皇帝の日記
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2009年12月07日(月) 一家全滅

ついにジャバ夫さんも風邪の症状が現れ、一家全滅となりました。
イサムさんもごほごほしてます。
ごほごほ。

さて、ミキモトでパーツ取っ替えをしたイヤリングをとりに行ってきた。
なんと店には二人の従業員と、一人の警備員が。
そして客は皇帝だけ。
3:1て。
どこ見て話したら良いのか、全くわからないよ。

直後、一人の紳士が来店し、奥さんか娘さんかにプレゼントを探しにきたので、客二人に。
すると、奥からいつもの店員さんが皇帝のイヤリングを持って現れ、4:2に。
なんだこの人口比率。

紳士は、7ミリ玉の腕輪をお探し。
留め具が金だったりプラチナだったり、ちょっとずつ違う腕輪をわさわさと出してもらっていた。

皇帝のイヤリングは、母が遺した手紙に寄り、結婚式の時に母がつけていたイヤリングと判明。
ミキモトの箱に入っているけど、ミキモトじゃないってちゃんと書いてあった。
ふむ。
ミキモトの刻印はもちろん入っていないけど、仕上がりは、さすがにちゃんとしたものでした。

ただ注意されたし。
外注扱いなので、カードを受け取ってくれないのだ。
現金かチェックで。
ドルが弱くて金が値上がりしたので、工賃も入れて145ドルと、かなりお高めになったので、手持ちの現金が5ドル足りず(!)、後ほどチェックを郵送する事に。
変な汗でた。
店員のおじちゃんは、やっぱり優しかった。

ついでに、近所にジョージ・ジェンセンの店舗が有るので、こちらにも寄って、母のくれたクリップ式イヤリングに、ピアスの針をくっつけてもらえるか相談。
クリップの閉じるところに針をつけるので、仕上がると、普通の装着よりやや下目になるけど、それで良いのなら、ということで受けてもらう。

このクリップ、ぶどうをかたどった銀のもので、1996年のデザインなのだが(つまり店頭にはもうない)、店員さんが「ビューチホー!」とやたら自画自賛。
アールヌーボーのような、ちょっと古い感じだったので、大人になるまで着けられないわ、と思っていたけど(え?もう大人?)出来上がったら着けてみようかなーと思った。

ドル回復前に、どどーんと買い物しようと思ったが、洟垂れてるので帰った。
じゅる。


2009年12月05日(土) 噛まれる

イサムさんに腕を噛まれた。
思いっきり噛まれたので、内出血してしまい、青タンに。
直母乳のお母さん達は、毎日大怪我する可能性を秘めながら、黙々と育児をしているのだなあ、と思った。
痛い。

さて、学校。
ちゃんと毎週土曜日に登校している。
結局、今学期はフォトショップのクラスだけ。
明日ファイナルなので、提出作品をポチポチと作っているのだ。

フォトショップは面白いが、あまり楽しくはない。
興味深いのう、という程度。
でも、ジャバ夫さん曰く、職業訓練だそうなので、一通りやっておく。
いつか役に立つのかもしれなくもない。

先生は、ハリウッド映画のポスターなんかを作ったりしている人。
課題も、映画ポスターを創る。

はーぽちぽち。


2009年12月04日(金) はなみずき

鼻水とまらず。

さて新型ワクチン。
こちらでも優先順位をつけたりつけなかったりしながら、接種が進んでいるようなのだが、無職外国人の、妊婦でもない皇帝には、とんと縁のない話で、存在すら教えられないままに過ごしている。
先月小児科に行った際に、「もうワクチン無いよ」の張り紙を見て、「ああ、始まる前に終わってた」と思ったくらいである。

それもそのはず。
どうやら、カリフォルニアは全くもってワクチンが足らんのである。
それは、州単位にワクチンをばらまかれたからで、州の人口比率が考慮されてなかったからなんだそうな。
つまり、ユタ州もカリフォルニア州も、同じ数のワクチンを入荷しているということだ。
あめーじんぐ。
シュワちゃん、文句言わんかったのか・・・。

