皇帝の日記
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昨日はサンタバーバラの方へ、義父母に新しいMACを買って持って行った。 街の中は、被災者に対してホテルの部屋を格安で貸したり、メイシーズは被災者に半額になったり。 とりあえず、焼け出された人は服とか、日用品もないから、地元のお店が企業努力で協力している。 行政より対応が早い。
なじみのイタリアレストランに、皆で食べに行ったら、お会計時に無料にしてくれた(アルコールの無料提供は違法なので、飲料費はかかる)。 どこも不景気の筈なのに。 人の情けが身にしみる。
午後から突然通行止めが解除されたので、家の様子を見に行った。 道に倒れている木とかは、すっかり除去されて、道の周りだけ、スゥッと綺麗になっていた。 ネズミやウサギの団体が、わーっと山を降りている。 ま、まさか、そのまま街に逃げるんじゃ・・・ネズミ。
まだ家の中は整備されていないので、とりあえず、MACやアクセサリーなど、夜になってから火事場泥棒が入った際に、持って行かれそうな物だけをパッと手にとって、埃を吸わないうちにまた下山した。
山火事現場を始めてみたが、燃え方が不思議。
近所の三軒並びの家の、真ん中だけなくなっていたり。 プリウスは、テールライトが溶けたのと、何故か車内にタバコの焦げ後みたいなスポットが二三箇所残っていた。
いずれにせよ、焼け跡というのはなんだか怖いので、何もしないでさっさと出てきてしまった。
今日はまたサンタバーバラに行くが、皇帝は義母と街で待機して、男衆に荷物を回収してきてもらうことにした。
保険屋さんは、避難中の諸経費と、燃えてしまった物を購入価格で保障してくれるとの事。 悪の保険屋さんじゃなくて良かった。 でも、購入価格ということで、資産価値のあった美術品は、大幅値下げになってしまうそうで。
うーん、でも、やっぱり無事に皆逃げたことが大事よね。
義弟が撮影してきた焼け跡の写真を見ていたら、なんと、母屋の前に鎮座していた、仏像噴水の頭が焼け残っていた。 「ありがたいですね」と英語で言うのが難しかったので、言わなかった。 でも後ろの母屋は守ってくれなかったのか。 いや、身をもって諸行無常を見せているのか。 色即是空。 全ては空。 仏像の頭の中も空だから、水が出る。 災害に遭うと、突然宗教的な気持ちになる。
火事場泥棒が出ているので、当分住民以外は災害地に入れないことになった。 一週間くらいは、義父母の家にも近寄れなさそうなので、待機。 義父母はモンテシトにアパートを借りたので、そちらにひとまずお引越しできて、落ち着いてきている。 明日くらい、陣中見舞いに行く予定。
そして、こちらも、LAの海沿いのアパートが気に入ったので、新しく契約交渉に入っている。 早ければ、今月終わりから荷物の搬入が出来るので、のろのろ荷造りしているところ。 LAはどこに行っても空気が汚いので、せめて海岸沿いならまだ海風が新鮮な空気を運んでくれるだろう、ということでマリーナ・デル・レイの辺りにした。
あの辺りは新興アパートの激戦区なので、新しくて綺麗なアパートがディスカウントしていた。 なんといっても、決定打は、大家さんが新しい風呂釜を入れてくれると言うので。 風呂は大事だ。 カーペットも張り替えてくれるし。 近所に映画館と本屋があるし。 スーパーも通りをはさんで向かいにあるし。 ジャバ夫さんの油を絞れそうなジムも無料で使える。 4件ほど見たけど、「これだ!」と思ったので、満足。 無事に入居許可出るといいなあ・・・。
ところで、火事の原因は、ティーンエイジャーのキャンプの火の不始末という説が有力。 確定すれば、実刑だそうです。 悪気があったわけじゃないだろうから、なんだか気の毒な気もしますねえ・・・若いし。 迷惑は迷惑だけど。
朝起きたら、太陽光が弱いので「この時期に曇り?」と思って外を見てみれば、一面の灰景色。 ジャバ夫さんの赤い車も、渋い灰色に。 ラジオでは、外に出て運動しないように、とお達しが出ている。 にもかかわらず、朝から勤勉にランニングに出かけた、アホなルームメイトも、早めに戻ってきた。 やっぱり息苦しかったそうで。
妊婦は空気清浄機のフィルターを取り替えて、部屋を閉め切ってフル稼働にして待機。 灰が肺に入るので、皆外出禁止。
さて、サンタバーバラのジャバ実家付近は、鎮火したらしい。 でも、だいたい燃えた後の鎮火なので、未だ山中の車両は通行止め。 通行止め解除になるまで、避難所待機、とかが順当と思うのだが、そこは大草原の小さな家の国。 男達は自力で山をハイクして、家の様子を確かめに、ボチボチ登山しているそうな。 女性は待機。 男女平等とか言ってますが、アメリカほど男女の別がはっきりしている国はないと思いますよ。 女性はやっぱり守るべきものなのね、この国では。
