皇帝の日記
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ジャバ夫さんともども、お世話になっているお寿司屋さんが、ラーメン屋さんに華麗な転職をするというので、涙に濡れながら、最後の寿司を食べに行ってきた。 焼酎と日本酒、二本目を開けたくらいから、記憶がとびとびになっている。
しかし、起きた時にはちゃんと化粧も落とし、パジャマも着ていた。 何故かジャバ夫さんは書斎で布団を敷いて寝ており、イサムさんはちゃんとベビーベッドに寝かされていたが、頭が逆向きだった。
酒は呑んでも飲まれるな。
全くねえ。
シュシュをミシンで作っている。 ハンカチとか、きれいな古布を見つけては、チョキチョキ切って、輪っかにしてゴムを通して・・・。
ところが、良いハンカチって、けっこう見事な縫製でできているのだ。 きれいに端がかがってあるハンカチを、線も引かずにばっつり切り裂き、上糸と下糸の調整もいい加減な状態で、ずだだだだだあと縫ってしまう。 なんという背徳感。 一番始めに、ハンカチを作った人と、工場に申し訳ないくらいだ。
沢山作っているのに、自分の髪が短いので、人に配り歩いている。 皆様も、受け取るかもしれません。 要らなくても、とりあえず受け取って、見えないところで捨ててください。
さて、アメリカには州ごとに、州法と言うのがある。 だから、州をまたぐと全然違う法律があり、うっかりすると違反して捕まるので、注意しなければならない。
それにしても、ローカルな決まり事なので、よくわからんなあ?というものも多い。 カリフォルニアで、首をひねりたくなる州法は、こちら。 どーん。
肉を切るまな板と、野菜を切るまな板は、別のまな板にしなければならない。
どーん。 君たちは、本当にアホだな。 そして、こちらが、二年程前に可決され、誰にも守られていない州法。 どーん。
黄色信号で左折してはならない。
どーん。 いや、これは説明しなければならない。 アメリカは日本とは車が反対に走っているので、左折と言えば日本の右折状態で、交差点に進入して、反対車線が途切れた時に、シュッと曲がるのである。 ところが、ロスはほとんどの主要な道路の交通量が半端無く多い。 ラッシュ時の首都高のごとく、車が途切れる事は無いのである。
だから、黄色で曲がれなければ、左折は永遠にできないのである。 黄色でも反対車線の車が突っ込んで来ることもままあるので、確かに黄色で曲がるのも、安全とは言えないのだが、致し方なし。 左折する場合は、黄色から赤の数秒で3〜5台ガンガン曲がりまくり、赤になってからの0・5秒間にも、2台くらいは曲がってしまう。 まあ確かに、憂慮すべき事態ではある。
しかし、この法を遵守するには、左折の←信号を。もっと沢山整備してくれなくては困る。
決まった時から、エ・・・と思われていた法であるが、「誰も守らない」ということで、無言のうちになかった事になっているっぽい。
どうやら赤ワインがアレルギーの有力候補だ。 しかし、赤ワインで痒くなるなんて、あんまり聞いた事が無い。 頭痛がおこる人や、窒息する人なら知っている。 実母と義弟だ。 赤ワイン、けっこうな確率じゃないか。
さて、今度日本へ行く際に、友達になんかアメリカっぽい物を持って行きたいな、と思い。 クリスマスだし、そんな感じのちっちゃい物をちょこまか探そう、という事で、近所の百貨店に行ってきた。 かわいいものがあると良いなあ。
ところが、それがもう、めちゃめちゃ混んでいるのだ。 不景気なのに。 いつもはすいすい入れる、ばかでかい駐車場に入るのも一苦労。
ようやく駐車して、えっちらおっちらベビーカーを押して入って行ったら。 人が一杯。 平日の昼だから、ほとんどが暇そうな主婦。 暇そうな主婦は、ベビーカーを覗き込んで、「まあかわいい!」をするのが使命だと思っているので、何度も何度もイサムさんを褒められ、「ええ、そうなんです。かわいいのです」というアメリカ風の回答を、何度も何度もし。 くったりしながら、いくつかのカラフルな化粧品なんかを選んで、レジを探すと・・・。
