皇帝の日記
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ジャバ夫さん、魔の犯罪都市オクラホマに帰っていきました。 どうかご無事で。
いない間に驚くべき事件をば。
違いのわからない男、ジャバ夫さんに、新たな伝説が産まれた。
皇帝は一回の料理で、4人前くらいおかずを作るのだ。 何故なら、ジャバ夫さんが2人前食べるのと、翌日お弁当に持っていったりするので、結局はけるからだ。 残り物をとっておくので、時々お腹のすいたジャバ夫さんが「こないだの○○、まだ残ってる?」と聞いてくる事もしばしば。
で、「こないだの豚肉とジャガイモの煮たの、残ってる?」と聞いて来た。 ん〜? 最近豚肉でなんか作ったかな〜? 豚肉とジャガイモ・・・? 肉じゃが? 作ったのは相当前だぞ。 「コリコリしているやつ。砂糖味」 コリコリ・・・。 あ。
砂肝と茄子の煮物ですか? みりん味。
「そう、それ」って、何一つ食材が合ってねえー!!
がっくり。
さて、血中のイサム濃度が不足しているので、義父母が一日早く来る事になった。 ジャバ夫さんがいないので、メインのベッドルームに泊まってもらって、皇帝は書斎にお布団を敷く予定。 ついでに、学校のファイナルがあって最近遊びにいっていないかったので、日曜サンタバーバラに一緒に帰って、月曜日戻る事にした。 のんびりするっす。
こないだ購入したジップロック(使い捨てプラスチックタッパー)。 価格は以前と変わらず、しかし材質が著しく薄くなっていた。 こんなところにも、不景気の波が。
ところで、使い捨てのタッパーは嫌いだ。 便利だけど、地球にとても優しくない気がする。 そんな皇帝の宝物は、キッチンに常備している、何度も使えるプラスチックのタッパー。 日本製だ。
アメリカのタッパーは、ほとんど使い捨てだし、何度も使える奴は、一部ガラス製だったりして、重いので、使いにくい。
この日本製のタッパーを、何度も洗っては使い洗っては使い、と大事にしていた。
ところが最近、段々数が減ってきたような気がしていた。 気のせい? と思いながら、騙し騙し過ごしていたら、ついに一番小さいサイズのタッパーが、無くなってしまった。 半分残ったレモンとかを入れておくのに、最適なサイズであったのに。 もちろん、他のサイズのタッパーも、明らかに少なくなっている。
犯人は、もちろん夫だ!! 他に心当たりも無いので、ジャバ夫さんに「ここに集めてある、奥さんの宝物が無くなってるんだけど?」と、聞くと。 「宝物?」と言いながら、近づいて来た。
その瞬間、がばっとほっぺたを掴み、白状させた。
なんとジャバ夫さん、アメリカ製の使い捨てタッパーと同じく、使っては捨てていたのだ。 たいてい、残り物を保存しておくのに使っていたので、その残ったおかずをおやつ代わりに食べては、終わるとゴミ箱にポーイと捨てていたのだと言う。
許すまじ。
ジャバ夫さんの言い訳は、「そんなに大事なものだって、知らなかった」だ。 うーん。 情状酌量の余地はあるか・・・。 しかし、再犯は許されませんからね! と、今回は条件付き無罪。 条件は、日本食マーケットで、タッパーを買ってくる事。
タッパーは、主婦の宝物ですよねえ?
