皇帝の日記
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昨日の今日でなんだが。 乳製品食べて、本当に乳腺炎になったらアホな話だが、イサムさんが大きくなったら美談にして聞かせてやろうと思っていた。 ら、今朝本当に乳腺が「つまった!」という感じにガチガチに痛くなってしまった。
これは痛い。 産後すぐに、やっぱり乳腺が開かなくて、ガチガチになって痛かったが、その時は術後の痛み止めが効いていたので、痛いんだけど、ちょっと熱っぽいかな〜という感じだった。 しかし、今回は純粋に痛かった。
すぐにマッサージと搾乳でつまりは取れたが、やっぱりチーズはいかんよ、奥さん。
イサムさんのお腹の具合が悪いのは、ミルクが合わないからじゃないか。
とか医者に言われたので、一度は諦めかけた母乳育児を再検討してみる事に。 とはいえ、今や母乳の搾乳量は風前の灯火。 2時間に一度、10−20cc採れるくらい。
いや、世の中には凧になってしまうお母さんもいるくらいだから、気合いで母乳くらい出るかもしれない。 http://ja.wikipedia.org/wiki/凧になったお母さん
と思い直し、母乳マッサージやら何やら試し。 乳腺が詰まって、乳腺炎になるくらい母乳の出る人がいる、というから、わざとチーズや牛乳やアイスクリームを食べてみたり。 お風呂にはまだ入れないから、熱いシャワーで血行を良くしてみたり。 そんな皇帝の努力を見ていたお手伝いさんがくれた、あやしいスペイン語の書かれた、母乳の出るお茶を飲んだり。 (味としては、カモミール系のハーブティーと思われる) ついでにイメージトレーニングをしてみたり。
結果、平均50ccは出るようになった。 大幅増量。
しかし、いまだイサムさんは哺乳瓶以外に興味が無いので、この搾乳量をキープするのは難しいかもしれない。
23日は義母の誕生日だったので、義父母と義弟夫婦とジャバ夫さんとで、イサムさん初外食。
ベビーシートに乗せて、車でレストランに行って、そのまま起こさないようにベビーシートを外してレストランの椅子に固定。 食べ終わるまで、一時間半くらい、ずっと寝ていて良い子だった。 家に戻って、扉を開けたとたんに「ニャー(お腹すいたー)」と言いだして、すばらしいタイミング。
義弟夫婦が居る間、なにかにつけて「〜に行こう!」と誘われて、ちょくちょく外に出ていたが、2、3時間なら義母にイサムさんを任せて外出しても大丈夫なことがわかった。 誘われないとどこにも行かない人だから、ありがたい事です。 夫婦は、若々しい息吹を運んでくれたのでした(一つしか年違わないけど)
あと、義弟夫婦もイサムさんをとてもかわいがってくれたが、皇帝がイサムさんのお下世話をするたびに、「うん○臭い!汚い」と言うので、「失礼ね!うちの子のうん○が汚いわけないじゃない!」とむっとしていたが、それは「うちの子のうん○」だから汚くないのであって、うちの子でなければたしかに汚いよな、うん○は、と思い直した。
落ち着け。 うん○は汚い。 臭い。 それは議論の余地のない事実の筈。
母親にそう思わせない所が、赤ちゃんは偉大だ。
さて疝痛。 まだお通じが良くないので、医者の指示で加熱処理したプルーンジュースを飲ませる事に。
・・・プルーンは万能なの?
お通じは無いけど、本人は一転してご機嫌なので、しばらく様子見。
うん○が待ち遠しくなる日が来るなんて。
25日は、もともとの出産予定日だった。 すっかり大きくなったし、もう体重の減る心配も無いか、と思い、食事時間と量のトラッキングメモを止めた。 とたんに、イサムさん疝痛が有った。
吐いて下して、初めて調子が悪そうだったので、びっくり仰天して小児科に電話をかけたり、義母にマッサージしてもらったりして、夜中はずっとぐずぐずしていたので、起きて見守っていたり。 見守ると言うか、心配のあまり凝視していたと言うか。
朝になって、ようやく普通のお通じが有ったので、ほっと一安心。 お手伝いさんが「これはコリックだ」というので、調べてみたら、疝痛とのこと。
よくある症状だそうで。 ガスが溜まって痛苦しくなるらしい。 改善策はマッサージとか暖めるとか。
なんにせよ、初不調でとてもあわてました。
もうごんべえさんの事を笑えない。 そりゃ湿布でも何でもしたくなるさ。
皇帝が出産した一週間前、同じ病院で赤ちゃん泥棒があった。
そのため、イサムさんを産んだ時、やたら警備が厳重で、警察が何人も待機し、お見舞いは一度に三人まで、と厳格にルールが守られていた。 イサムさんも両足にタグと、警報ベルがくっついていたし、皇帝の腕にも自分以外の赤ちゃんに触れると鳴る警報ベルが付いていた。 毎回看護婦さんがタグの数を確認して、イサムさんと皇帝の警報を鳴らしてチェックしていた。 (そして、イサムさんは二回もタグを無くした・・・どうやって・・・?)
