ヴィゴ・モーテンセン、マット・デーモンと街ですれ違い、舞台で有名人を凝視できた。
すばらしい。


2008年04月17日(木) びわが

ジャバママがビワの栽培に成功したので、しばらくビワ食べ放題。

明日からNYに行く。
国内なのに、時差が4時間あるので、今から調整のために寝る。
ジャバさんの出張に、お荷物としてついていくのだが、出張ったって、こんなんである。
http://www.nycomiccon.com/App/homepage.cfm?moduleid=2577&appname=100453

ゲームや漫画が仕事となってからというもの、夫が遊んでいるのか仕事しているのか、区別がつかない。
居間でTVゲームしているから、「遊んでるなら片付け手伝って」とか言うと、「リサーチだもーん」とか言うのだ。

ちょっと憎い。


2008年04月15日(火) 暑いかな

四月も半ばだというのに3日連続31度を記録したLA。
かと思ったら、海から冷たい空気がやってくるので、明日から最低12度に逆戻り。

この3日間で蚊に9箇所も刺されてしまった。

この週末は、ジャバさんがバチュラーパーティーでラスベガスに行っていたので、皇帝はモデルの彼氏の家で、モデルとお留守番していたのだ。
モデルは父がフィリピン人なため(科学的根拠無)、蚊に刺されないと豪語していた。
はたしてその通り、蚊に刺されたのは皇帝だけ。

痒いなあ、と思いながらベッドから起きたら、慣れない高さで踏み外して転落。
膝の内側をしたたか打って、夜中にのた打ち回ったりしていた。

あと、モデルが犬を欲しがっているので、二人でペットシェルターとレスキューに遊びに行った。
シェルターとレスキューの違いは、シェルターは保健所と同じく、捕獲した動物を一定期間後殺してしまうが、レスキューは助けることが目的なので、里親が見つかるまで、ずっと動物を保護する。

レスキューで、エルビスという名の白黒猫に出遭った。
福よりでかく、ハンモックに寝そべって、皇帝を胡散臭そうに眺めていたのだ。
しかも、かなりの不細工。
ハンモックからはみ出た足を触ってみたら(通常、猫は足触られるの嫌がる)、かったるそうに一二度つま先を伸ばしただけで、また腹を上にして、ハンモックでだらーんとしている。

ああ、なんということでしょう。
保護されている身でありながら、こんなふてぶてしい猫、きっと誰ももらってくれないに違いない。

とは思ったものの、一年以内に引っ越す予定もあることだし、落ち着いてからエルビスをまた見に行こうと思った。
その間に、よその家にもらわれて行ってしまうかもしれないが、それもまた運命。
レスキューだから殺されるわけではない(ために、エルビスはすでに2年間保護され続けている。。。)し、良いタイミングでうちに来るなら、それもまた運命。

しかし保護生活で沢山食べてないはずなのに、福よりでかいとはどうしたことか。
頭は福の1.5倍のサイズ。
通常の3倍といったところか。


2008年04月11日(金) ベビーラッシュ

結局、メイドさんが来る前に、家中を綺麗にしてしまった皇帝。
「さあ、どこからでもかかっていらっしゃい!あなたにこの家を更に美しくすることが出来るのかしら?」
くらいの態度で待っていたが、さすがにプロ。
シンクの黄ばみから、窓のサンまで。
とても綺麗になった。
よかった。

さて、ジャバさん実家の鶏が、老衰で一羽、亡くなられた。
もう一羽、頑として巣箱から動かないのがいたので、「あーこいつも長くないのかー」とか思っていたら、なんと卵を腹の下に隠していたのだ。
予期せずヒヨコが産まれてしまった。
産んだ先から卵をとられている鶏の意地。
一羽減ったことだし、大切に育てることになった。

大きくなったら、また美味しい卵を産んでくれ。

とかいっていたら、中庭に放流された錦鯉のうち、二匹が卵を抱えていることが判明した。
大変だ。
卵を亀に食べられる前に、隔離しなければ。

というわけで、ベビーラッシュのサンタバーバラでありました。


皇帝