そんなわけでジェスチャードローイングも終わったが、どうやらテストとかはないらしい。 成績は来学期くれるそうで。 どきどき。
さて、イサムさんは無事ハーフバースデー(六ヶ月)になったので、お祝いに(?)またワクチンを打ちにいって来た。 ワクチン2種と、インフルエンザの予防接種。 親も受けていないインフルエンザ予防接種だが、新型のじゃなくて、普通の方だ。 こちらでは、今は新型よりも通常のインフルエンザの方が流行っているそう。 親の方は、近所の薬局で接種できると言われたので、そのうち散歩がてら打ってこようと思う。 薬局で打てちゃうんだ・・・便利。
あと、頭の大きさが平均よりかなりでかいので、CT検査するかも、と言われてしまった。 いや、異常な程でかくはないでしょうが、と言ったら、もう一回別のナースが頭の大きさを測り直してくれて、平均よりちょっと大きいくらいに修正された。 一番最初に測った時、明らかに斜めだったからだ。 人によって測り方が違うなんて、意味がないでしょう。
ぷんぷん。 ・・・でも、やっぱり平均よりはでかいのか・・・。
一番最初に測った誤った数値から、医者さんは普段より細かく発達状況を調べてくれてしまった。 イサムさんを表にしたり裏に返したり、手足をこねくり回したり。 正常だそうです。 お座りも、すぐに自力で出来るでしょう、とのこと。 ほ。
実はジャバ夫さん、親友のお父様が亡くなったので、オクラホマに一時帰る事になった。 皇帝とイサムさんはお留守番。
週末は義父母が来てくれて、イサムさんの面倒を見てくれているうちに、グレエのコンサートに行って来る。 一人で行っては悲しいので、元ルームメイトの誰かを誘おうと思っているのだが。 なんだか皆急がしそうだ。 映画のスタッフって、皆フリーで働いているので、忙しいのは結構な事なのだけれどね。
うすうす頭のでかい事がバレているイサムさん。 6−12ヶ月の帽子をかぶせようと思ったら、入りませんでした。 ああ。
さて、ストーリーボードのクラス、ファイナルが終わった。 成績は、ジャジャーン! Aでした〜。 いえーい。
色々やった課題ごとに評価されて、最終的に総合評価をくれるのだが、内訳を見たら、やっぱりというかなんというか、「動物園でスケッチ」が評価最低でC。 暑さから、いい加減に引き上げて来た感がにじみ出た課題であった。
その他、メインのストーリーボードやスクリプト(台本)、プレゼンテーョンなんかの評価がA+だったので、溝を埋めてくれたのであった。
今日はジェスチャードローイングのテスト。 テストって何をするのか。 ほんでは行ってきまーす。
ぐだんとしているのを、どこからか察してくれたのか、日曜の夜にわらわらと友達が来てくれた。 ので、ポーカーゲーム(テキサスポーカー)をしたら、皇帝全員のチップを全額巻き上げて終了。 べガスで!べガスで勝っていたら!! 家が建ったのに〜。
さて離乳食。 人参をグダグダになるまで茹でて、こした、人参ペーストなるものをあげた。 大人が聞いても、けして食べたくないと思う代物だ。 案の定、イサムさんぺっと口の外に出してしまう。 何回入れても、ぺっとしてしまう。
いくら離乳食とはいえ、本当にこんなもの食べさせたいのか? だんだん、心の中で自問自答しはじめる皇帝。 試しに自分で食べてみるも、人参味で、別に美味くも不味くもない。 う〜ん。 そんな母の心を見透かしてか、イサムさんの防御も段々過激になっていく。
バタバタしながら、それでも5口くらいあげたら、イサムさんがしくしく泣き始めてしまったので、終了。
そりゃあね、ぎゃんぎゃん泣いたら、母も心を鬼にして人参を食べさせたかもしれない。 でも、赤ちゃんなのにしくしく声もあげずに泣くんだもの。 可哀想すぎる。
そんなわけで、人参はしばらくお休み。 明日はリンゴペーストの予定。
今日も臭くて申し訳ないですが、イサム工場長の新商品、米由来のウン○は、今朝も立派に出ました。 ミルクオンリーのときより、やや硬め。
今週末は、ジャバ夫さん休日出勤なので、イサムさんとさて何をして遊ぼうか、と言う感じ。 かつてのルームメイトが時々遊びに来てくれる以外は、特に待つ客とてない皇帝であった。
そういえば、以前足の指の骨が折れているのに、プールサイドをかけずり回っていた元ルームメイト。 こないだ我が家に遊びに来てくれたので、プールに一緒に行った。 相変わらず、バク転宙返りしながらプールに飛び込んだりと、素晴らしい運動神経だったが、話を聞いていると、どうやらスケボーしてあばら骨を折ったらしい。
・・・何故平気なのだ・・・。
あばらって、折っても固定できないから、安静にして治るのを待つんだそうだが。 大丈夫なのかなあ。
モデルは最近ゲーム会社勤務になったので、平日は会えず。 時々パーティーに呼んでもらって、そこで近況報告って感じ。 実は今日もパーティーがあったのだけれど、19:00〜って、イサムさんの寝付かせる時間にもろぶつかっているので、行けなかった〜。
他のルームメイトも、誰かのパーティーで会うくらい。 皆お仕事忙しいからのう。 地元のママの会にでも参加して、主婦の友達作るしか無いか。 でも会費払うのが嫌だ(おー)。