もや〜っと列がある。 アメリカ人は、きっちり並ぶとグランドクロスができて、地球が割れると思っているらしく、列を作る時は、緩めに扇形にもや〜っとなります。 もや〜・・・。
その上、只でさえ事務能力のおぼつかない店員さん達が、一台のレジに群がり、ああでもないこうでもない。
バーコード、ぴっ。あら、読めない。 これをラッピングしたいんだけど、二個ずつで・・・あら奇数だわ。 値段を修正液で消すんだわ。あら?商品に付いちゃった。 私、退社時間だわ。 この商品は40%引き、この商品は30%引き・・・なんだかわかんなくなっちゃったわ。
てな感じで、延々とだらだらだらだら。
もや〜・・・。
イサムさんが飽きて泣き出す頃、ついに諦めて、私帰りました。 ええ。 さすがにちょっぴり腹が立ったので、商品はそっとレジカウンターに置いて、「もういらないわ」と一言残し。
なるほど、アメリカでオンラインショッピングが主流になるわけだ、と思った次第。 まだ帰国まで時間があるので、またもや〜っとお土産探しに行って来ます。 もわ〜。
こんにちは。 チーズかワインかトムヤムカイの仕業で、全身にアレルギーのブツブツが出ております。 痒い。 ここのところ、常になんかのアレルギーで苦しんでいるので、ツイッターの呟きは、なんだかやけにアレルギー関係に弱い人みたいな感じになっている。
さて、クリスマスだ。 サンクスギビングデーが終われば、あっという間にクリスマス。 アメリカ人のクリスマスにかける意気込みは、日本人以上。 ただ、ベクトルが違うだけ。
アメリカでクリスマスと言えば、家族のイベントなのだ。 日本で言うところの、盆暮れ正月の、家族宴会みたいなもんだと思えば間違いない。
では、どんな事にアメリカ人は意気込んでいるのか。
この時期、宴会主催の家長は、フレッシュなもみの木を求めて、郊外に車を走らせるのである。 良いもみの木は、すぐに売り切れてしまうので、早めに予約したり、目星をつけておかないといけないのだ。 もみの木争奪戦。
リースも、今から予約合戦らしい。
もちろん、アメリカも核家族化が進んでいるので、そんな大きな集まりは無い家族も多いし、力を入れていない人も多い。
でも皆、クリスマスプレゼントを、親戚全員分に用意したりするので、お店はお祭り騒ぎ。 ジャバ夫さんの親戚が少なくて良かった・・・。
でも義父のプレゼントだけ、まだ全然決まっていない。 見当すら付かない。 男の人のプレゼントって、難しい。 結局靴下だろうな・・・。 しかし、毎年靴下って・・・。
カーテン買った。
今まで、カーテンが無かったのだ。 ブラインドだけでも、視界はシャットアウトできるし、別に困る事は無かった。。
ところが、近頃どうも寝室が寒いんじゃないか、という話になり、カーテンをつけたらどうなのか、と家族会議がまとまったのである。 議長のイサムさんも、腕をぶん回し、腹を叩いて賛同。
早速ベッド・バス・アンド・ビヨンドというなんでも屋さんに行き、カーテンレールとカーテンを購入。 ジャバ夫さんと今朝寝室に取り付けてみた。
するとどうでしょう。 なんと、外の雑音が60%くらいカットされたではないですか。 そうかそうか。 部屋の気温がどうなるかは、乞うご期待。
そうそう、ついでにお店に並んでいたシアー・カバーを買った。 日本の通販番組でも放送していると思うが、ブラシにくるくるつけて、顔に塗るだけで、シミも隠せる素敵なファンデーションだ。 日本より1/3のお値段と言う話なので、試してみたかったのだ。
感想は・・・。 うーん。 ブラシの素材が、いかにもナイロンでごわごわなので、付けるときの感触がいまいち。 明日、別のブラシで試し直すとしよう。 あとシミですが。 そもそもシミが無いのだった。 おほほほ。
皇帝トリビア。 肌はとてつもなくきれいではないが、初めて有った人が他に褒めるところが見つからないので、とりあえず「お肌きれいですね」と気を使われる程度にきれい。 うふ。
まあ、そのうちシミできるでしょう。 なんせカリフォルニアの紫外線の中で、毎日運転してるんだから。
