皇帝の日記
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2009年01月10日(土) ご近所

昨日、部屋にこもって翻訳作業をしていたら、宅配屋さんのノックが聞こえず、逃してしまったようなので、今日は玄関のすぐ横のダイニングテーブルにパソコンを移動して、耳をそばだてて再送を待っている。
この再送を逃すと、土曜日の午前中に郵便局に取りにいかなければならない。

さて、結局借りたアパートメントは最近建てられたものなので、建築資材に有害物質が使われている恐れはない。
3階建てで中庭を囲んで、えらい部屋数で何世帯も住んでいる構造。
我が家と向かいの間取りだけ、玄関横に大きな窓が付いていて、ダイニングから中庭の様子がよく見えるのだ。
(ということは、中庭からも我が家のダイニングの様子がよく見えてる筈・・・)
我が家は二階なので、構造的に、真下以外ほぼ全部屋のドアが見えている。

んで、荷物を待ちながら、午前中からずっと窓の横でパソコンを打っているのだが。
なんと、サラリーマンと思しき旦那さん達が、次々帰宅してくるのだ。
君たち、金曜日の午後は仕事しないのか?
向いの旦那さんなんて、近所のスーパーのカートを押しながら帰ってきましたけど。
ホームレスだよ、それじゃあ。
(ロスのホームレスは、ショッピングカートに全財産入れて歩いていることが多い)


2009年01月09日(金) お弁当箱

後一歩で借りそうになっていた、ハリウッドの家。
http://www.hollywoodcasalaguna.com/
アパートメントなんだけど、東側の一角丸ごと借り上げるタイプ。
四合院のように、四つの建物が中庭を囲っていて、庭は皆で共有する。
門番は大家さん。

条件はそれほど悪くなかったんだけど、近所がタイ系のストリートで、言っちゃなんですが道が汚く、ホームレス度も高く、近所のスーパーは香草の匂いが立ちこめて、う〜ん・・・。
洗濯機が地下で共同って言うのも、赤子が産まれるというのにどうかと思うし。
広過ぎて掃除も面倒くさそう。

雰囲気はとっても素敵なんだけど、築80年(!?)ってえらいことじゃないですか。
こちらの建物は、古い方が価値があるそうで。
築100年近い物件が、けっこう良いお値段で取引されている。
アンティークってことになるみたい。

まあ結局借りなかったけど、あと一歩で賞を受賞。

さて、毎日皇帝の鉄分の足りないお弁当を持っていっているジャバ夫さん。
「皆、すげーって言うんだよ」
とうきうきで帰ってくる。
アメリカ人のお弁当って、サンドイッチとリンゴが紙袋に入っている、あれ。
しかもサンドイッチは、食パンにピーナッツバターを塗った、あれ。

それに比べたら、4、5種類のおかずの詰まった日本のお弁当は、確かにファンシーに見えることでしょう。
と思ったら、どうも「すげー」のかかる部分が、お弁当の中身ではなく、お弁当箱らしい。

日本で買った三段重のお弁当箱は、アルミ製で、金属のバックルでがっちりと蓋を押さえ込むタイプ。
これを開けるとき、トランスフォーマーの変形のように、ガチャーン!ガシーン!となるのだ。
なんとも男心をくすぐる動きではないか。

でも妻は複雑よ。
せっかく前の晩から用意したお弁当なんだから、やっぱり中身を褒めて欲しい。

そんなジャバ夫さんは、毎日一品、お気に入りのおかずを褒めてくれるのだが。
「今日はあれ、タラコ?おいしかった」
とか言われる。
タラコはタラのお母さんがおいしく作ってくれたのよ。


2009年01月08日(木) 鉄分

昨晩医者から電話が有り、血液検査の結果、鉄分が不足しているよ、とのことだった。

つまり、鉄分が足りないから筋肉に酸素の供給が追いつかず、腹筋が痛いんじゃないか、ということらしい。
そういわれると、筋肉痛の痛みに似ていなくもない・・・ような気がする。
医者の言う鉄剤を、ジャバ夫さんに買ってきてもらい、飲んでみたが、今朝は痛みはだいぶ遠のき、自由に動けるまでになった。
でも、又痛くなると嫌だから、そろそろっと歩いている。
そろ〜。

