皇帝の日記
目次もくもくぶらり過去旅ぶらり未来旅


2009年11月10日(火) おらイサム

おっす、おらイサム!

てなごときに、イサムさんの髪の毛は天井に向かって生えているわけだが。

これが、どうもアメリカ人の笑いのつぼを刺激するらしく、「髪が!」とか「あなた、素敵な髪型ね」とか「どうしたの、その髪」と言われ、むふふむふふと笑われてしまうのだ。
特に、洗髪直後、乾いたばかりの時が、もっともふわんふわんとしている。
よくもクリリンを殺したな!ってくらい立っている。

ベニスビーチを散歩していると、通りすがりの人にむふふ、と笑われたりする。

ディランママとコリアンマーケットに、食器の買い出しに行ったらば、イサムさんは韓国アジュマ(おばちゃん)に大人気だと言う事が判明。
ハーフの赤ちゃん=かわいい、の図式は、日本だけではなく、韓国でも公式らしく、皇帝とジャバ夫さんがならんで歩いていると、その子供を見てみたい、というアジュマ達が行く手を阻み、ベビーカーを覗き込むのである。

さんざん「キヨオ!キヨオ!」(かわいい)と言われまくって、イサムさんもはりきって「うふ!」とポーズをとりまくり。
ファンに微笑みまくり。
愛想を振りまきまくる。
サービス精神旺盛なイサムさん。

しかし、「モリカラ・・・」(髪の毛)との呟きを、母は聞き逃さなかった。

冬は帽子をかぶらせて、髪をぺたっとさせてみよう。


2009年11月09日(月) 赤子フィスティバル

そんなわけで、サンディエゴから4ヶ月の赤ちゃん、ディラン君が3日程滞在してました。
可愛さ2倍。
オムツゴミ2倍。

赤ちゃんが複数居ると、どんなことになるかわかった。
あっちで吐き、こっちで吐き。
異臭がすると、どっちだどっちだの大騒ぎ。
そして、お母さんが違う赤ちゃんを抱き上げると「それ僕じゃないよ!お母さん!騙されないで!」の大合唱。

保育園はいったいどんな阿鼻叫喚の地獄絵図になっているのか。
想像もできない。

ディラン君は、まだ他の赤ちゃんを認識できる月齢ではないので、割と静観、という感じ。
イサムさんは、小さくて、もじょもじょ動いている生き物に興味津々なれど、どう接していいかわからず。
とりあえず、ほっぺを食べたりして、泣かれていた。

かわいいなあ。

ディランママとは、オムツかぶれや夜泣きなど、一体どうしたらどうなるのかを二夜連続で会議したり。
かわいくなきゃ、やってらんないわよねーということで着地した。

本当に、かわいいだけだな、君等・・・。


2009年11月08日(日) のーみゅじっく

どっかのレコード会社のコピーのごとく、ノーミュージック、ノーライフだったら、皇帝の寿命はハムスターよりも短かったであろう。

というのも、音楽的素養が全く無いからだ。

音楽を奏でる技術が壊滅的に乏しいだけでなく、かなりの音痴。
リズム感も無い。

そして、世の中には音楽を愛でていないと、人間ではないかのごとく、他人を見下す輩が居るので困るが(ジャバ夫さんとか、ジャバ夫さんとか、ジャバ夫さんとか)、実のところ、音楽が無くても平気な人なのである。

こういう事を言うと、てめえの体に流れている血は何色だ!と罵倒されるほど、音楽は多くの人にとって、とても重要なものらしい。

あ、でも別に音楽を嫌っちゃいないですよ。
ライブの音楽は色々聞きに行ったりするし。

でも、無きゃ無くてもいいのです。
しーんとした家の中で、何時間でも過ごせます。
車を一人で運転してても、音楽があってもなくても平気。

片時も音楽なしでは生きられない人とかには、信じられないそうなのだが。

皇帝の音楽シーンは、クラシックはモーツアルト。
邦楽なら1970年代ポップ(婆ちゃんの家にCDがあったから)。
洋楽なら、ビートルズが口語を音楽に用い始めた時代(母ちゃんが聞いていたから)。
中国物なら、ジェットさんが、発音的に中国語には不可能と言われていたラップを、見事クリアした頃。
その辺で終わっているのである。

