皇帝の日記
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宿題を4日前に終わらせた快挙。
というか、もう先延ばしにしていた細かい事をやり始めなければ、というわけで、本日はこまごましていた。 手紙を書いたり、アイロンかけたり、買い物行ったりしているうちに、光陰は矢の如く飛んで行ってしまったのであった。
特に、イサムさんの赤ちゃん服の染み抜きをしていた。 首まわりのミルクの染みは常にあるので、毎回染み抜きするのが大変で、しばらくためていたのだ。 で、見てみたら、ほぼ全部の服の首のまわりがミルク色。 うーん。 全部やったら大変な事になる。 染み抜き洗剤だけで、1リッター使いそうな勢いだ。
というわけで、基準を設けて染みを抜く事にした。 基準は「日本の女子高生が『きゃーかわいい赤ちゃん』と言って近づいて来た時、恥ずかしいかどうか」だ。 恥ずかしい程ミルク汚染された物は、染み抜きへ。 相当よく見ないとわからない程度の染みは、経過観察へ。 それでも結構な労働と、洗剤消費だった。 洗濯機の周りが、染み抜きの香りに。
さて、そろそろイサムさん6ヶ月なので、宿題が終わったら離乳食を初めてみようかしらん、などと思っていたら、なんと昨日からイサムさんお腹を壊してしまい、これが治らないと始められなくなってしまった。 こまったねー。
日本の育児書には、4ヶ月くらいからプレ離乳食なる物を与えてください、的な事が書いてあったが、こちらは医者さんから6ヶ月から、と言われていたので、待ちに待っていたのに。
そうそう、イサムさん、こっそり医学雑誌に写真が採用されました。 専門誌なので本屋さんで探しても無いので、知りたい人はこそこそっとメールで聞いてくだせえ。 知り合いに、お医者さんか看護婦さんがいたら見れるかも?
マリーナの中にある、でっかい公園にお散歩に行った。 (マリーナ付近にはでっかい公園が沢山ある)
マリーナなので、ひっきりなしにヨットやカヌーが出入りしている。 日曜日だったので、あちこちで子供の誕生日パーティーをしている家族がいた。 そして、公園内には沢山のテーブルや椅子があり、その一つ一つの前に、わざわざバーベキューグリルがついているのだ。 さすがアメリカ人。 公園に来て肉を食わずに、なんとしよう。
私めから言わせれば、公園に来てまで肉を食うのか。 いつでもどこでも肉食ってるでしょうが、あなたたちは。 ぶつぶつ。
しかも、このグリル、けっこう皆使っている。 公園のあちこちでジュージュー火をおこしているので、地球の温暖化はここから来ているのではないか、と錯覚する程だ。
木陰をさがして、タオルを敷いて、イサムさんとジャバ夫さんとゴロゴロ横になる皇帝一家。
あ〜・・・。 涼しい海風が・・・。
肉の匂いだよ!!!!!
お腹すいて帰った。 夕飯は茄子と鶏肉の揚げ物。 がっつり。
イサムさんの上に、乾燥機から出て来たほっかほかの洗濯物を乗せ、「これはバスタオル。日本語でもバスタオル」とか言いながら畳むのが、日課だ。
ある日きゃーきゃー騒いでいるイサムさんの世話に疲れ、これをしながら 「イサムさんはかわいいだけじゃん。かわいいだけじゃ世の中渡っていけないんだよ」 と言ったら(言ってどうするのだ)、胸元のタオルを集めて、顔の上にぐぐっと持って行き、ちらっと顔半分だけ出して、にっこり笑ったイサムさん。 うふ。
なーにー!!?
かわいいだけじゃ駄目って言った矢先に、かわいいアピールだとおお!?