そして今、イサムさんがお店の紙袋で遊んでいる。 今日も、整体の受け付けで「ナチュラル・スパイキー。むはは」と笑われ、近所の奥さんに「漫画のキャラクターみたいじゃない?」と言われた。 そんなにも気になるか、髪。
あ、そだ。 かしこまった犬。 http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=&blockId=4281243&newsMode=article
MGM、ザ・ゴールデン・エイジ。 「オズの魔法使い」がテレビで放送しているので、ついつい見てしまう。 映画がまさに夢を売っていた時代。
さて、アメリカではワーキングマザーは珍しくない。 というか、主婦の方が少ない。 奥さん働いてないと、「どこか悪いんですか?大丈夫?」となってしまう。 大きなお世話だ。 いやいや、男女同権が浸透し過ぎて、働かない自由がないがしろにされているのではないか、とさえ思う、昨今の風潮なのだよ。
主婦と言えば、デスパレートになんないと、暇も潰せないと思われているのかもしれない。 多くの主婦は、無害です。
そんなわけなので、赤ちゃんを連れていても、しょっちゅう人から「お仕事は何を?」と聞かれる。 「今は子育て中です」と言うと、「でも、すぐ復帰するんでしょう?」とくる。
面倒くさいので、そのまままたお会いする事の無さそうな人には、適当に答える事にしている。 で、せっかく適当に答えるなら、なんかかっちょいい職業は無いかなあ、と思っていた。
ついに適当にかっこうよくて、実現可能そうな職業を見つけた。
「名探偵」だ。
探偵はディテクティブとかだが、名探偵はスーパー・スルースという。 日本語の「名探偵」が、通常使われない単語であると同様、英語でも本以外で使う人は居ない。 「奥さん、お仕事は何を?」 「あ、スーパー・スルースをしています」
かっこいい。 しかも、名探偵には資格など無いから、嘘でもない。 事件を解決できなければ名探偵とは言えないが、事件に出会ってないんだから、解決しようがない。
ともかく、今日からは名探偵ですのでよろしく。
薬局に行ったら、スタッフにそそのかされて、トレーニングパンツを購入してしまった。 まだハイハイもしていない赤子に、トレパン。 無駄。
トレーニングパンツはオムツと違って、履く人が立って、両足をパンツに通すデザインになっているのだ。 タッチに意欲的なイサムさんも、自力では立てないので、ましてパンツの穴に足を通すなどという、高度な技はできない。
無駄になってしまった事よのう、と思って良く見てみたら、脇腹の部分がマジックテープで開閉できるようになっていた。 では、開けば普通のオムツと同じように着脱できるではないか。 良かった。
ところでこのトレパン、女の子用と男の子用がある。 女の子用はピンクで、ディズニーのお姫様達がにっこり笑いながらうん○をキャッチしてくれる。 男の子用はブルーで、カーズのスポーツカーのキャラクターが、すばやく漏れを防いでくれているのだ。
今まで、オムツのデザインは男女兼用であったのに。 男の子も女の子も平等に、赤いパンツのテンションの高いネズミが下の世話をしていてくれたのに。
これがジェンダーの始まりか。 こうして、男女の別を押し付けられるのか。
と、うがった意見を自慢げにジャバ夫さんにしたら、「違うよ。男の子と女の子は、綿の入っているところが違うんだよ」と流された。
そうか。 そうだな。
@l;.^「 [09/11/13 7:56:28] 「」_p^l「¥;ー』_〜=P**+『^¥ー^^^^^^^^^^^^ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー0−ーーーーーーーーー^^ーー^^^^^^^ーーーーーーーーーーーーー^^ーーーーーーーーー「」」 [09/11/13 7:56:55] ¥p「@@@@^っっっっp@@p「「「「「「「「「@ーーーーーーーー0000−^p「」/p;0^¥おp;p−¥「0pp¥「0お0p0「ーー^^^^^^^^^^^^^0−¥^¥^「¥」 [09/11/13 7:57:17] 」_「「¥ [09/11/13 7:57:39] 』¥^^「「「「「「「「「「「「「「「ーーーーーーーーー^ー9