義父母のところには、ワシントンから義弟が緊急帰宅しているので、義父、義弟、庭師の面子で、登山を開始、昼までに家に到着したらしい。
結果、残念ながらやっぱり母屋は燃えてしまったらしい。 そして、何故か私の滞在していたゲストハウスと、駐車場のプリウスだけ無事。
ゲストハウスのすぐ下の果樹園と、隣のプール、馬小屋は全焼。 プリウスの隣に駐車してあった、秘書のトラック(なんでトラック)は、燃えた木の下敷きになってお釈迦。 電話をくれた義父が「皇帝の物は無事だよ」と言うので、家自体に火が来なかったのかと思ったら、まさに、皇帝の物だけが無事と言う意味だった。
皇帝魔女疑惑。
ジャバ夫さんのプレゼント(アクセサリー類は、引越しで紛失しないように、全部持っていっていた)や、結婚式のお祝いの品々、買ってもらったばっかりのMAC等等。 色々大事な物もあったけど、家族の命に比べたら、燃えても仕方のないものだと、言い聞かせることが出来た。 でも、どうしても諦められなかったのが、母が赤ちゃんのために編んでくれた茶色のセーター。 ゲストハウスのクローゼットの中にあったのだ。
あーそれだけはどうにか燃えないで欲しいー。 と毎晩念仏のように唱えていたら、残ったのだ。
しかし、ゲストハウスに生えていたティーツリーが全焼したのに、何故に家だけ残ったのか。 皇帝の執念か、母のご利益か。
馬はアニマルレスキューに救出されて無事。 鶏は家畜なので助けてもらえず、ガスタンクの隣にいたので、ローストチキンに。 亀は行方不明。 鯉は池の深いところにいたので、半分は無事。
災害と言うのは、恐ろしいものでございます。 なむなむ。
ロッキーは元気。
前回のサンディエゴ火災に比べると、規模が小さいためか、日本ではもっとひどい事件が沢山起こっているせいか、山火事は報道されていないみたいですね。 心配しないで、と言いながら、心配をかけてしまったようです。
さて、一夜明け。 もし家が燃えたら、消防屋さんから連絡があるらしい(義父母のところは人口密度が低いからか?)けど、まだ誰も何も言ってこないので、火はそれたんじゃないかな?と楽観している。 けど良くわからない。 ローカルニュースで火事の模様をやっているのだが、キャスターが地元の人ではないので、地理的に言うことが大雑把で、時々間違えてさえいるので。
一夜明けて、家族の命に別状がないとわかって、冷静になってみたら、燃えて悲しい物が、頭に色々浮かんできて、人間は業の深いものだと思っている。
プリウス置いてこなければよかった・・・。 っていうか、バスがハイウエイに乗らないんだったら、自分でノロノロ運転して帰って来ても、良かったんじゃないか。 車両保険には入っているけど。 火災の時は、どうなるんだろう。 とか。
ジャバ夫さんが、婚約一周年記念にくれた、珍しくブランド物のバッグを、バスで汚れると嫌だから、と置いてきてしまったなあ。 とか。
ああ!初節句のとき、祖父母の用意してくれたお雛様、サンタバーバラに飾ってある! とか。
今日も引き続き、雨乞い。
山火事が来ているようですが、実は私は水曜日にロスの不動産屋さんと会うために、長距離バスでサンタバーバラを出て、夫の家に戻っておりました。 なので、木曜日からモンテシトで起こっている山火事は見ておりません。 義父母とロッキーは夕方ごろ、港にあるボートに避難しているので、とりあえず大丈夫。
親戚の皆さん、かなり広範囲で燃えているので、ニュースだけ見ると心配な様子ですが、心配要らないですよ。 人間は皆逃げました。 あと、家は保険に入っているそうなので、難民になるってこともないみたいです。
風が弱まれば、サンタバーバラの方まで広がらないかもしれないですし。 でもできれば燃えないで欲しいので、これから雨乞いでもします。
をプリントアウトしていた。
写真の整頓を全くしないジャバ夫さんに、「そういえば、ノルウェーで撮った写真は?」と聞いたら、「どこにあるかわからない」とか言われたのが、先月の事であった。 怒ったさ。 ついでに、部屋の片付けができない件にまで巻き戻って、散々怒ったさ。 怒ったかいあって、ノルウェーの写真データを発見したジャバ夫さん。
これがまた、どっかに行ってしまうのではないかと思ったので、CDに焼いてもらって、サンタバーバラに持ってきてもらったのだ。 それだけでは心配だったので、というか、やっぱりプリントアウトされてないと、結局あんまり見ないので、プリントアウトして、ノルウェー篇としてアルバムでも作っておこうと思ったのだ。