ちくしょう!負けたよ!(え) ああかわいい。かわいい。
ちなみにこのポーズ、えらい受けたので、どうやら朝オムツを取り替えているジャバ夫さんにも披露したそうで。 (オムツ替え机の上のシーツをたぐり寄せたらしい) so cute!! You are soooo cute!! と絶叫さらしめていた。
良かったね、イサムさん。 あともうしばらく、かわいいだけで生きて行けそうだよ。
ジャバ夫さんが、GLAYのコンサートチケットをプレゼントしてくれた。
話はさかのぼるが、前にラルクがロス来た時に、「チケットもらったんだけど、皇帝がビジュアル系嫌いかと思って、他の人にあげちゃった」とか言っていたのだ。
怒ったよ。
あんた、妻が後生大事にh.NAOTOのシャツを、もう着もしないのに日本からわっさわっさ持って来たのは、なんの残骸だと思ってたんですか(本当に、なんの残骸なんだよ・・・) 結婚した相手が、たまたまビジュアル系じゃなかったってだけで(ひどい)、ビジュアル系は嫌いじゃないですよ! 今度その手のチケットを入手したら、とりあえず相談してくださいね。 と、申し渡してあったのである。
ラルク行きたかったなあ・・・。
済んでしまった事は仕方がない。 来月はぐれーで楽しんで来マース。
さて山火事。 今度はハリウッドの方で燃えている模様。 マリーナの我が家のベランダからも、夜になると燃え盛る炎が見えるくらいの勢いだ。 当然ハリウッド方面は空気が淀んでいるし、心なしか気温も高いような。 夜はヘリコプターがバラバラ飛んで来る。
消防の皆さん、事故のないように、でもできるだけ早く消したってください。 火事はやだねえ。
・・・・・・あ、思い出してしまった・・・。 前に、ジェノリアクター(の中に)スギゾーのコンサートがあった時も、「皇帝うるさいの好きじゃないと思って」と言われて、ジャバ夫さん、自分だけ行ったんだわ・・・。 うるさいって、あんた。
わかってないなあ。
エンターテイメント・センターが来た。 テレビを乗せる台だ。 DVDデッキとか、ゲームのハードを収納するので、そういう名前らしい。 これにて大型家具は一通り揃ったと思われる。
このテレビ台、ジャバ夫さんがずっと欲しがっていたのだ。 何故なら、これがないとテレビの配線がむき出しなのだ。 アメリカでは、毎年何件も、赤ちゃんがテレビの配線に絡まってしまう事故が起きる。 たぶん、靴で生活しているから、視線が上に集中してしまい、床附近の危険に気がつかないのではないだろうか。
近頃イサムさんがごろごろ転がろうとしているので、ジャバ夫さん、テレビのコードが気になって気になって、仕方がなかったらしい。 これで一安心。
で、ふと見たら、不要になったでっかい前時代的なスピーカーが、タンスの上にゴンゴンっと二台置かれていた。 危なーい。 「地震が有ると落ちて来ちゃうから、どっかに移動してよ」 と言うと、 「うん、もう使ってないから、明日捨てに行くよ」 とお返事。
待てー!! 待て待て待て待てーい!! 地震教育を受けた日本の皆さんには、もうお分かりですね。 何が間違いなのか。
5秒後に地震が有るかもしれないんだから、今すぐ降ろしてください。
と、言う皇帝に、ジャバ夫さんぽかーん。
地震様が、我が家がスピーカーを捨てに行くまで、待ってくれると思うなよ! という事だ。
説明したらわかってくれて、すぐにタンスの下のスペースに入れてくれた。
それにしても、ロス大地震っていつ来るんじゃろー。 どきどきどき。 映画みたいに、暴徒とかが出てくるんじゃろうか。 どきどきどきどき。
風邪ひいた。
ものすごい久しぶりだ。 どのくらい久しぶりかと言えば、確かジャバ夫さんとオクラホマへ友達の結婚式に出席した時以来だから、もうかれこれ2年半くらいか? 全く風邪をひかなくなったので、もしかしたら馬鹿になったんじゃないかと思ったが(たぶんそう)。
日本を出てから、電車に乗ったりしないから感染経路がなかったとも言える。 学校行ったら人に会うからねえ。
イサムさんにうつさないように、家の中でもマスクしている。 本当にマスクって効果あるのかな。
