皇帝の日記
目次もくもくぶらり過去旅ぶらり未来旅


2008年10月16日(木) 日本の発明

義母は数独が好きだ。

洋物ぶって「ナンプレ」などとしている本もあるが、アメリカではそのまま「SUDOKU」と呼ばれている。
(3×3のマスが、更に3×3並んでて、1〜9までの数字を、ルールに従って埋めて行く遊び)
数学の数の字がついているが、要するにパズルの一種なので、数学のできない皇帝もできる。

さて、皆で統領候補の討論会を観ていたところ、テーブルの上に義母の数独本が置いてあったので、何気なくパラパラ見てみると・・・
なんと、半分以上の問題が、途中で投げ出してある。
なんと。

皇帝はA型なので(?)、問題を完全にクリアしないと、次のページに絶対手を出さない。
もっと言えば、初級の問題が全部解けるまで、中級に進まない。

なんと義母の数独本では、初級を2.3問やったあと、びよ〜んと50問くらいスキップして、中級に進んでいる。
しかも上級の問題が一つも終わっていないのに、超上級まで飛んでいる。
そんな義母はO型。

実はジャバ夫一家は、全員O型なので、よく新聞のクロスワードとかが、自由奔放な状態で投げ出されていたりとかする。

皆、答えとか気にならないのか!?
空欄が気にならないのか!?

・・・気にならないんだろうな。
ジャバ夫さんが未だに結婚式のお礼状を書き上げてなくても、気にしないように・・・。

ちなみに、義母のやり残した部分を、きれいに埋めて見せたところ、とても褒めてもらいました。
そして冷えたペプシをくれた。

大統領候補討論会はねえ・・・マケインの頬袋が気になった。


2008年10月15日(水) ねむ

異常に眠いのは、妊婦の症状にもありますが、正常時でも時々異常に眠いので、どうだかわからない。
しかし眠い。
朝からずっと眠って、ちょっと起きて、トイレ行ってご飯食べて、眠って。
船旅のパッキングしないといけないのに・・・あ、また眠い・・・。

眠っていたから不確かだが、今日のつわりは昼時にちょっと来ていた気がする。
それすらも夢の中。
しっかりしろ自分。

あ、火事は家からはかなり離れているので、大丈夫ですよ。

採血の痕がぽっちり痣になっている。
看護士さんは素早く採血しただけで、もしかしたら、そんなに上手じゃないのかもしれない。
二回も三回も刺されるよりましか。


2008年10月14日(火) 血を採られる

診察料が高いせいか、日本ではやらなかった検査も色々してくれた妊婦検診。
主に触診で色々調べてくれたが(甲状腺とか乳がんとか)、血液検査でも、日本では任意でやらない項目も入っていた。
それがDNA検査。

あー・・・それは別に調べてくれなくても良いのになー・・・。
と思いつつ、本日指示された診療所に行って、採血した。
血液検査専門の診療所で、採血の得意な看護士が、何の迷いもなく一撃で採る。

すげえ!
俺の血管を、一撃で見破ったのは、お前が初めてだ!
ひでぶ。

何を調べてくれちゃうかというと、ダウン症とか神経管閉鎖とかの先天性障害の可能性を教えてくれるらしいのだ。
あくまで可能性なので、やる意味はあるっちゃあるし、ないっちゃない。
絶対にしたくないと言う程でもないので、まあやるというならやれば〜程度のテンションだ。

そして今日は、またつわりが戻って来たので、おえーっとなっているのだ。
今度こそ終わったと思ってたので、なんだか裏切られた気分だ。
あー、気分のいい時に、もっと食べておけば良かった。
うーんうーん。

ごろごろします。


2008年10月13日(月) 夜はくる

くーるー、きっとくるー。

夜はつわりが戻ってきました。
でも、持続する吐き気ではなくて、一時おえっとなる感じに短縮されました。
昼間は平気な様子なので、昼ご飯をモリモリ食べておく。

さて、ものの本には、つわりが収まって来て、前向きな気持ちになって来たら、お散歩など簡単な運動をしましょう、とのこと。
では、とジャバ夫さんと近所の公開庭(ボタニカルガーデンとかいう)に、ウォーキングに行く事にした。
が、なんと運動着のズボンが入らない。
うう。
ご、ゴムのウエストが苦しい。
仕方ないので、くるくる折り畳んで腰履きにしてみる。
なんかシルエットが変・・・。
ぐだぐだしながら行ってみたら、庭でなんかのイベントをやっていて、入場禁止になっていた。
ぐだぐだ。
結局運動はしないで、家に帰って、ジャバ夫さんが欠かさず見ているアメフトの試合をテレビで見ただけ。

来週末はいよいよ船旅に出発。
医者に乗船許可の紙を書いてもらいました。


2008年10月12日(日) 人形の目が

動く。
いや、こないだもらったDAL人形なんだが。
広告とかの画像では、目線があっちこっち向いているので、薄々動くんじゃないかな〜とは思っていたが、指で押してみても、びくともしないので、可能性を黙認していただけだった。
ある日人形に着ぐるみを着せたり、ポーズをとらせたりして、ひとしきり遊んだ後、テーブル上に置いておいたら、お手伝いさんが暖炉の上に片付けてしまった。

そしたらなんと、暖炉の上の人形の目は、右の方を向いているのだ!