ジャバ夫さんは、義父母から「嫁を栄養失調にした」という廉で怒られていた。
可哀想に。

しかし、ジャバ夫さんも同じ物を食べているのだから、鉄不足になるのなら、一緒になっているのではないだろうか。
そして、鉄分不足になるような食事を作っていたのは、むしろあたいではないだろうか。
まあいいや、知らんぷりしておこう。


2009年01月07日(水) 後期

実は先週で安定期が終わり、今は妊娠後期に入った。
安定期が終わると、どういうことになるのか。
不安定になるのか。
とりあえず、医師の診断書なしで飛行機に搭乗できなくなったりするのだ。

生前母に「後期になったら、何に注意しなければいけないのでしょう?」と聞いた所、「別に特に何もない。お腹が大きくなるから、動きにくいだけ」とか言われた。

でも、それはまたしても嘘でした。
昨日は激痛で目が覚め、一日中下腹部からヘソまでの痛みに、サポーターなしでは歩けない程の不安定ぶりだったのだ。
い、痛い〜という感じ。
原因は、腹の筋が伸びきったため。
本日も午後まで、い、痛い〜と朝からうめきっぱなし。
お腹が張っているわけではないので、休んで安静にしてても、治るわけではなく。
(お腹の張りの方が、連続すると危険らしい)
かといって、動くとより痛い。
ああ痛い。
足首を捻った痛みが、そのままヘソの横辺りに来た感じ。

午後からはだいぶマシなので、このまま痛みが去ってくれないかなあと思っている。
一応、義母に電話して痛みを訴えたら、医者に連絡してくれたのだが、医者曰く「フツーです」とのこと。
フツーなのか。
皆こんなに痛いのに、フツーなのか。

とはいえ、痛みの感じ方は個人によって大きく異なるので、フツーというのもよくわからない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/痛みの基準はハナゲ

今の所、5万ハナゲくらいの痛みですかね。
ああ痛い。


2009年01月06日(火) お弁当

仕事始めのジャバ夫さんダイエットプログラムにより、お弁当を作ることになった。
お弁当は朝作るのだが、自分だけ早起きすると損な気がするので(?)、ジャバ夫さんも、同じ時間に起きて、皇帝がお弁当を作っている間、ジムで運動してもらうことになった。
運動もできて、お弁当もできて、一石二鳥のダイエットプラン。
今日は二人ともクリアできたけれど、一体いつまでもつのやら。
三日坊主の予感。

今日は、日本にジャバ夫さんが来た時に、日本語で取材したインタビューの翻訳を頼まれて、一時間20分程の録音を渡された。
やってみたら、まず日本語が聞き取れなくてテープ起こしするのに20分の録音に2時間かかってしまった。
そういえば、大学生の時にテープ起こしのバイトをしたが、その時もやたら時間がかかったもんだ。

思えばその日、体調が悪かったので、ジャバ夫さんを一人で仕事に送り出し、通訳をしてあげなかった。
そんなわけで、ジャバ夫さんの滅茶な日本語の質問を、なんども聞き直す相手の混乱した様子を、ヘッドフォンでなんども聞くはめになってしまったのだが。
何の罰ゲームだ。
(それは夫を放置した罰ゲームでは・・・)

私は夫の日本語がどんだけとんでもない方向に行こうと、ちゃんと意味が理解できるのだが、さすがに初対面の人にはチンプンカンプンのようで、かなり困っている様子。
今その場にワープして助けてあげたい。
「環境は?写真のか?」とか言っている夫。
これはジャバ語で「背景は写真で、CGによる合成ですか?」と聞いているのだ。
ジャバ夫さんの場合、英語→日本語の通訳ではなく、ジャバ語→日本語の通訳が必要なのだ。
今日一日で、何回相手の「ん?」という音声を聞いたことやら。

さらに、話が専門用語いっぱいになってくると、今度は私がわからない。
使用ソフトの活用限界とか。
午後一杯取り組んでも、あんまり進まなかったので、諦めて明日にまわすことに。

明日もあんまり進みそうにないけど。


2009年01月05日(月) コンバーター

変圧器を探しに、トーランス(日本人が一杯いる地区。ロスの南)まで行ってきたけれど、炊飯器くらいでっかいマシンは、どれもアメリカの家電を海外で使う時の物で、結局父親に日本から送ってもらうことになった。
一番重いので、15キロってのが有った。
どんなパワフルな主婦が担ぐのだろうか。