義妹は妊婦である上に、大学で教鞭をとっているので、優先順位が早く、さくっと接種できたと言っている。
そのうえ、メリーランドではまだ割とワクチン数に余裕が有るとか。

じゃあ滞在中に、イサムさんだけでもワクチン打ってもらってたらよかったべな。
うーん。
難しい問題だ。

ところで、昨日からイサムさんは食欲が無く、鼻水をたらしている。
昨晩は咳き込んで、何度か起きてしまい、哺乳瓶でお水を飲ませて、もう一回寝かしつけたりしていた。
完全にうつしてしまった。

すまん。

でも、母子の密着具合から考えて、母子感染しない方がおかしいと思う。
マスクして、入念に手洗いをしていたんだけどね。
まあ、どうしたってうつるわいな。
げほげほ。


2009年12月03日(木) 赤ちゃんと飛行機

ども。
ジャバ夫さんが、毎日朝ご飯を用意してからでかけてくれたり、夕飯を持ち帰ってくれたり、台所掃除をしてくれているので、どうやら回復に向かいつつあります。
昨日よりだいぶ鼻呼吸が可能に。

さて、赤子連れで飛行機に。
とはいえ、イサムさんはあんまり赤ちゃんらしくない赤ちゃんなので、参考になるかどうか。
行きは、全く泣かず、ご機嫌に過ごしていた。
むしろ、普段お仕事に行ってしまうお父さんと、ずっと一緒にいれて、大喜びだった。
お母さんも、台所に消えたりしないという、何このハーレム、という感じ。

座席のリモコンをいじり倒して、あやうくベジタリアン用の機内食を購入しそうになった他、特に問題なく過ごした。

ここからは、大変だった事。

まあLAXの案内のわかりにくい事。
2階から3階へ行くエレベーターが見つからず、ウイングの端から端まで行ったり来たり。
案内の人ごとに、言う事が違う上に、たどり着くと工事中だったり。
地下まで降りてから、別ウイングの3階に上って、そっからまた移動・・・・とか、車椅子の人はどうしとるんじゃいワレ!という作りだった。
結局、母が子を担ぎ、父がベビーカーを担いで、普通のエスカレーターを使った。
迷う事45分。
もう二度と、ベビーカーは持ち込まない。
おんぶ紐だ。

機内食は、どちらか一方が食べ終わってから、もう一方にサーブしてもらわないと、赤ちゃん抱っこして机を広げるのは不可能。
また、荷物はどうしても多めになるので(ベビーフード、ミルクセット、オムツセット、おもちゃ等、最低限でも多い)、荷物+赤ちゃんを運ぶのが大変。
つまり、搭乗には赤子一人につき、大人二人が必要。

シャンパンを蹴り飛ばされた。
液体物は、受け取った瞬間に飲み干す覚悟でなければならない。

帰りの飛行機で、寝る前にややぐずった。
飛行機内でぐずっている赤ちゃんに、厳しい目を向けていた若い自分を叱りたい。
しかたないよ。
ぐずる日も有るさ。
ぎゃわわんぎゃわわん。
また一つ、大人の階段を上る体験だった。

寝かしつけた後、4時間ずっと膝の上。
重い。
どんどん重くなっていくよ。
子泣きじじい。

ベビーフード、ミルクは液体だけれど、特別な検査を通して、持ち込み可。
離着陸時の気圧変化には、ミルクを飲ませておくと、耳が痛くならないのです。
ただ、帰りの飛行機で、風邪を引いていたお母さんの耳が、死ぬ程痛かった。
まだ痛い。

健康第一。


2009年12月02日(水) がほがほ

駄目だ。
風邪絶好調だ。
でもイサムさんの口に入れる物と、尻から出る物の始末だけはしなければならない。
そればっかりは年中無休だ。

さてワシントンDC。
飛行機に乗り込む前の数時間しか観光できなかったが、とりあえず、リンカーンの記念堂を見て、朝鮮戦争メモリアルを見て、わーっと広場を突っ切って、遠目にホワイトハウスを見つつ、スミソニアン自然史博物館に行った。