さて、今月初めくらいに、家の前にリムジン数台と、ボディーガードを乗せた黒バン数台がいた時がある。 家の前だけでなく、周辺のお店のほとんどに黒い男達がわらわらいた。 MIBがイサムさんを捕獲しに来たのかと思ったが、近所にどっかの国の大使館員が住んでいるので、そこの要人が来ているのかとも思った。
でも大げさ過ぎる。 副大統領でも、こんなにSPはつかないってくらいの厳重警護ぶりだった。 ということは、命を狙われそうな所の人か? と、ひとしきりジャバ夫さんとひそひそ話していたのだが。
そんなことも忘れ、昨日薄っぺらいゴシップ雑誌を買って読んでいたら、「8月頭ブリトニースピアーズとリンジーローハンが、マリーナデルレイでパーティーしました。女の子同士の時間は楽しいね☆」みたいな事が書いてあった。
ブリちゃんか。
楽しいね☆なんて感じの生易しい雰囲気ではなかったが。 有名人は大変じゃのう。
あまりの背中の痛さから、ラジオ体操をしている。 http://www.youtube.com/watch?v=xS92XkVKM0Q
まじめにやると、結構な運動にもなる。 あと、昔の自分が出来たからと言って、はじめから張り切って動くと、腕とかえらい事になるので注意。 子供は疲れ知らずじゃのう。 その子供を相手に、これから右往左往しなきゃならないかと思うと、ラジオ体操くらいでグダグダ言っていられないわね。 子供の運動会でアキレス腱切るお父さんの気持ちがわかるわ〜。
宿題に追われながら、ラジオ体操をする、夏の終わり。 なんだ、小学生か自分。
宿題の提出期限は9月3日です。 それでもって、今学期は終わって、次は9月終わりから新学期。
はーっどこらしょ。
靴を修理に出した。
実は、アメリカには靴や鞄の修理をしてくれるような所は、ないんじゃないかと勝手に思っていた。
だって看板を見た事がないし。 消費社会だし。 ぶっちゃけアメリカ人不器用そうだし(あ)。
で、日本から後生大事に持って来ていた、お気に入りの茶色の革靴が、ついに踵どころかつま先のソールまではがれ落ちてしまい、しかもその先っちょの革が破けてしまった。 うーん・・・。 ここまで履かれれば、靴も本望か・・・。
でも諦めきれないので、接着剤を買って来て、ぺったんぺったん張り合せもした。
さて、皆様お手持ちの靴を思い浮かべていただきたいのだが、修理してまで履き続けたいと思う靴が、一体どれほどあるだろうか。 私は2−3足しか思い浮かばない。
ということは、きっとこれは運命の靴なのだ。 元値がいくらだとか、関係ない。
やっぱり、電話帳で修理屋を捜すか・・・。
と思っていた矢先、クリーニング屋さんで目撃したのだ。 奥のカウンターで、鞄の持ち手を修理している、ラテン系のおじいちゃんを。 ああ! 「もしかして、靴の修理もやってますか?」と聞くと、YES! ナイス。
早速ぼろぼろの靴を持って行った。 こ、こんなんでもいけますかねえ・・・。 と、ドキドキしながら出したら、受付のお姉さんが「う〜ん・・・これは」と渋い顔を。 やっぱり、革自体がいっちゃっていると、駄目だろうか。
そしたら、奥からおじいちゃんが出て来て、黙って靴を持って行った。 どうやら、OKらしい。 ・・・職人やなあ・・・。 受付のお姉さんは「お見積もりを出して、後から電話します」と慌てて言っていたけれど、すでに奥ではじいちゃんが靴底を剥がしにかかっていた。 ・・・もし「あ、高いから結構です」って言ったら、どうなるんじゃろう。
結局、次の日に電話で「25ドルですけど・・・」と言われ、「ほんではやっちゃってください」とお返事。 つか、もうやっちゃったんでしょう。 案の定「あ、じゃあいつでも取りに来てくださいね」と言われた。
ちょっと高かったなあーと思いながら取りに行ったら、なんと、想像以上のできばえ。 というか、ほとんどおニューになって返って来た。
革全体にラッカーで色付けしたらしく、前よりやや濃い茶色になってはいたが、靴底半分以上取り替えてあり、継ぎ目は丁寧に削られ、違和感がない。 穴の開いた革には、パテが塗られて、きちんと内側に閉じられていた。
すげえ、すげえよじいちゃん。
感動してジャバ夫さんに見せたら、「クリーニング屋さんはたいてい修理屋さんを抱えている」との情報。 なーにー。
町中にあるクリーニング屋さんが、修理もしているのか? そんなに技術者がいるのか?