先日、その犯人が捕まって、赤ちゃんが無事に戻されたらしい。
犯人は若い女性。 恋人が刑務所に入っている間、「子供ができた!」と嘘をついていたので、嘘発覚を恐れて、赤ちゃんを盗んだそうな。
・・・浅はか!!
自分の子供を盗られた親の気持ちを思うと、恐ろしい話だ。 アンジェリーナジョリーだ。
ところで、イサムさんをお風呂に入れた。 日本の雑誌には、一日に一回、と書いてあるが、医者には一週間に一回から二回、と言われた。 面倒ならもっと少なくて良い、とか。
アメリカと日本は色々違うなーと思っている。。
お手伝いさんがイサムさんに話しかける時、スペイン語を使っている。
赤ちゃんに話しかけるときは、母語が出てくるという事か。 放っておいたら、イサムさんは日英西のトライリンガルになるのだろうか。
さて、母乳育児は行き詰まっている。 行き詰まるより、始まってないとも言える。 なんせ、イサムさんが哺乳瓶以外に興味が無いのだ。
一回に飲む量が70ccに増えてきているのに、搾乳できる量は減って20cc程度。 これではたとえイサムさんが直接母乳を飲むようになっても、到底養えない。
そんなわけで、始まる前に終わりそうな予感。
母乳支援の人たちが熱心なので、申し訳ない気もするが、無いもんは無い。 もう初乳はあげたし、免疫向上には貢献したと思う。 という事にしておこう。
本によれば、母乳が足りないかもしれない、というストレスが、母乳を減らすそうな。
色んな人がアドバイスをくれるが、全部言ってる事が違う。 本当のところ、誰にも真実はわからないのではないだろうか。
帝王切開していた日、歯医者の予約を入れていた。 回復するまで、診察は無期延期になってしまった。 アメリカで歯医者デビューの予定だったのに。
ジャバ夫さん曰く、「パリスヒルトンみたいな女医さんが、うふ〜としながら歯垢を取ってくれる」そうなのに。 楽しみにしていたのになあ。
ジャバ夫さんが、セクシーな人に使う擬音が「うふ〜」だ。 セクシーな人が歩いてると、 「あ、あの人うふ〜としてる」 という風に使う。
あと、赤ちゃんが産まれるときの擬音が「ぶるん」だ。 妊娠中、よく 「赤ちゃんがぶるんと出たら・・・」 と言われていた。
ぶるんとは出ないよ。 と思っていたが、帝王切開の擬音は本当に「ぶるん」という感じだった。
帝王切開はぶるん。
イサムさん、睫毛が10ミリくらいの長さある。
他のパーツが小さいので、やけに長く見える。 女の子なら「良かったね〜」と思う所だが、男の子なので、無駄。 無駄毛だ。
横浜のじいじの為に、イサムさん写真館を作りました。 更新が大変になったら止めちゃう予定ですが、字ばかりの日記と違って、ほぼ写真ばかりです。 じいじ以外の人が見て面白いかどうかは不明。 http://blog.goo.ne.jp/ai-sakurai/
イサムさんの顔を見ていると、大人っぽいよなーと思う。 東洋の赤ちゃんに比べると、あどけなさが足りない気がする。
でも、これでも病院にいた100%西洋の赤ちゃん達よりは、幼い顔をしているのだ。 だから看護婦さん達にも、ことのほかかわいがられていた。 小さいせいもあるでしょうが。
なぜ西洋の赤ちゃんは大人っぽい顔をしているのか。 凹凸が激しいせいだろうか。
とりあえず、長年の謎は解けた。
Q:なぜ西洋絵画に登場する天使や赤子は、おっさんくさい顔をしているのか。 A:本物の赤子がおっさんくさい顔をしているから。
あと、原始反射で色んな形に手足を動かすのだが、その決めポーズは明瞭期のビジュアル系みたいなのだ。 モロー反射など。 両腕を広げてぴたっと止まる。
ビジュアル系は赤ちゃん系だったのか。 女性に人気なのもうなずける。
寝不足で考えがまとまらない。
良い子だねんねしな〜。
というわけで、you tubeで日本昔話を検索したら、沢山お話があったので、そのうちイサムさんがテレビがわかるようになったら、見せてあげたい。 記憶よりシュールなアニメーションが満載だった。
ようやく日中起きているようになってきた。 そして、夜中に起きることの、何が嫌かわかってきた。 寝不足は問題じゃないのだ。 寝ている状態から、起きるのが嫌なのだ。 十分に眠っていても、朝起きる瞬間が嫌いだ。 昼寝は好きだが、起きなければならない事を考えると、眠るのをためらう程おっくうだ。
二時間ごとに起きるという事は、3−4回夜中に起きているわけで、嫌いな儀式を3−4回もしなければならないという事だ。 起きるくらいなら、むしろずっと起きていたい。
そういうわけにもいかないので、とりあえず今日は太陽が出ている間は起きていようかと思う。 気合いを確かめるために、出産後初めてコンタクトレンズを装着してみた。 眼鏡になるまで寝ない誓い。
明日、義弟夫婦がイサムさんを見にアナポリスから飛んでくる予定。
皇帝

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