どれも、わーっと見た。
スミソニアン自然史博物館は、「世界一の〜」という物が多く、あー、アメリカ人は世界一が大好きだな、と思った。
いや、人々は、世界一が好きなのか。
世界一でかい象は、偽物かっていうくらいでかかった。

スミソニアンは、もっと詳しく見たかったので、ワシントンに一週間くらい滞在しても良いかも、と思った。
毎日博物館だけ巡る旅。

スミソニアンって、一個ではなくて、14もの建物にテーマごとにわかれて林立しているのですね。
無知だから知らなかったわ。
甘く見ていたわ。

では、明日はイサムさん連れ飛行機レポです。
今日はもう、風邪過ぎて駄目だ。
さらば。


2009年12月01日(火) げほんげほん

さて、サンクスギビングデーであった。

アナポリスの義弟の家に、スペインから義父母が合流し、家族で七面鳥を丸焼きにして、だら〜と食べながら過ごすのである。
さながら日本の正月とお節料理。

今まで、日本のお嫁さんがしていそうな事を、全くしないで生きてきたので、張り切って働いちゃうぞ、と思っていた。
イサムさんを義父母に渡し、義妹とともにせっせとテーブルセッティングをして、掃除して洗濯して・・・。

と、二日目まで働いていたのだが、三日目に風邪をひいてしまった。
無念。

義妹がめでたい事に懐妊したので、風邪をうつすと困る。
というわけで、一人部屋に引きこもって、ごっほごっほとしていた。
ごっほごっほ。

日本から持ってきたマスクをして、ごっほごっほ。
イサムさんは、皆が面倒をみてくれていたので、離乳食の準備以外はあんまりなにもしないで、できるだけ近づかないで過ごしていた。
そんな私のホリデー。

観光も、アナポリス一日、ワシントンDC半日、という、実にあっさりとしたもの。

アナポリスはあれです。
アメリカで、最も早い時期にできた都市の一つでありまして(ワシントンに移る前の首都)、古都の情緒があふるる、美しい港町でございました。
そこここにアメリカ建国の父達の記念碑が立ち並び。
イギリスの影響が色濃く、アイルランド系のほっぺたの赤い田舎紳士達が闊歩していて。
昼下がりには、美味しい紅茶とスコーンを出してくれる、由緒正しそうなカフェーなんかがあるんざます。
美しいレンガ畳の道は、かつては馬車が通ったであろう程度の広さがちょうど良く、赤や黄色に色づいた街路樹の葉が舞い落ちて、ナイスな散歩道に。

冷たい乾いた風が、冬の訪れを感じさせ、冷たいけれど心地よい。

風邪さえひいてなければな!

健康第一。


2009年11月25日(水)

いよいよ、明日出発。

気になるのは気温差だ。
まだロスは日中25度くらい有るのだが。
コートかなあ。

さて、家の前の交差点が工事をしているのだが。

イサムさんとぶらりと散歩に出て、うっかりオムツ徳用が安かったので、段ボールを抱えながらベビーカーを押す状態になってしまった。
ヨロヨロ。

で、交差点に差し掛かると、なんとコンクリートが剥がされて、ガタガタ道になっていた。
うーん。
ここを片手でベビーカーを押すのは不可能。
というか、危ない。
オムツをいったん地面に置いて、イサムさんをまず渡らせる事に。

オムツ持ってっちゃう人、いないでしょう。
いたら、地獄に堕ちる。

てくてく青信号を渡って、振り返ると。

なんと、工事のおじさんが、後ろからオムツを運んでくれていた。
ああ、お仕事中にすいません。

こんな親切に慣れてしまうと、日本では暮らせないかもしれない、と思う。

アメリカ人の仕事が遅いのは、もしかして人助けをしているからかもしれない。
そう思えば、UPSさんが、一週間も荷物を集荷したまま忘れて、届けてくれなかった事も、許せるかもしれない。
いや、それは違う。