と思ったが、どうやら修理屋さんがいない所は、受付だけしていて、どっかの修理屋さんにまとめて持って行くんだとか。
ふーん。
でも、それだけ窓口が広いってことだ。
もしかしたら、日本より靴の修理はしやすいって事じゃないだろうか。 だって、日本の靴修理屋さんって、たいてい踵だけ修理とかだし。 きちんと修復してくれる所って、探さないとないし。
とにかく、修理してくれる所が見つかったので、これから安心して靴を履ける。 ありがとう、おじいちゃん。 でもやっぱりアメリカ人ではなかったね。
メールの返事遅れてます。 宿題終わったらポチポチします。 良い年して、夏休みの宿題に追われてます。 とほ。
さて、イサムさんには宝物がある。
目くそと鼻くそだ。
顔に色々くっつけているので、取ってあげようと思って手を伸ばすと、頑として取らせない。 顔を高速で横に振ったり、両手で皇帝の手を退けたり。 そんなに素敵な物でもないだろうに。 鉄壁のガードだ。
でも、写真を撮る前には、ちゃんと綺麗な顔にしてあげないと。 申し訳ないが、その宝物、ほじらせていただきます。
手を伸ばすと、右手でばしんばしん顔を殴られ、更に左手で髪を掴まれむしられ、「ぎゃああああああ」と叫ばれた。
・・・・そんなにか。
最近嘘泣きを覚えたイサムさん。 「ぎゃあああ」とか「ぴええええ」と言うと、お母さんが心配してくれると思っているのだね。 涙なんか、これっぽっちも流れていないし、時々ニコニコしている。 こうして純粋な心が失われて行く人間の性。
でも、嘘の理由が「お母さんにかまってもらいたいから」と言うところがかわいい。 愛い奴じゃ。
ところで、課題が出たので、ジャバ夫さんにイサムさんを預けて、動物園に行って来た。 この動物園好きの皇帝が、ロス動物園に行っていなかっただなんて。 何故なら、遠いからだ。
ハイウエイ9と405と10と5を乗り継いで、北に向かってえっちらおっちら。 人里離れた山際に、ロス動物園はある。 サンディエゴ動物園に比べると小ぶりなれど、丁度大人が歩き回りきれるサイズ。 特に呼び物になっている、珍しい動物とかはいない。
ちゃかちゃかとスケッチをして、さくさく帰って来た。 何故なら、暑かったからだ。
マリーナは、ロスの中でも涼しいと言う事がわかった。 山は暑いわ。
来園者は、子供連れの家族がほとんど。 子供の人口が、親人口を上回っている。 家族がほとんど4−2人の子供を連れているからだ。 不妊治療が盛んなので、双子ー三つ子も沢山。 6人乗りカートを押している人もいた(道が広いから、それでも平気)。 中には、親戚中の子供預かって来ました、という感じで、10人くらいの子供を体中に引っ付けて歩いているお父さんも。 日本の少子化を痛感する光景。
暑くて、さすがにロスっこもイライラ指数が上がるらしく、子供のために来た筈なのに、言う事聞かない子供を怒る親続出。 あれもいやーこれもいやーと、お父さんにうだうだしている子供(子供だって暑いから不機嫌だ)に、切れたお婆ちゃんが「お前は黙ってカートに乗ってろ!」と席にぶん投げた様は、鬼神の様であった・・・。
日本食スーパーで納豆を買って帰ると、ジャバ夫さんが、ビーフシチューを作って待っていてくれた。 我ながら良い躾(?)をした。
でもルー半分に水600mlなのに、1000ml入れてた。 たっぷんたっぷんのシチュー。 むしろ鍋だった。
背中が痛い。
テレビとかで、冬場に乾布摩擦したり、熱湯に入った後冷水を浴びたりするのを日課にしている人が特集されていたりするが。 一体、前世どんなひどい事をやらかして、そんな苦行をしているのかと思っていた。
だが、今なら気持ちが良くわかる。 その苦行より、更に辛い症状を改善するためにやっているに違いない。
背中の痛みが取れるためなら、どんな苦労もいとわない覚悟だ。
週三回水泳とか、そんなマメな人ではなかったのだが、背中が痛くなって、「じゃあ行くか」という感じだ。 はーどっこら。
イサムさんはちょっと落ち着いて、一人でぶつぶつ言いながら遊んだり、時々「ぎゃーす!」と叫んだりしている。 やっぱりうつぶせてから仰向けに起き上がるのは、まだ無理っぽく、うっかりうつぶせると「ぴぎゃー!」とひと鳴き。 だいぶ声量が上がって来ているので、放っておくとうるさいのだ。
皇帝は最近、大量に出た宿題をせっせとやっているので、一日中イサムさんを抱っこしているわけにはいかず。 たまに抱っこしたまま宿題したりするが、イサムさんが手を伸ばして、紙をぐしゃ〜っとしてしまったり、ミルク入りの唾をべは!と飛ばすので、危険だ。
もっと放っておいて良いのかな〜とは思うけれど、ついついぴーぴー言っていると抱き上げてしまうのだ。 一人目は致し方なし。
皇帝

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