昼はトーランスのラーメン屋で豚骨ラーメンを食べていた。
そこのテレビで日本のドラマが流れていたのだが。
学校へ行く子供に、お母さんが「体操着、忘れてるわよ!」と声をかけるシーンがあった。
それを見ていたジャバ夫さん曰く、「日本のお母さんは優しいねえ」って。
じゃあ、アメリカのお母さんは、子供が体操着を持って行かないのを、みすみす見逃すというのか。
と聞くと、どうもそうらしい。
「だって、忘れたら自分の責任でしょ?」だそうです。
自己責任なんですか。
そうですか。

そんな厳しい教育の中で産まれた実力成果主義が、日本で根付く筈がないな、と思った。

いただいたメール、今日返信しました。
が、ちょっとなんだか日本語が混乱気味で、変なことになっているかもしれません。
片目をつぶって読んでください。


2009年01月04日(日) 電気

現代人がどれだけ電気に頼って暮らしているかが良くわかった日々でした。
今日ネットワーク屋さんが来て、無事全部開通。
暖房が無い日に限って、ロスで10度を下回る日が来るなんて。
そして連日曇天。
懐中電灯で暖をとると、マッチ売りの少女がうらやましく感じられます。
だってマッチ。
電球より火のが温かいに違いない。

引っ越しも全く進まず、毎日朝起きたら、小人さんが夜のうちに片付けて行ってくれてないかなあ、とか思ってたけれど、そんな夢みたいなことはもちろん起こらず。
今日ようやくメインベッドルームとバスルームが片付いたから、掃除機でもかけようとしたら、日本からはるばるやってきた掃除機は変圧器が必要らしく、動かず。
衝撃のあまり立ちすくんでいたら、終わった筈のつわりがまたしても戻ってきて、今日は一日おえ〜っとしてた。
日本でも一度つわりが戻ってきたのだが、出戻りつわりの方が、症状が酷い気がする。
吐き気を飛ばして、即吐くくらいの根性あるつわり。

サーバーの容量オーバーの一通以外、メール全部受け取りました。
今日は早いけど、とりあえず寝ます。


2008年12月31日(水) お返事

メールの返事が滞っております。
引越しの手続きの問題で、インターネットどころか電気も止められてしまい、通信機器が軒並み使えないという、まぬけな理由からです。

昨晩からサンタバーバラに妊婦検診に来ているので、今朝までにいただいたメールは読めました。
これから血液検査に行って、また暗黒のロスに戻るので、中々返事が出せませんが、母子ともに健康です。
医者も驚く程のペースで、お腹ごと母体も大きくなりました。

お葬式をしないのが、若い頃からの母の信条でしたので、お別れの気持ちはどこからでも受け取っていると思います。
美人で自慢の母でしたが、ここ数ヶ月の闘病で、さすがに少しやつれたので、皆様の記憶にある母の姿で思い出してあげてください。
結婚式の時は、少し痩せてはいましたが、元気でした。

生前母とお付き合いの有った友達にも、個々にお知らせができなくて、申し訳ないです。
メールありがとうございます。


2008年12月30日(火) ご報告

23日月曜日にアメリカに戻りました。
母は28日に眠ったまま亡くなりました。
緩和ケアにいたので、痛かったり苦しかったりせず、安らかだったそうです。

今年は入籍して帰国して結婚式して帰国して妊娠して新婚旅行に行って永住権とって火事になって帰国して引っ越して、というような目まぐるしい一年でしたが、父と夫に助けられて、母の意識のあるうちに会いに行けました。
私が日本に帰ったとき母は少し元気だったのですが、病院ではなく家で会うために、頑張って待っていてくれたのだと思います。

故人の希望により、お葬式はやらないのですが、31日に母の体はお寺に行くそうなので、その頃私もお祈りします。


2008年12月18日(木) 予定では

もうアメリカに帰ってるところなのですが、母の具合があんまり良くないので、もうちょっとだけ帰国を延期しました。
病院に泊まり込み中。
病院ではプロの看護師さんが全部してくれるので、病室でもっちゃりしています。

通いをすると、外でインフルエンザをもらいそうなので、妊婦は泊まり込みの方が逆に体に良いんじゃないかな、ということで。
風邪ひいてる人は入ってこれないフロアなので。

月曜日のチケットにしました。
ジャバ夫さんも、心配してついていてくれるのです。
もちゃりもちゃり。

今日は主治医さんがサンタクロースの恰好で来てくれました。
ジャバ夫さんの方が、お腹の具合がサンタクロースにふさわしい。


皇帝