なんと。
お手伝いさんの方が、先に眼球の動かし方を発見してしまったのか!
しかもよく見ると、脱がした靴下とか、履き直している。
なんと。
お手伝いさんも遊んだのか。

どうやって目を動かすのか、聞くのもあれなので、その後しばらく目の周りを探索したものの、どうしても目は動かない。
うーん?と思いながら、髪の毛を融かしてあげていたら、後頭部になんか出ている。
ひっくり返してみたら、ちょうど目の後ろ側に、レバーがあるのだ。
そのレバーで、眼球が稼働する事がわかった。

それにしても後頭部のレバーとは。
一体どれだけ遊んだの、お手伝いさん。


2008年10月11日(土) 喉元過ぎかけて

いる。
あんなにブツブツ文句言っていたのに、元気になって三日目でもう苦しみを忘れかけている。

そして、学期の途中から入れる英語学校を探したりしている。
ちゃんとした学校は、やっぱり一斉入試、入学なのだが、それだと出産育児との兼ね合いが難しいので、地域福祉とかの、ややちゃんとしてない学校が狙いめ。
まあこれは11月に入ってから本格的に考えようかと。

今日は米国初産婦人科。
検診と出産は違う設備の所でやるので、今回はふつーのアパートを、診療所に改装した感じの所に行った。
出産する病院は、その近所にある。

日本の産婦人科より、圧倒的に時間に余裕がありそうな感じ。
看護婦も医者も、誰も急いでいない。
そして、祝福オーラをバンバン出してくる。
ドアを入った瞬間から「おめでとー!」攻撃。
ドアを出るその時まで、たまたま廊下ですれ違う看護婦さんにまで「おめでとー!」と言われまくる。
おめでたくない妊娠の人は、実に複雑な気持ちになる事でしょう。
いや、むしろ、おめでたい暗示にかかって、前向きな気持ちになるかもしれない。
カトリック教会の近所だし。

とにかく日本の病院で、医者も看護婦も葬式みたいなテンションで診察してくれたので、病院に行きたくない症候群になっていたが、今日は楽しく診察してもらえた。
多少日本の診察と重複する検査もあったが、母子ともにオールクリアをいただき、健康の太鼓判をもらう。
あまり考えた事がなかったが、過去にさかのぼっても、輸血や手術の経験がないとか、考え得るすべてのリスクのレベルが低いのだ。

血圧とか、測るたびに看護婦さんに褒めてもらえて、別に偉くないのに、すごい偉い気分になった。
「すばらしい血圧!」とか言ってもらえる。
「十分なヘモグロビン!」とか「完璧な白血球!」とか「満足な骨盤!」とか言われる。
英語の表現が大げさなのも手伝って、どんどん褒められる。
私の人生で、一日でこんなに褒められた事があっただろうか。
最後には夫に「君を誇りに思うよ!」とまで言われて、なんと返答したもんか。
「どーも・・・」と日本人のつまらないテンションで返す妻であった。
お父さんお母さん、力強い背骨(だそうです)をありがとう。

日本の検診で懸案事項として言われていた、右卵巣の腫れ(4センチ)と、骨盤のサイズ(小さ過ぎ?)もクリア。
腫れの大きさも、骨盤のサイズも変わっていないのだが、こちらの基準ではOKとのこと。

帝王切開が20パーセントと、比較的無痛分娩や手術を好むアメリカの医療事情が気になっていたが、今回の医師は自然分娩推奨派ということで、危険がない限り手術はしない、とのことでひとまず安心。

ただ残念な事に、超音波検査は5ヶ月にならないとしない、とのことで、今回は心音だけ聞く。
それでも夫は喜んでいたので、まあ動画は次回の楽しみに。

あと、医療費はやっぱり高い。
保険なしで、妊娠初期からだと、出産前までの検診だけで、総額50万円程度。
出産費用はまた別。
皇帝はジャバ夫の保険に便乗して、妊娠中期からの検診で、初期に必要な検査はだいたい済ませているので、けっこうな減額になった。

うっかりアメリカで出産する事になると、ちょっと大変かもしれない。


2008年10月10日(金) 引き続き

引き続き騙されている。
のか?