思ったら、さっさとやらないと、やらないままになってしまう写真。 今日意を決して、義父のマシンを借りて、ガーガープリントアウトしたのだ。 ベルゲンだけで200枚(これでも厳選した)。
デジタルになってから、何も考えずに写真を撮るようになった気がする。 しかも、どれも楽しい思い出で、「あーこれは要らないかなー。でも、この家の屋根の色が気に入って撮ったんだよねー」などと、甘い選別により、結局減らない。 プリンターが働きすぎて、時々ストライキを起こすなど、時間ばっかりかかる。 インク切れたり。
かくて大量に刷った写真。 大判の紙に4枚ずつ入れて出したので、それをスライサーでガッチャンガッチャン切って、気がつけば一日仕事。
本当に、ここまでする意味があるのだろうか。 それは老後にならないとわからないのか。 はあ。
アルバム買わなきゃ・・・。
お金かかるな、写真。
今朝戯れに、ロッキーに煎餅を別けてあげたら、ずっとくっついてくる。 その上、ブランケットに包まって、庭でくつろいでお茶を飲んでいたら、下から頭突きしてきて、お茶をブランケットに打ちまけさせられた。 いつでも煎餅食べてるわけじゃないんだよ、人間は。
さて、今日は珍しく朝から起きて、勤勉にも英語のテストを受けに、SBCC(サンタバーバラコミュニティーカレッジ)に行っていたのだ。 運転途中、ハイウエイに乗るかどうか、死ぬ程考えて、やっぱり死んじゃ困るので、下道路を行く。
義母とホームページで調べてみたところ、別に予約とか要らなくて、毎週月曜日に適当に試験をしているので、突然行って、受けるよろし、とのこと。 一応問い合わせの電話もしてみたが、留守。 なので、突然行ってみたら、ESLの受付は水曜日までお休み、とのこと。 どういうこと?? 一緒に来てくれた義母が、掲示板を解読したところ、どうやら別の校舎にテスト会場があるらしい。 テスト会場まで行くと、何やらアンケートのような物を書かされて、突然「ではテストを受けて」と言われて、作文を書く事に。 その後、パソコンの画面に出てくるテストをポチポチと受けて、一時間くらいで外に出される。 結果とか、何も言われていない。
はて。 大丈夫かいな、この学校は・・・と思いながら、もう一度教室に入ってみて、事務の人に「これから私はどうしたら良いのでしょう」と哲学的な質問をすると、どうやらESLの人が来る水曜日まで、どうしたら良いのか、良くわかんないから、また来てね、ということらしい。 テストの受験番号とか、なんも控えなしに出てきてしまった。 良いのかな。 受験料も取られなかったし。 ドキドキ。
帰りに、運転免許試験場に立ち寄って、運転免許読本をもらってくる(無料)。 中表紙がカリフォルニア知事。
ジャバ夫さんから電話があり、グリーンカードが来たよ、とのこと。 なんと、予告通りに到着とは! 騙されてるんじゃないか。 そういえば、予定より早めに、ソーシャルセキュリティーナンバーももらった。 ソーシャルセキュリティーカードは、常に持ち歩いてください、と書いてあるのだが、このカード、紙でできている。 か、紙のカードを、常に持ち歩くの? ラミネート加工は禁止だそうで。
とにかく、ようやく合法居住者になり申した。 な、長かった・・・。
そろそろ20週なのに、未だにおえ〜。 30パーセントの妊婦は、臨月までおえ〜となっているそうで、1/3弱と思うと、そんなに珍しい事ではないわけだ。 おえ〜。
今日は気分が良かったので、朝から中華が食べたくなり(妊娠後初中華!)、飲茶レストランに行って、思いっきり油たっぷりのシュウマイやら餃子やらを食べたのが良くなかったのか。 ジャバ夫さんをLAに送り出し、お昼寝をして起きたら、夕方からおえ〜。 妊娠は本当に個人差が激しい。 私の場合、喉の奥にガムが引っ付いたかのような不快感があり、うっえ〜。
個人差と言えば、実は胎動も3ヶ月の終わりから薄々感じていたのだが。 母が、「早過ぎる」と言っていたので、腸の動きかなんかだと思い込もうとしていた。 でも、絶対腸がこんなところでこんな動きをする筈がない、とは思っていた。 母が胎動を感じ始めたのは、6ヶ月頃とのこと。
しかし、4ヶ月5ヶ月と経って、断言できる。 この動きは、絶対に腸ではない。 動きが派手なのだ。 北斗神拳を極めている様子。
動いてから「動いている!」と言ってジャバ夫さんを呼んでも、手を置く頃には静止していたりするので、中々外の人にわかってもらえなかった。 昨夜は一緒に映画館へ「マダガスカル2」を観に行ったので、上映中ずっとお腹に手を置いていてもらったら、映画の音に合わせて、赤子がどったんばったん暴れていたので、ジャバ夫さんにも良く伝わった。