2009年11月24日(火) アイケア

IKEAのキッチンタオルが、全く水を吸わないことを、ここに告発したいと思う。
何回洗っても、驚く程水をはじく。
キッチンタオルとして、用をなさない。
一年間、我慢して使っていたけど、もう限界だ。

この生地で、レインコートやテントを作ったら良いと思う。

さて、納豆をイサムさんにあげたら、ものすごい不評だった。
でも、日本のお母さん達は、離乳食によく納豆を使っているのだよ。
君の為に、有機農法のちょっと良い納豆を買ったのだよ。

お母さんの食べさせてくれる物は、食べなきゃ、と健気に頑張るイサムさん。
しかし、段々涙目になって、また声を出さずにしくしく泣き始めてしまったので、終了。

ついでに泣き顔を記念に撮影しておこう(ひどい)、と、カメラを構えた瞬間。

なんと!
涙を目に溜めながら、笑顔!

あんた、あんた、ほんまにアイドルじゃ〜。

伝説のデビューに、また一歩近づいたイサムさんでした。


2009年11月23日(月) ゴムひも

シュシュの中に入れるゴムを、髪の毛のゴムではなく、きしめんのようなウエストゴムにしていた。
洋裁屋さんでウエストゴムを大量に買った事があり、そのまま残っていたから。
あと、きしめんシェイプだと、輪っかにした時に、強く縫い付けても接着部分がかさばらないで済む。

したらば意外な事に、南米系のお姐さん達に、人気。
何故なら、南米系のお姉さん達の髪の毛は、癖があり、量も豊富なので、柔い髪ゴムでは押さえきれなかったりするのだそうな。
で、こないだお手伝いさんが来た時に、Tシャツの生地で作ったシュシュをごそっとあげたのを、親戚中に配り歩いてくれたらしいのだが。
そこで「どこで手に入れたか」「もっと欲しい」となったらしい。

世界的に剛毛な国はどこだろうか。
このビジネスチャンスを、生かしたい。

さて、「2012」という映画。
日本でもすぐ公開だという事ですが。

映画のかなり前半で、我が家が壊されてしまった。
マリーナデルレイは、特徴的な形をしているので、皆様もすぐにわかります。
(グーグルアースで一目瞭然)
お金もかかっているし、テレビで観てもあんまり意味が無いので、是非劇場へ。

あと、この映画を観た後は、子供達を助ける為には筋力が必要だと言う事がわかる。
とりあえず、イサムさんを一日10回トスアップしなければ。
飛べ、イサム。


2009年11月22日(日) 酔った勢いで

そう、酔って起きた朝、ジャバ夫さんが「今日シンディーと映画観に行くんでしょ」と言われて、「はあ?」となっていた駄目母ちゃんこと、皇帝。

くだんのシンディーさんに電話してみると、どうやら昨晩「映画観に行こう、ひゃっはー」と言っていたらしい。
自分。

そうか・・・。

近所の映画館の上映時間を調べていると、どうやらマイケル・ジャクソンの映画の最終が、夜10時頃まであるらしいので、ジャバ夫さんに早く帰ってきてもらって、お留守番を頼み、女二人で観に行く事にした。
観に行こうかなあ、と思っていたところなので、ちょうどいい。

近所の映画館と言うか、映画館が実は通りを挟んで向かいにあるのです。
お隣さんなのです。

しかし赤ちゃん連れで映画は観に行けない。
近くて遠い映画館。

マイケルは、やっぱり偉大であった。
それと、かわいいところもあった。
ダンスや歌のシーンでは、観客は一緒にリズムを取り。
マイケルの真剣な姿に聞き入り。
マイケルの人間臭いシーンが出て来ると、観客は爆笑なのだが、たぶん、日本ではあんまり沸かないシーンなんだろうな、と思う。

どんなに素晴らしい映画でも、感想は「悲しいねえ」だけ。
本当に悲しい。

そうそう、同じ時間帯に、トワイライトの続編がプレミア放映していて、若い子達が長蛇の列を作っていた。
近くのタリーズコーヒーの中も、若者が鮨詰めであった。
でも私は観ない。
無精髭のヴァンパイアなど、認めない。


皇帝