以上、イサムさんがおじいちゃんに向けて、スカイプチャットに打ち込んだ内容。 やけにご機嫌な様子の顔文字が見える。 ^ー9
さて、我が家では当然イサムさんが、この世界で最も可愛い赤ちゃん大賞に毎日選ばれており、道すがらやテレビに、次々現れる挑戦者達に、一歩も譲る事は無いのだが。
これは、世界中のお父さんお母さんが、皆同じように思っている事と思う。 (思っていなかったら、どうしてこんな泣いてうん○するだけの小さい人を育てていられるだろうか)
そして、そう思ったら、口に出して赤ちゃんにも伝えるべきだと思う。 はじめは、アメリカ人が自分の赤ちゃんに「かわいい!お前は最高にかわいい!」と言っているのを見て、違和感を感じたものだが、今はそれで良いと思っている。 親に褒められた時の、赤ちゃんの得意げな顔を見ていると、そう思うのだ。
そんな育て方をしたら、バカになるんじゃないかと思われるが、そうでもない。 他の親が、全員自分の子が一番かわいいと思っているという、基本的な事を忘れさえしなければ、傍若無人になることはないので、安心してかわいがったらいい。
気をつけたいのは、他の子の前で自分の子に最上級estを付けないように。 世界ランク1位であることがバレてしまうから。
初来日が決まったイサムさん。 飛行場には、熱狂的なファンが詰めかけて、押すな押すなの大混雑が予想されるので、皆さんはインフルに警戒して、来ない方が良いですよ。 最も熱狂しているファン(おじいちゃん)が、車で迎えに来てくれますし。
さてその前に、アメリカ人が気合いを入れてお祝いする、サンクスギビングデーがやってくる。 そして、ジャバ一家は東海岸の義弟の家に集結するそうで、イサムさんの初飛行は国内線と言う事になる。 国内とはいえ、直行便で5時間かかる。 時差4時間。
日本への長旅の前の、予行練習と見ておこう。 ヴァージンエアラインで、子連れ初心者の緊張をほぐす為に、ファーストクラスをチョイス。 貯蓄とか、後先考えてとか、そういう堅実な言葉は、アメリカ人には似合わない。 今日を生きろ。 消費しろ。 そんな江戸っ子の心意気。 身銭を切っての、景気回復祈願。
25−29日はアナポリスで過ごします。
スミソニアン博物館に行きたい。
昨日イサムの産毛のことを呟いてから、メインストリートでお散歩していたら、ゲイのカップルとのすれ違いざまに「オゥ!スパイキーべいべ」と言われてしまった。 スパイクの形容詞と思われる。
スパイキーイサム。 パンクだ。
さて、ロスに来たばかりの頃。 ジャバ夫さんが、色々なところに連れて行ってくれた。 かわいいお店が沢山並ぶストリートとか。
ところが、それが何という名前のストリートで、ロスの中のどの辺りにあるのか、そういうことを、全くおぼえていないのだ。 もう一回、あの界隈に行ってみたい、と思っても、どこなのやらわからない。 「ほら、去年バスマットを買ったお店、どこにあるっけ?」と聞いても、もちろんジャバ夫さんはおぼえていない。
そんなストリートが、3、4カ所ある。
あれは夢だったのかもしれない。 皆さんも、そんなぼや〜っとした町の風景、お持ちですよね(ない?)
そのうち一つが、昨日見つけたメインストリートであった。
地球の迷い方を読みながら、家の近所のファッションストリートを歩き潰している昨今。 パタゴニアというスポーツウエア屋に行こうとして、ふと、周囲の様子に見覚えが・・・。 あれ・・・。 この海臭さ。 この坂っぷり。 このチープな店と高級な店が、ランダムに並ぶ、規則性の無さ・・・。
去年帽子を買ったのは、この通りじゃあないかしら。
そして、シャッポ屋の看板を見つけたのでございます。
夢じゃなかったんだなあ、と思った。
皇帝

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