何を食べても平気だ。
気持ち悪くないし、おいしいとさえ思う。
あードキドキする。
いつ裏切られるのか。

明日、アメリカの産婦人科に初めて行くので、昨日の夜からジャバ夫さんがサンタバーバラ入りしている。

つわりのある時には、ホルモンバランスがおかしい事になっていたのか、精神的にもちょっとおかしくて、ジャバ夫さんが土日に来た時には、ロッキー並みに大喜びしていたのに。
つわりが終わったら、テンションが普通に戻った。
ああ、夫。来たのね。
と、クールなあたい。
いえ、仕事があるのに来ていただいて、ありがたいのですが。

明日は、初めてジャバ夫さんが赤ちゃんを見れるので、楽しみ。
でも、超音波検査の時に、赤ちゃんがちょうど眠っていたりすると、動かないらしい。
直前に甘いものでも食べたら、暴れてくれるだろうか。
チョコレートハイ。


2008年10月09日(木) あれ?

先週から吐き気が朝から晩まで状態に戻っていたので、実はちょっとイライラしていた。
終わったと見せかけて、ぶりかえすだなんて。
朝から晩まで「何を食べたら良いのかしらー」と悩むのも疲れちゃうし、何を食べてもおいしくないし、吐くと疲れるし。
タンパク源は、豆乳と納豆の植物性タンパク質のみ。
お肌も心なしかくすんで来たような。

そして今朝、何故か急に気持ち悪くないのだ。
ええ!?
このさわやかさ。
どうしたのかしら。
また騙されているのかしら。

ドキドキしながら、昨晩残した鶏肉のホワイトソース煮を暖めて、食べてみる。
平気だ。
ドキドキしながら、昼にラムチョップを食べてみる。
平気だ。
いや、騙されているのかもしれない。
いないのかもしれない。

もうなんだか自分が良くわからない。


2008年10月08日(水) 郵便局

ジャバ夫さんが昔、京都でそば殻の枕を買った。
8年くらい前だというから、皇帝に会う前の話だ。
今年の夏は暑かったので、そば殻枕がとても重宝した、と言っていた。
しかし、古くなったそば殻枕が、臭いらしい。

その話を聞いた父がいたく同情して、夫宛にそば殻枕を送ってくれたのだが。
アメリカの郵便局事情は、とても悪い。
特にサンタバーバラの郵便局は、どうかしちゃったのかと言う程サービスがおかしい事になっている。
今回は、荷物を届け損なって、郵便局にもう一回戻ってしまったまでは良いが、その間に郵便局が引っ越してしまったと言うのだ。

しかも、引っ越しのお知らせが手書きで、住所が読めない。
なんの嫌がらせだ。

電話番号は読めたので、電話して確認。
なんで引っ越したかというと、前の郵便局は古くて、サービスが滞って評判が悪かったから、新しいビルを借りた、とのこと。
で、行ってみたら、ビルは確かに新しくなって、受付窓口は6ツに増えていたが、受付の人が1人だった。

サービスはもちろん滞っていたし、何も向上していなかった。

あ、お父さん枕ありがとう。

最近ゆっくりはまった。
http://jp.youtube.com/watch?v=A8q9NsX31EU&feature=related


2008年10月07日(火) 救援物資

ジャバ夫さんからの救援物資。
ロスから持って来てもらったもの。
煎餅。餅。納豆。イカの塩辛。梅干し。

予定ではもうそろそろ1キロ増にならないとなのに、減ったり増えたりして、結局元通りなので、この辺で食べられるものを食べないと、ということです。

例えば、義父母宅の今日の昼飯は、
お肉のソテー。新ジャガの香草焼き。スイートコーン。
これが、どうしてもお皿半分もいかないうちに、食べられなくなってしまうのだ。
肉のソテーが一番駄目。
ジャガ芋も、ニンニクの匂いが駄目。
そこに、炊いた米をイカの塩辛で一杯食べておけば、お腹減らない。
と言う作戦。

さて、体重増なるか。

あと、日本食レストランを探して、メニューをチェックする旅もした。
生姜焼き定食とか食べたりした。
そして、ジャバ夫さんに、皇帝がアルコールを飲めないと言う事実を、再発見されてしまった。
飲まない人=ドライバー。

週末はずっと運転していたよ。

それから、マタニティーグッズ屋さんを巡り、きつくなって来ていたパジャマのズボンを新調し。
パーティー用のドレス風シャツを買ってもらい(妊婦だからパーティーに行きたくない、というのは却下された)。
妊婦用の抱き枕を買った。

妊婦用抱き枕とは。
大きなコの字型をしており、お腹が大きくなった時、横に寝ると、ちょうどいい具合に体を支えてくれ。
赤ちゃんが産まれたら、母の腹に巻き付かせて、赤ちゃんを乗せて授乳ができ。
赤ちゃんが座れるようになったら、後ろにひっくり返らないように、赤ちゃんの腰に巻き付けるのである。

本当に便利なのかは、まだわからない。


皇帝