ちなみに、マダガスカルシリーズではペンギンが大好きな皇帝。 あいつらは、かわいいふりして凶暴だと信じている。 ペンギンの中に、小さな人が入っていても、僕は驚かない。 http://jp.youtube.com/watch?v=Wl8x64om1w8 これは1のトレーラー。
身をどこに置くべきか。 と、長年疑問に思っていたのが、西洋風にきちんとベッドメイキングされてるベッド。
上から見てみると。 クッションみたいな枕みたいな、なんかふかふかした物体が4〜6個。 装飾された固いベッドカバー。 ブランケット。 薄いシーツ1。 薄いシーツ2。 敷き布団。 マットレス。 ベッド。 となっている。
ついこの間まで、皇帝はこのベッドの使い方を、全くわかっていなかった。 外気温に合わせて、入りたいところに入れば良いのかと思っていた。 たいてい、ブランケットの上か下に入って寝ていたのだ。 しかし、この度の船旅で、隣で寝てたジャバ夫さんに、ついに間違いを指摘されたのであった。 「いつも違うところで寝てますねー」と。
ち、違うところ?? ちなみに、ブランケットの下で横になっていた皇帝。 何?私の何が間違えているの?
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Q、さて、ちょっと気の利いたホテルに来ました。 ベッドメイキングも完璧です。 あなたはベッドのどこで眠れば良いのでしょう。
A、薄いシーツ1と2の間。
補足>> まず、クッションみたいな枕みたいな、ふかふかした物は、ベッド上面積の半分以上を占めています。 この中で、最も枕らしい形状の物を選び出し、本日のあなたの枕に任命します。 たいてい、一番下に埋もれているシンプルなものが、本物の枕。 その他のふかふかは、ただの装飾品と見なし、床もしくはソファーに、えいやとばかりに投げ捨てます。
次にベッドカバーは、ちょっとしたホテルなら、夕方頃メイドさんが剥がして、持って行ってしまいます。 装飾枕も持ってってくれる場合があります。 夜になってもそのままある場合、自分でひっぺがして、適当に投げ捨てます。
ブランケットは日本で言うところの掛け布団です。 重さが物足りないですが、「私はジェーン、セクシー女優」とか暗示をかけ、我慢します。
その下の、意味不明のシーツ1。 これはブランケットを汚れから守るシーツ。 この下に、ようやく身を入れます。
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ということだそうで。
長年、旅行に行く度に、ジャバ夫さんは皇帝がどこに入ってるのか、何故そんなところで寝ているのか、疑問だったらしい。 だったら早く言ってくれれば良いのに。
ジャバ夫さんは宵っ張りなので、だいたい皇帝は先に眠ってしまう。 そうすると、後からやって来たジャバ夫さんは、「あれ?」と思っていたらしいのだ。 同じところで寝ているのに、ディメンションが違う。 そんな四次元空間みたいなベッドだった。
これで皆さん、これからは間違えずに西洋ベッドを利用できますね。 って、間違えてたのが自分だけだったらあれだ。
ところで、土足で上がってる部屋の床に、ベッドにのせる飾りクッションを落とす事については、奴らは疑問を覚えないようだぜ。 ああ、だからベッドカバーがあるのかな。 発想がなんだか良くわからない。
カリフォルニアのおいしいものー。
ブドウ。ワインとか作っているけど、ブドウ自体もおいしい。 ウニ。近海でとれた、新鮮なウニを食べることができる。 アボガド。気候が合っているのか、まず外れアボガドには出会わない。
カリフォルニアのまずいものー。
乳製品。牛に薬を飲ませているから。味が薄い。 野菜。オーガニックのものは多くあるが、おおむね新鮮ではない。 パン。どうしたらそんな味になるのか、作り方を教えてもらいたい。
さて、こんなに政治主張と関係なく盛り上がれる日本の平和を、大切に。 http://jp.youtube.com/watch?v=W4hX23r3Dpo&feature=related
CNN見てると、時々小浜市の事が出てくる。 http://ja.wikipedia.org/wiki/小浜市 なにげに合衆国より、遥かに古い歴史を持っている市。 やる事がかわいい。
皇帝

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