さて、そんな元ルームメイトのうち、3人が製作に参加した映画、「アバター」が近日公開だそうです。 ヒットしても特にマージンは入らないけれど、超大作らしいので、日本に来たら、是非観てください。
今日は臭い話。
今朝ジャバ夫さんがイサムさんのオムツを取り替えながら、「くっせー!!」と絶叫。 話を聞いてみると、今までに無い匂いのウン○が出たらしい。
それは、イサム工場長が、原料を代えたから。 お米だからだよ! ということは、イサムさん、全部吐き出しているように見えて、実はちゃんとちょっとずつ食べていたのだ。 えらいぞ、イサムさん。
そんなわけで、今日は米から、原型が無くなる程とろとろのお粥を作った。 とろとろ。 これは結構食べてくれたと思われる。 明日の商品出荷が待ち遠しい。
ところで、炊きたてご飯の香りと、赤ちゃんのオムツの匂いが同じだということは、日本のお母さん達の間では、公然の秘密なのだろうか。
ケンタッキーの匂いとも言いますね。 はい。
昨日の反省会から。
お母さんが初めて作ったお粥は、味は好評であった。 だがしかし、飲み込めていないという課題が残る。 10倍粥を調べてみたら、どうやら粒が残らない程にペースト状に煮込んだものが、本物と思われる。 お母さんの偽粥は、米1:水10を一時間煮込んだだけで、米粒をつぶしていなかった。 更に、育児書には「お粥の上澄み液から」とか書いてあった。
上澄み液だと。
しかも、お粥作った事無いもんだから、加減がわからずに鍋一杯に作ってしまった。 こちらは、今朝病気でもないのにお父さんとお母さんの朝ご飯になった。
これらの失敗を踏まえ、本日は既に炊いてあるご飯からお粥を作る事に。 それでも良いって書いてあった。 ほんの一匙のお米を、ぐつぐつ煮込んで、とけたところをすくって、上澄み液をとっていく。 それを冷ましてから持っていくと、ご飯への期待から、すでに涎マックスなイサムさん。
「それをすぐに僕の口に入れてくれ!」とばかりに、器に手をばしゃっと突っ込むイサムさん。
あああああ。
ミルクだけの汚れだった日々よ、さようなら。
イサムさんの腕ぶん回しをくぐり抜けながら、えいやと上澄み液を飲ませてあげたらば・・・・
むちゃくちゃ不評でした。 顔をしかめて、「こんなんじゃねえ!本物のお粥を出しな!」という表情。 何が? 米から炊いたお粥じゃないと、駄目なの? それともツブツブをかみかみしたいの?
ともかく、5匙くらい飲ませて、めちゃくちゃ嫌そうだったので、上澄み液終了。 今日も反省会だ。
今朝イサムさんのお腹が正常に戻っていたので、お昼に10倍粥を作ってみた。 イサムさん、初めてミルク以外の物を口にするの巻(プルーンは飲ませた事あったけど)。
結果、ものすごい食い付きだった。 はじめの一口二口は、「え!?何僕の口に入れようとしているの?このツブツブやだ!」と言う感じで、一生懸命口の中に指を入れて拭っていたのだが。 すぐに「やべー!これうめー!」と思ったのか、引こうとするお母さんの腕をわしっと掴み、スプーンごとお粥をかみかみかみかみかみ。
噛んではいるのだが、飲み込むのがわからないらしく、そのまま口の脇から漏れて行くお粥。
うーん。 一応写真は撮ったものの、我が子でなければ正視できない爆発ぶり。 最後には、おでこにまで米をくっつけて、夢中になって噛んでいた。
でも飲み込んでいないと思うんだ。 それでは栄養摂取にならないのだ。 ただブドウ糖分解しているだけだ。 ヨウ素液を垂らすと、色が変わるのだ。
最終的に、米に向かって「ぎゃー!!」と一吠えしたので、終了。
机も服も、お母さんも、イサムさんも、みんな米糊でべたべたになったのでありました。 風呂に入るべ。
カルビーだ。
日本の「ひよこクラブ」みたいなもんで、こちらには「ペアレンティング」という雑誌がある。 「月刊両親」みたいな、堅い名前だ。 (他にも育児雑誌は数種出ているが、どうもここが大手らしい)
定期購読を申し込んだ覚えは全くないのに、どこからとも無く、我が家が育児中だとバレ、毎月律儀に送って来てくれている。 (無料なんだけど・・・たぶん、発行部数を伸ばした方が、広告費が入って、印刷代と送料より儲かるとかなんとか、そんな大人の事情だと思われる)
育児に使う英語の勉強にもなるし、せっかくなので読んでいるのだが。
「子供に緑の野菜を、無理無く食べさせるには? カルビーの枝豆スナックがお勧め!」
って書いてあった。
・・・。
常々アメリカ人の栄養学の頼りなさにはあきれていたが・・・。 カルビー、この記事書くの許したんか・・・もしくは書かせたのか。 そうか・・・良心を捨ててアメリカに進出したのだな・・・。
枝豆スナックを、緑の野菜だと思う両親が、アメリカには一杯いそうだから、だからこそ罪は重い。
ところでこの雑誌、全米誌なのだが。 田舎の人はどこでカルビーを手に入れるのだ? (ああ!問い合わせを狙っての掲載か!!?)
皇帝

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