そして、更新しようとする意欲も無い。
皇帝の耳には、ショスタコービッチも、ヒップホップも、黒人演歌歌手も届いていないのである。

ものすごい狭い音楽の中で生きている。

わかりやすいポップしかわからないので、いい年してブリトニー・スピアーズを口ずさんでは、夫に笑われる毎日である。

長々と主張したが、これは日本でカラオケに誘われた時の為の布石です。
僕は何も歌えんよ、という。


2009年11月07日(土) 初単語

今日はサンディエゴからお客。

さて、イサムさんがとても成長した。

8ヶ月になったその日、なんと「ダダ!(お父さん)」と言った。
ジャバ夫さんを指差して、はっきり「ダダ!ダダ!」と言ったのだ。
感動した。

インフルエンザ、二度目のワクチンを打ちに行った。
美人の(ここ重要)看護婦さんに「かわいいねーかわいいねー」と言われて、いい気になっているうちに針を刺され、気がつかないまま終了。
泣かなかった。
感動した。

そして次の日、お気に入りの絵本を見ながら、「ダダ!」と言っていた。
プレイジムも「ダダ!」

楽しい物は全部ダダか。


2009年11月06日(金) ミッキー

ミキモトだ。

就職活動の時、採用担当者が「うちはピンポン球みたいな真珠を買う顧客に支えられているので、店頭で数万のカス真珠を買うような客は屁です」(概訳)とほざいていた事から、イメージは地の底まで落ち果てた彼らである。

だがしかし、以前ロデオドライブ店での親切な対応から、あっという間にイメージを回復させられた。
皇帝の人物、会社評は、その程度の薄っぺらなもんなので、あんまり何の参考にもしないでいただきたいものです。
その日の気分だけに左右されています。

さて、そんなロデオドライブ店に、また行って来た。
母が遺した真珠のイヤリングが、ミキモトの箱に入っていたからだ。

金具をピアスに変えたい。
でも、もしミキモトのもんなら、こないだ行った適当金具交換店で変えてもらうのもなんだろう。

というわけで、プラプラ行って来た。
しかし、どうもミキモトの物ではなかったので、「ほんではまた」と店を後にしようと思ったら、店のおじさんが「週一回、信頼している日本人の職人さんがお店に来るから、金具を変えてもらえるよ。うちのじゃなくても良いよ」というので、あずけて来た。
親切だった。

前回ブローチを洗浄してくれたおじさんと同じ人であったが、あの店にはあの人しか居ないのだろうか。
いつショーウィンドウの外から覗いても、あの人と警備員しか居ないのだ。
謎である。

そして、ピンポン球どころか、カスを買いに来る客の姿も見た事が無い。
店の人二人に客ゼロだ。

親切なおじさんの為に、つぶれないで欲しい。


2009年11月05日(木) コント仕立て

フェニックスの友達から電話が有ったので、「信号無視の切符切られちゃってさ」としょぼしょぼ話をしたら、「私も先週切られちゃったの」と言うではないか。

ちなみに、彼女は初犯ではなく、8回目くらいだと言う。
その度に学校に通っているのだが、一向に何も学んでいない事は、再犯具合からも伺える。

もちろん彼女も、例の間抜け写真を撮られたのである。
彼女はその時夫と口論の真っ最中であり、写真には、助手席を鬼の形相で睨みつけている様が、ばっちり激写されてしまったのだとか。
そして、信号が赤である事に気がついている、「志村!後ろ!」的表情の夫も。

コントみたいだ。

オンラインで見れるビデオを見たい。
でもアカウントが無いと見れない。

私のアカウント教えてあげるから、そっちのアカウント教えてよー。
という物々交換は成立せず。

運転手を激昂させては行けない、という話。


2009年11月04日(水) 8ヶ月

そろそろ8ヶ月になろうとしているイサムさん。

よく赤ちゃんは弱いもの、守ってあげるもの、と言う。
いやあ、本当に弱い。
想像以上の弱さだった。

新生児にいたっては、自分の顔の上にかかった布をどかす事が出来ず、窒息する程の弱さなのだ。
布の下から呼吸する程の肺活量も無いとは。
世界最弱の生き物ではないだろうか。

ばい菌にも弱い。
普通に洗った物を口に入れても病気になる。
ありとあらゆる可能性から守らないといけない。

そんな弱かったイサムさんも、8ヶ月。
大きくなったもんだ。
滅多に煮沸消毒の出番も無くなった。
ちょっとやそっとの雑菌よりは、強くなったのだ。

おめでとう、イサムさん。

ところで、一体いつ土足の床転がりデビューをすればいいのか。

アメリカ人の赤ちゃんだったら、どうやらとっくに土足の床に直接ごろごろしながら、絨毯を舐めている年頃らしいのだが。
悩む。


2009年11月03日(火) 釣った魚はでかいか

ツイッターで、何故に夫の愚痴を言う妻は多くて、妻の不満を口にする夫が少ないのか、という疑問を見た。

それは、男は人もうらやむ女と結婚した、という栄誉を得たいからではないかと思う。
「あいつの奥さん美人だ」
「かわいい嫁さんもらった」
「料理が上手」
「優しいらしい」
「おもしろい」
実際そうであろうがなかろうが、そう思われたいのである。
そして、そんな素晴らしい家庭を手に入れた、あの男は「できる男」なのである。
仕事も任せたい。

そんなわけで、わざわざ「僕はこんなくだらない女と結婚した無能です。見る目が無かった。無念です」と吹聴する男はいないのである。
結婚相手の程度すなわち、自分の程度が知れてしまうと言っても過言ではない。

で、なぜ女は平気で夫の悪口を言うのか。
しかもオンラインで不特定多数に向けて。

それは、女には自分の意志や決断ではない、何かのっぴきならない事情によって、その男と結婚させられてきた時代が長かったせいではなかろうか。

(それが大部分と思われるが)親が決めた結婚であったり、暴力で手込めにされたからであったり、妊娠してしまったからであり、村に適齢期の男が一人しか居なかったからであり。
自らの聡明さでは抗えない事情で、それこそ無念、こんな男と一緒になるしかなかったのです。
という言い訳が、長い事存在した功罪。
駄目な夫が居る女には、「苦労するね、かわいそうに」という同情の余地があったのである。

妻が夫の文句を隣の奥さんと言いあうのは、長年許されて来たストレスのはけ口なのであります。

しかし、時は21世紀。
今や多くの日本人女性は、男性を自分の判断で選び結婚するも、しないも自由。
一生独身でも、のたれ死ぬ程には困らない時代になった。
多少の愚痴であれば「微笑ましい」「あるある〜」で済むが、あんまりにひどい夫だと公言すると、「じゃあ何故一緒に居るの」とつっこまれても仕方が無い。

これが、ちょっと上の世代だと、ガチで親の決めた結婚で、本人に選択肢が無かったりするので、黙って愚痴を聞いてあげましょう。

あと、舅姑が嫁の悪口を言うと、同じく自分で嫁を選択したわけではないので「苦労するね、かわいそうに」という同情が一時得られるが、実のところ「そんな駄目な嫁を選んだ、駄目な息子を育ててしまいました」と言うようなもんなので、こちらも程々に。


2009年11月02日(月) 海よりも深く反省

心配かけちゃいけないので、最初に言っておきます。
事故とか起こしてないです。

それにしても、アホな事をしてしまった。
ばーかばーかばーか。
自分の馬鹿。

どんだけアホか。

それは土曜日の深夜であった。
学校が終わって、さっさと家に帰ろうとしている時である。
別に急ぐ必要は無いのだけれど、気持ちは「一刻も早く帰りたい」と思っていた。

家でイサムさんを抱えて待っている、ジャバ夫さんが心配。
いや、そんな言い訳はむなしい。

日本では考えられない程見晴らしの良い8車線の道路を、とっとことっとこ車を走らせていると、先の先の信号が黄色になった。
それが、まあいつまでも黄色なのである。
「黄色?どうする?」
どうするもへったくれも無い。
黄色は止まるのだ。

しかし、この時私は油断していた。
「黄色は急げば渡れるだ〜」という間抜けな油断。

そして、そのままアクセルを踏んで、がーっと渡ってしまった。

それが一週間程前の話である。

そして今週。
お手紙をいただいてしまった。
丁寧に写真入りで。
「あなた、信号無視しました」
というお手紙を。

私は、中高時代から早退はするけど遅刻はしない、という、微妙なまじめさを持っている人であった。
だからもう、お上(シュワちゃんだけど)からのお手紙と言うだけで、がくがくぶるぶるである。
その上写真入り。
確かに、私が道を横切る瞬間、信号は赤だったのです。

しかも、その時の自分の顔の間抜けさ。
口半開きで「渡っちゃえ・・・」という間抜けさにあふれている。
ワールドワースト間抜け面。

ばーかばーか。
たまたま誰にもぶつからなかったから、間抜け程度で済んでいるものの、そんな間抜け面で運転を続けていれば、いつかは事故を起こすに違いない。

更に、オンラインでビデオも再生できるのだ(本人限定だけど)。
あー・・・。
黄色の信号を、次々に渡って行く他の車の最後尾。
私も走り抜けました。
ああ。
そして変わる信号。
ああ。

反省。

そして、車のナンバープレートが、ジャバ夫さんの名前で登録してあったので、手紙はジャバ夫さん宛。
あまりに間抜けな妻を気の毒に思ったのか、ジャバ夫さんは全く怒る事なく、手紙の内容を教えてくれた。

これから私ができる行動の選択肢は二つ。

①罰金500ドル支払って、運転免許証に「違反者」の刻印を押される。
②罰金500ドル支払って、教習所に通う。

運転免許証に「違反者」の刻印を押されると、自動車保険が値上がりするので、②の道を選択しようと思う。
教習所にはイサムさんを連れては行けないので、ジャバ夫さんにあずけて。

このいずれの手続きにも応じないと、裁判所に出頭となる。
その出頭命令も無視すると、パリスヒルトンのごとくに逮捕されてしまうのである。

更に間抜けな事と言えば、写真を撮られた瞬間を、おぼえているのだ。
深夜の交差点で、運転手の顔が照らされるくらい強烈なフラッシュを炊くのだから、それは相当まぶしかった。
ピッカー!
と光ったので、「うわ!あぶないなーこんなとこで写真?事故ったらどうすんだよ」とか思っていた。

危ないのはテメーだこら。バカヤローこのやろー。

と、思わずビートたけしになって、その時の自分をピコピコハンマーで殴り飛ばしたい。

それでは皆様、「黄色は止まれ」です。
とほほ。


2009年11月01日(日) 反抗

今まで、信じられないくらい良い子だったイサムさん。

何故に、どうして。
上の歯でも生えそうで、イライラしているのか。
なんだか一日中「ぶーぶーぶー!」「だーだーだー!」「あーあーあー!」とグダグダしている。
今までは外を連れて歩いても、それなりにおとなしくしていたのに。

これから飛行機に乗ろうと決意した瞬間に。
ああ無情。

いつまでも良い子じゃ居られない事くらい、わかっていたさ。
でもそれが、こんなにも突然だなんて。
オオマイベイビー。

思いはいつも、一方通行。

そんなわけで、今日のハロウィーンパーティーは、ずっとイサムさんぐずりっぱなしでした。
ああ。
せっかくベストドレッサーだったのに。

イベント物は時期を逃せないので、明日あたり「イサムさん写真」でハロウィーンをアップします。
お母さんもお揃いシリーズのコスチューム。


皇帝